書道家Syuunの忘れ物

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菅総理擁護に傾く毎日社説氏の倒錯論理

2011-04-14 23:01:30 | 新聞社説・正論・主張を読み解く

菅総理擁護に傾く毎日社説氏の倒錯論理

菅総理の退陣と言うことに関しては、今や右派から左翼まで一致して早く止めて欲しいという意見が充満している。
4月13日の文化放送では、コメンテーターの二木啓孝氏が大震災の復興には菅総理の退陣が望ましい旨を述べた。それは、自民党との大連立には、菅総理の退陣という条件が入っているから退陣すれば一気に大連立が進むという観測からである。
そして、菅総理の拙いところとして、「全てを自分でやりたがる」ということを指摘していた。
ところが、菅総理にはその全てをやる能力がないと言うことは明らかなのだが、それでも他人任せにせず行おうとする。別の言い方をすれば他の有用な人間を使って事をなすことが出来ない。簡単にいえば「無能なのに行動する」ということである。
そして全てを行おうとする余り、参与や補佐官を沢山作って現場を信用しない。
原発事故でも「東芝、日立などのメーカー」→「東京電力」→「原子力安全・保安院」→「原子力安全委員会」→「官邸」という具合に風通しが悪い。
ところが、毎日新聞2011/04/14の社説では妙な菅総理擁護論を展開している。
「社説:菅首相への批判 ただ「辞めろ」は無責任だ」
毎日新聞は、以前から「記者の目:復興財源に浮上する子ども手当=大貫智子・毎日新聞 2011年4月7日」と子ども手当廃止案に反対な記者がいて物議を醸している。

特に「私自身、仕事との両立が困難に思われて子どもを持つかどうか悩んでいただけに、『お金を渡せば産めるだろう』という発想は短絡的に過ぎると感じていた。」という風に子どもを作ろうと思えば簡単に作れると思っている程度の認識の人物。
それで無視していたのだが、この人達というのはやはりどうも我々とは違う人種らしいと思ったのは14日の社説である。
現状認識では
○この非常時に退陣要求が出ること自体、菅首相の責任というべきだろう。
○ねじれ国会の下、首相がどう復旧・復興策を実現しようとしているのかも、なお明確ではない。
○首相を支える民主党執行部も今度は与党の国民新党への気兼ねなのか、この時期およそ優先度は低いと思われる郵政改革法案を審議する特別委員会を12日設置した。
○既に指摘したように何より首相には「最終責任は自分が取る」という迫力が欠けている。
○首相も与野党議員も「党利党略」「個利個略」を捨て、総力体制を築くべきだと再度指摘したい。

擁護論
●だからといって今、首相退陣を求める意見にも到底、賛同はできない。
●こんな体制にすれば原発対応も復興も進むという具体的な案もないまま、ただ「辞めろ」というのは無責任というものだ。
●首相が交代すれば、国民のみならず、国際社会も「いよいよ日本は政治の統治能力を失った」と不安を募らすのではなかろうか。

ここで現状認識では、「民主党の人権侵害救済機関検討プロジェクトチーム(PT・座長川端達夫氏)の第一回会合」がこの大震災の時をかいくぐって行われていると言うことである。
従って、毎日社説氏のいう「党利党略」「個利個略」は民主党の方から行われていて、到底大震災に対する大連立などに対するものでは無い。それどころか、社説氏が主張する問答無用の大連立を行ったのなら、密かに「人権擁護法案」やら「夫婦別姓」問題やらを片付けようという共産主義者の思惑が見え隠れする。
まさかそれを狙っての社説氏の主張なのかと言うのも、大貫智子政治部記者の言い分からしてあり得ない事では無い。
そして、今の共通認識は菅総理自身が大震災の復興に対するブレーキになっているというのは明らかである。それならばその震災復興のブレーキとなっている障害を取り除こうというのが本筋であるはずだ。
ところが社説氏の擁護論は筋が通らない矛盾を抱えている。
だから「首相退陣を求める意見にも到底、賛同はできない。」という論理は「こんな体制にすれば原発対応も復興も進むという具体的な案もない」から退陣反対と書いている。
ところが、現状認識では「首相がどう復旧・復興策を実現しようとしているのかも、なお明確ではない。」と矛盾する。

そして、菅総理が「復興構想会議」という屋上屋根を重ねる様な組織を作り、議長に五百旗頭真防衛大学校長を据えたのは既出のことである。
ところが、この五百旗頭議長の言い分曰わく「復興税」である。
そんなことなどは、五百旗頭議長でなくとも簡単に考えられる。それを増税でなくしてどの様に復興させるかというのが「復興構想会議」のはずなのである。
しかし、共産主義者で国家感がない人物にそれを求めても「木に縁(よ)りて魚求む」のたとえにしかならない。
だからこの五百旗頭氏と言うのは「拉致問題」に冷淡どころが
「拉致なんて小さな問題にこだわるのは、日本外交として恥ずかしいよ。こっちははるかに多い◯百万人も強制連行しているのに」(国を憂い、われとわが身を甘やかすの記・より)
という様にどう考えても愛国者ではない人物。
こういう国家間がない人物が日本と言う国を作る「復興構想会議」の議長というのだから、菅総理というのが如何に国民からずれて有害なのかが良く分かるものである。


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