化けの皮が剥がれつつある福田政権2
福田政権の国会が始まると共に、またゾロゾロと妙な動きが出てきた。例によって、自民党より社民党に近い立場をとる公明党はその本領を発揮と言うところだろうか。
そして、その公明党というのも単に「思想」や「理念」があるわけではなく、日本国民のためと言うより創価学会のためであり、名誉会長の思惑一途というのも困りものである。それにしても、人間というのは中々変わらないようで、「福田首相」は「役人好き」で有名らしい。官房副長官になった二橋正弘氏と言うのは小泉政権時代官房副長官であったのが返り咲きで、安倍総理は「官僚臭」があまりに強いので代えたという曰く付きの人物だ。
沖縄の教科書検定「集団自決」問題で、何の根拠もなく付和雷同してまたまた沖縄に飴をしゃぶらせようとするのは、沖縄人を益々堕落させる。今、沖縄に関しては、ほとんど「金漬け」で反対すれば口止め料で「金が出る」と言う次第だ。
何やら、北朝鮮か中国か韓国のような言いがかりを付ければ、無意味な「金」でも出していた国内版である。
教科書検定「沖縄条項」が出来てしまえば、又取り返しのつかないことになってしまうのが分からないのは、「60年安保世代」の事なかれ主義と「金で解決する」という頭しかない「ジジィ」の発想だ。
早い話、沖縄の教科書問題など放っておいてもそのうちに、カネも何も出ないと分かれば沈静化する。又は、駄々っ子になって真実が暴露され、税金を払っている国民に見捨てられるかだ。
そして、基地問題というのはまた別の事だ。
なぜなら、米軍普天間飛行場を移転して、もし飛行場跡が返されたとき、そこから上がっていた地代というものが無くなる。
しかも実際の基地面積の何倍も支払っていると言うから移転してもらっては困ると言うのが沖縄県民の本当の意見だろう。
何のことはない、沖縄に関しては何でも「カネ」だ。
そして、教科書検定「沖縄条項」が出来てしまった時、保守派は福田政権を見限る事は間違いない。
カネが無くて、地方にカネをばらまけないのに、反日本、反自民党で固まっているところにカネをばらまくというのも不思議なものだ。
さて、福田政権が発足して、一つ良いことがあった。
それは、真の保守派と似非保守派を見分ける「リトマス」紙が出来たことだ。
北朝鮮拉致問題の時、日本の敵をあぶり出す「リトマス」紙だったが、今度はまともな保守派のような顔をしながら、実は護憲派の戦後レジュームを支持する人達である事を見分けるというものだ。
それは簡単なことで、誰でも「安倍政権」を批判する人物だと思えば、それは元々保守派ではない。
実際は、安倍政権の政策を渋々評価しながら、安倍氏の「辞任」を無責任だとか、幼稚だと批判するする人々が似非保守派だ。
なぜなら、安倍政権の政策を批判できないから、一見非のありそうな、誰でも批判しそうな部分を突いて代わりに安倍政権を批判をするという手法を採る。そして、最終的に安倍政権の「政策」をも葬り去ろうとするやり方だ。
安倍元総理が辞任したとき、読売新聞・首相退陣(9/13)では北岡伸一東大教授、成田憲彦駿河台大学長(元細川首相秘書官)、御厨貴東大教授がこぞって辞任を批判し、丹羽宇一郎伊藤忠商事会長のみが批判をしていない。
同様な批判は、実は10月1日付け「正論」で中西寛京都大学教授が安倍批判をしている。
実は、中西寛教授はもともと妙な言動を繰り返す人物であった。
一応保守派で通し、安倍政権での私的諮問機関「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」有識者委員だったと言うから、中々役者でボロを出さなかった人物である。
安倍政権崩壊前後の言論を検証すれば、より多くの似非保守派があぶり出てくるだろう。
そして、そこから考えられるのは日本の指導層、特に学者などはほとんど戦後レジューム派だという動かしがたい事実だ。