どんな忙しいときでも論文を見て意見を書いてくれる友を博士課程に入るまでに3~4人は持つことが、将来を決めることになろう。
これは、動物生態学者伊藤嘉昭氏が生物科学に書かかれた『大学院生・卒研生のための研究法雑稿』(1986)のなかの文です。当時、私は博士課程の1年でしたが、この雑稿に強い刺激を受けたことを覚えています。
科学論文を書き上げることはとてもしんどい作業ですし、他人に原稿を見てもらうことはとても恥ずかしいことと感じるかもしれません。信頼がおけて、建設的な意見を言ってくれる研究仲間を積極的に作って欲しい。論文を読んで、けなすだけの人は友人にしない方が良いでしょう。ただ、そうした良い友人が身近にいないかもしれません。そう言う場合は、伊藤氏の言葉を借りれば、「若い友人こそが教師である、友人を求めて旅をせよ」と。
微生物生態学の場合、学会の若手の会や教育研究部会で開催しているマイクロエコキャンプ(MEC)に参加するのも良いと思います。来年のMECは、佐賀大で開催の予定です。具体的なことが決まり次第、またお知らせいたします。
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