若い人に推薦されて読んでいる本が、豊島ミホ著『底辺女子高生』(幻冬舍)です。秋田の田舎の女子高生の下宿生活をイラスト入りで紹介しています。若さ故の未熟さや弱さ。そして、地味なフツーの高校生活にも、キラキラとひかりかがやかせているのです。
東京に生まれ住んでいる若者には理解できないかもしれませんが、雪国では高校生でも下宿をしなければならないことがあります。特に山間部に住んでいると、通学圏内に高校がないことがあります。また、雪深い季節になると、公共交通機関が頻繁に麻痺してしまうこともあります。こうした事情等で、親元から離れて高校の近くに下宿するケースがあるのです。たいていは、十数人が住める下宿屋で、賄い付きだったりします。
『底辺女子高生』のなかで、結構受けたのが、「綿入りはんてんを着た女子高生」のイラストです。私が大学生の頃は、はんてんを着て授業に出席する学生がいましたが、最近の北大ではあまり見かけませんね。みなさん、オシャレ系になって、ちょっぴりさびしいかな。
寒いとき、研究室でも、綿入りはんてんを着ている『底辺大学院生』は、大歓迎です。ただし、微生物やDNA/RNAを扱う実験のときは、綿入りはんてんを脱いで白衣に着替えてネ!
<追記>
今、豊島ミホ著『檸檬のころ』を読んでいるのですが、この作品は、映画化され、今月末からロードショーとのこと。
オヨヨ。大都会のKMB寮でも「はんてん」学生がいましたか。その人たち、きっと黒ブチ眼鏡をかけていたんじゃないでしょうか?
コメントありがとうございました。北大では、「はんてん」を着ている学生さんを見かけません。とても、残念だと思いますが、きっとアパートでは「はんてん」を着ているではないかと思っています。