福井 学の低温研便り

北海道大学 低温科学研究所 微生物生態学分野
大学院:環境科学院 生物圏科学専攻 分子生物学コース

6号館のかがやき

2007-03-28 23:13:23 | 南極

07032801今日の札幌は、晴れて、穏やか。時折、雪が散らつくも、確実に春へと近づいている。

南極観測隊が帰国する日でもある。ああ、あれから1年か

低温研のAさんと、私のブログについて立ち話。過日のエントリーのタイトルに含まれた暗号を読み解けているか、Aさんにお尋ねしたところ、「なんか意味あるんですか?」と。オヨヨ。その暗号について説明すると、「それって、ダジャレですよね」と冷たい一言。その言葉の裏には、『中年オヤジ』への侮蔑が込められていたに違いない。

ダジャレか? 言葉遊び、音韻をふむ、何らかのパロディー等々、私なりにタイトルにはいろいろなことを込めているんだが、、、。

「でも、南極で野外観測をずうっと一緒に行動してくれた高野さんは、タイトルに含まれた暗号をすぐわかってくれるんですけどね」と、私。
「それは、長い間、南極で寝食を共にしているから、相手に理解されやすいんじゃないでしょうか」と、Aさん。

07032802うーん、そうかも知れない。即刻試してみよう! ということで、遅い午後、理学部の6号館に向かう。たまたま、来年度の大学院共通の『生化学特別講義』のポスターを理学部へ持っていかなければならない用もあったので、好都合。

***
070328036号館高層棟の9階へ。清冽な川のような廊下の窓からは、円山、大倉山、三角山方面が、さいこうの眺め。(←高野さんによる修文です!) 高野さんのオフフィスはどこだったか? 普段見かけない私の姿を見て、学生さんが、おののく。

「高野さん、いらっしゃいますか?」
「こちらの実験室にいらっしゃいまーす」

扉を開けると、高野さんの顔。「やあ、ひさしぶり!」と、声をかけようと思ったが、一昨日会ったばかりだったので、止めた。突然の訪問にも関わらず、高野さんは私を歓迎してくれる。

「高野さん、この間のブログのエントリーに隠されていた意味って、わかる?」
「もちろんですよ!○○○○のことですよね」
「そうそう! 簡単な暗号だよね!」
「すぐわかりましたよ!」

これも、やはり、南極効果でしょうか。他の方には、なかなか理解できない現象。

07032804採取した南極湖沼堆積物の解析に関する打ち合わせをして、6号館を後にする。玄関を出て、数十メートル歩いて、ふと振り返ると、6号館はかがやいていた。

<追記>
何はともあれ、第47次南極観測隊越冬隊と第48次夏隊の皆さん、お帰りなさい。一刻も早く、現実社会への適応がうまくいくことを願ってやみません。応援しています!


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2 コメント

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こ、これってもしかして『5号館のつぶやき』のパ... (M姫)
2007-03-29 09:50:11
こ、これってもしかして『5号館のつぶやき』のパロディーですね。
と、思わずナンセンスなコメントを寄せてしまいました。
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M姫様 (福井)
2007-03-30 15:35:03
M姫様

うーん、それはどうでしょう。そんな畏れ多きことは、、、。他の意味もあるかもしれませんよ。
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