福井 学の低温研便り

北海道大学 低温科学研究所 微生物生態学分野
大学院:環境科学院 生物圏科学専攻 分子生物学コース

夢と希望

2007-05-22 06:59:34 | 食・レシピ

大学教員は、夢を与える職業である。

月曜は、例によって、JR札幌駅前の高級デパート地下食料品売り場で食材を購入する日。昨夕も何とか、閉店間際に滑り込み完了。さてさて、お魚系統はと、店内をスキャニングする。なかなか適当なものが見つからない。あるコーナーで、若い店員さんにせつなく声をかけられる、「お弁当、半額ですよ!」。

07052101で、そのせつない誘惑に負け、「香豚弁当」(半額で、420円)を購入。ところが、この弁当、先週のものに比べて、メタボ系中年オヤジには良いのです。香豚(焼豚のようなもの)は、酢飯の上にそぼろとともに載せられ、こんにゃく、里芋、カボチャ、大根などの煮物が中心に添えられている。きんぴらごぼう、青菜や茄子の煮浸しもありますし。ただ、山菜(ふき)とちょっと味が濃いめと言うのがたまにキズ。

こうした食生活をブログで綴ることに、低温研のAさんは懐疑的。「大学の先生は、若者に夢を与える商売なのに、なんか貧乏臭くない?」と。

そうかもしれない。ただ、大学の先生にもいろいろいて、いろいろな事情を抱えていると言うもの。昔から言うじゃないですか、「学者貧乏」って。

札幌での食生活に関する情報は、夢を与えないかもしれませんが、親元から遠くはなれて一人暮らしを始める大学院生には希望を与えるのではないかと思っております。420円で、健康に多少配慮した経済的な夕食ができるのなら、大学院の5年間を何とかやって行けそうだと思いませんか? たとえ、自炊が不得意の若者であったとしても。

最後に、我が身への戒めの言葉。またもや、シュフ度の高い若手キョウインEさんにカンパイ。いつの日か、研究漂流生活に光あれ