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福井 学の低温研便り

北海道大学 低温科学研究所 微生物生態学分野
大学院:環境科学院 生物圏科学専攻 分子生物学コース

語れ我が友 熱き心

2006-12-22 00:17:59 | 旅行記

われは湖(うみ)の子 さすらいの
旅にしあれば しみじみと
昇る狭霧(さぎり)や さざなみの
志賀の都よ いざさらば

西国十番 長命寺
汚れの現世(うつくしよ)遠く去りて
黄金の波に いざ漕がん
語れ我が友 熱き心

(『琵琶湖周航の歌』、作詞 小口太郎)

01_26福井県立大学の小浜キャンパスは小高い丘にあり、小浜湾が一望できます。ここで、「湖沼の硫黄循環と微生物」と題して、大学院特別セミナーをさせていただきました。学部の3年生から博士課程の院生まで多くの方に聴いていただき感謝しております。特に、学部3年生からも質問を受け、嬉しく思いました。若々しい学生の皆さ02_12んと対話することは、とても楽しいことですね。今回も、彼らとの質疑から、今後の研究のヒントを得ることができました。

ご招待いただいた近藤竜二先生に感謝いたします。

翌朝は、日本海側特有の曇天になりました。小浜から車で近江今津駅、湖西線で新快速姫路行きに乗って三ノ宮へと向かいます。

琵琶湖は靄につつまれ、その姿を露にしてくれません。琵琶湖に生息するチオプ06ローカはまだまだベールにつつまれて、その生態の全容はわかっていません。あれやこれやとチオプローカを突ついてみて、その反応を見て考えていきましょうか。とは言うものの、少しずつですが、小島さんによってそのベールを一枚一枚、剥がされています。

Hisaya Kojima, Yoshikazu Koizumi, and Manabu Fukui. Community Structure of Bacteria Associated with Sheaths of Freshwater and Brackish Thioploca species. Microbial Ecology. in press.

Hisaya Kojima, Takuo Nakajima, and Manabu Fukui. Carbon Source Utilization and Accumulation of Respiration-Related Substances by Freshwater Thioploca species. FEMS Microbiology Ecology. in press.

と、考えていたら、京都駅に到着してしまいました。新快速はさらに先に進んでいきます、滑走するように。


旅ひととせ

2006-12-21 01:26:00 | 旅行記

ぐっと冷え込んだ札幌をあとにして、小浜に向かう。朝一番の快速エアポートで新千歳空港、飛行機で関西空港、特急はるかで京都、そして湖西線に乗り換え。

01_24琵琶湖の西側を走る湖西線は結構楽しめます。比叡山に向かって棚田が広がっていて、郷愁を誘います。車窓から、『和爾(わに)』駅の看板が目に入りました。

かつて、私たちの研究グループは琵琶湖の硫黄循環に関する微生物の生理生態研究を行っていました。この地で淡水性の糸状性硫黄酸化細菌Thioploca(チオプローカ)の系統解析を行い、淡水クラスターが存在することを発見しました(Kojima, Teske and Fukui,2003,Appl.Environ.Microbiol.,69:390-398)。

チオプローカは琵琶湖北湖の湖底泥表層に生息しているのですが、ある時、水深が異な01_25る地点にチオプローカがどれくらい存在しているかを調べることになりました。トランセクトと言って、ある地点を起点に側線を決めて一定の間隔(異なる水深)で湖底泥を採取します。底泥を篩でふるって、チオプローカのバイオマスを定量しました。そのトランセクトに一つを『ワニ』と呼ぶことにしました。つまり、調査地点はワニ5m、ワニ10m、ワニ15m、、、と言う具合に。

側線ワニは、元来滋賀県立琵琶湖研究所で伝統的に用いられて来ました。調査当時、「ワニ」は地名から名付けられたものと理解していましたが、実際にその地を訪れる機会には恵まれませんでした。なぜかと言えば、調査地へは琵琶湖研の調査船「はっけん号」で行き、決して「ワニ」には上陸しないからです。

普通電車に揺られ、かの地、『和爾』を通過しました。結局、その地に立つことはできませんでしたが、琵琶湖で調査していた頃のあれこれを振り返る機会となりました。

02_11そうこうするうちに、終着駅の近江今津が近づいて来ました。琵琶湖に目を向けると、えり漁の定置網が見えます。

いつか、青く澄んだ空の下、琵琶湖で再び調査をしてみたい、という意欲が湧いてしまいました。

と言うことで、湖西線の電車の旅は、いろんな意味で印象的でした。さあ、福井県立大学まではもう少し。


眠らない、いや、眠れない奉仕者たち

2006-12-14 19:02:41 | 旅行記

061214かつてここで働いていたことがあります。意外かもしれませんが。当時、30歳前後の若き奉仕者たちから多くのことを学びました。

とかく誤解されやすい職なのですが、ちょっとしたミスが大きな波紋を呼ぶことがあり、気が抜けない職です。

この時期、補正予算や緊急の案件で大忙しに違いありません。終電に間に合うように帰ることができれば良いのですが、雑然とした大部屋のソファーで仮眠ということも。自分が休んでしまえば、仕事がたまる一方です。誰も手伝ってくれません。きっと多くのことを犠牲にしているに違いありません。

すり切れてしまうことも多々あろうかと思います。なんとか工夫して、なんとか知恵を絞って、その職で生き抜いて欲しい。

忙しい中、イイノビル地下食堂で一緒に昼食をとってくれた、若き奉仕者の姿を見ていて、ふとそんなことを考えていました。志を貫徹してください!

トボトボ歩いていたら、先週と同じ場所にさしかかりました。気温14℃か。暑061214_1いなあ。都会の雑踏でノロノロしていたら、危ないウィルスに感染してしまいそう。この時期、絶対に病気になれません。

我が身をキリッとさせてくれる札幌に、さあ、早く帰ろう。


511マイル

2006-12-05 19:42:09 | 旅行記

今日は12月誕生会。午後のお茶会はとても賑やかで、、、と書きたいところですが、東京日帰り出張のため誕生会には参加できませんでした。残念!

06120501今朝の札幌の気温はマイナス2℃で、横殴りの雪が降っていました。こんな日に東京へ行くのは億劫になります(それも日帰りで)。






02_7朝早くの快速エアポートで札幌から新千歳空港へ向かいます。この時間帯の電車はいつも満席です。Uシート席(予約席のこと)は300円ですが、すぐに売りきれます。


061205そんなこんなで記憶が曖昧なまま511マイルのフライトを終え、モノレールで浜松町、そして山手線で新橋へ。

気温10℃か。コートを脱ぎ捨てたくなります。

夕方会議を終え、来た道のりを単純に逆に繰り返すことに。夕方の札幌便も例外なく満席で、少しでも早い時間の便に変更することができません。結局20:30発の最終便に搭乗予定。

こうして羽田空港でブログを書いてアップしています。これから511マイルが残っています。帰宅するのは、きっと11時半頃になるのでは?

511+511マイル、遠いのか近いのか?ふうう。


東京にて

2006-11-22 13:30:01 | 旅行記

札幌から空路で羽田に降り立つと、汗が溢れ出します。コートが余計な荷物になってしまう程です。

さて、国立極地研究所で開催された「第29回極域気水圏・生物合同シンポジウム」に参加いたしました。これまで南極観測に参加された生物隊員の何名かにお会いする機会を得ることができました。また、48次で来週成田を出発する生物隊員と観測打ち合わせも行いました。今次隊は空路でやって来るベルギー隊と共同で湖沼調査を行う予定だそうです。

シンポジウム終了後、卒業生のTさんが「囲む会」を企画してくれました。場所は、新宿3丁目の「モンスターカフェ」。場所が分かりにくいと言うことで、地下鉄駅の出口で待ち合わせをしました。夕方の新宿ですので、人通りが激しく、札幌暮らしの私には目が回るようです。

時折、卒業生の方々を思い出します。「元気でやっているだろうか?」、と。職場では気を緩めることができなくても、卒業した研究室に足を運んでお酒でも飲めば、また明日からの気力がわいてくる、そんな研究室が理想です。

Photo_36モンスターカフェはこじんまりとしたお店ですが、マスターのお人柄でしょうか、とても良い雰囲気でお料理(特に、メキシカン料理)もお酒も文句なし。あっという間に3時間半が過ぎ、とても楽しいひとときを過ごすことができました。成長した卒業生の皆さんとお会いするのはとても嬉しいことです。

Photo_38あまりにも楽しかったので、2次会まで行ってしまいました。思いで横丁のカウンターのみのお店で、ふろふき大根をサービスしてもらいました。こういうお店が新宿にあるとは思ってみませんでした。

幹事のTさん、ありがとうございました。今度はみんなで札幌にいらしてください。


定山渓「鹿の湯」

2006-11-12 23:54:34 | 旅行記

Photo_30すでに紅葉のピークは過ぎてしまいましたが、先日、研究室旅行で定山渓温泉に行って参りました。

2004年8月1日に研究室が発足して、初めての旅行です。

Photo_311泊2食付きですが、とても豪華な夕食でした。

お造り、サケと野菜の水炊き、ビーフシチュー、蒸しエビのマヨネーズ掛けとスモークサーモン、野菜の煮物と豚の角煮、土瓶蒸し、、、。

Photo_32値段からは想像できない程の質と量でした。

この後、ご飯とお味噌汁が出て来て、もう満腹。


Photo_34
夕食後は、部屋に戻り、ナニゲにトランプ大会が始まりました。


Photo_35笠原先生は出張のため、研究室旅行に参加できませんでしたが、来年は是非フルメンバーで出かけましょう!

低予算でありながら、十二分に楽しめた研究室旅行を企画してくれた幹事さんに感謝いたします。


フェルメールの「地理学者」

2006-10-18 00:26:10 | 旅行記

Photo_23オランダの画家フェルメールが描いた地理学者のモデルは、微生物学者レーウェンフックであった。



そんな話を土壌微生物学者の服部 勉先生からお聞きしたことがあります。「デルフトの眺望」で知られるフェルメールは1632年10月24日オランダのデルフトで誕生いたしました。同日、レーウェンフックもデルフトで誕生しています。フェルメールは1675年12月15日に43歳の若さで死亡しますが、多額の借金を残しました。その管財人を務めたのがレーウェンフックでした。

Photo_24レーウェンフック(~1723.8.26)は呉服商人でした。特に科学者としてのトレーニングを受けた訳でなく、趣味としてレンズ磨きに精を出し、シングルレンズの顕微鏡を作り続けました。その顕微鏡で様々な自然界の微生物をマニアックに観察し、記録したものをロンドンの王立協会に送りました。あの時代に微生物の大きさも測定しています。言わば、微生物生態学の父とも呼べる人です。詳しくは、「微生物ってなに?」のなかで、笠原康裕さんが書かれた「微生物学の歴史」を参照してください。

Photo_25さて、地理学者とレーウェンフックの肖像画を比べてみると類似点が多いことに気付きます。特に、コンパスを持つ手の辺りは、「なるほどなあ」と思わせます。


フェルメールは生前、レーウェンフックと親交があったと言うことですので、いつも顕微鏡を丹念にのぞいているレーウェンフックをモデルにしても不思議ではありません。しかし、フェルメールはなぜ微生物学者を描かなかったのでしょうか?

Photo_26現物が観たくなって、昨年ドイツ・フランクフルトにあるシュテーデル美術館に行って参りました。予想と反して小さなキャンバスに描かれた「地理学者」でした。美術館はフランクフルト中央駅から徒歩圏内ですので、ドイツに行く機会がありましたらどうぞ!


純情きらり

2006-04-12 17:46:53 | 旅行記

NHK朝の連ドラ「純情きらり」のロケ地に行って参りました。ここは愛知県岡崎市にある八丁蔵通りです。今、さくら祭りが開催されています(15日まで)。
01そう言えば、4月7日に行われた北大入学式では、岡崎の高校を卒業した水産学部生が新入生代表でした。