ストリートカーである姿勢は崩さない。


お盆明けに入庫してくださったスカイライン400RへSports ECMのインストールを実施しました。
正直な話、RZ34がデビューするまでVR30へのチューニング依頼はそこまで多くはありませんでしたから、今になってあそこのデーターが不足してる、このパラメーターの表示が変だと、ソフトウェア開発者と密な連携を取りながらマッピングを確定しました。


スカイライン400RとフェアレディRZ34は同じVR30DDTTというパワーユニットを共通していますが、制御しているコンピューターは全くの別物です。
400Rでは2MBの書き込みに対し、RZ34は4MBの書き込みを行っています。
当初、先行リリースされている400Rでの解析データーをベースにRZ34の解析を行いましたが、結果としてアドレス等は一致しないためコンピューター編集ソフトは作り直しを行った経緯があります。 
ですが、そのおかげで新しいMAPを発見できたことも大きな収穫で、特にターゲット・ブーストMAPは以前までは2面で制御を行っていましたが現在では3倍の6面+サブMAPをコントロール出来るようになり、よりアクセル開度やエンジン回転数に対し繊細なブースト設定を行うことが出来るようになっています。

それらは、一部海外ソフトウェアのように独自プログラムを強制的に書き込むのではなく、私達はこれまで使用しているUpRevと同様に純正パラメーターの値を変更するレベルに踏みとどまっており、オリジナルに準じた制御を行っています。
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