最終型Z32 再生プロジェクト Vol,2


今から2年前に本プロジェクトはスタートしました。
当時オーナーさんは海外在住でしたので基本的な打ち合わせはメールで行い、ある程度のご要望を聞いたあとは車の状態と照らし合わせながらの進行という運びです。また、当初より帰国の次期(2017年4月頃)も決まっていましたから、最初の1年6ヶ月は単純にお預かり。
残りの6ヶ月で実際に作業に取り掛かる作業プランを組み立てました。 ですので、実際に作業に取り掛かったのは2016年10月からとなりました。



メーン作業は、やはり手組みエンジンの構築となりました。 とは言え、負荷がかかりにくいNAエンジンかつ走行距離も8万キロ。個体に何ら問題を生じていたわけではありませんから、基本分解洗浄メニューと各部消耗品の交換を行いました。


V型エンジンの肝であるクランクシャフトは曲がり、歪みの点検をダイヤルゲージを用いて行います。


ピストンも点検洗浄を行った後に、ピストンリングやメタルの交換を行います。



この際だから出来るフリクションの低減は出来る限り手を入れていきたい項目です。 エンジンブロックのメタル部に見える緑色のジャムのようなものは、クランクシャフト間のガジリ、初期馴染みを向上させる目的でペーストを塗布しています。


シリンダーヘッドは腰下ほど気を使うポイントもありませんが、バルブの気密性能は上げておきたい項目ですので、念入りにすり合わせを行い組み立てていきます。


エンジンを搭載した所。
VGエンジンはとても重たいエンジンでは有るけれど、比較的コンパクトですので、補機類とジョイントさせなければエンジンルームに小さく座る様子がお分かりいただけると思います。


とにかく何度も書きますがV型エンジンはクランクを中心とする動力線がとても重要ですので、先頭にはATIスーパーダンパークランクプーリーを配置しました。 また、全ての補機類はリビルト品へと交換を行っています。


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