STILLEN Super Chargedが出来るまで・・・4


STILLENスーパーチャージャーの組み込みは完了し、STILLEN社より送られてくるベースデーターをECMへフラッシュしますが、燃料はとても濃く「一応エンジンはかかって走れるレベル」程度ですので、やはりチューナーがUPREVを用いて各部をアジャストしていく必要はあります。 これは先月渡米した際に現地STILLENスーパーチャージャー装着のオーナー達へ質問しても全くの同意見でした。



各部動作チェックは専用のアナライザーを用いてスキャニングを行います。
これまでに蓄積したデーターを元に微調整を行いますが、意外に一発で決まらないのはアイドリング領域と、今回はオートマチックミッション車でしたからトルクマップの組み立てには相当な時間を要しました。


パーシャル~全開域まではセットが決まりやすい反面、アイドリング域はエンジン回転数が低いため慣性が働きにくく結構な燃料(パワー)を使います。
一旦始動すれば問題はありませんが、エンジンを温めて→冷やして再始動 それが温度別-40度~100度まで、20度刻みで始動時燃料噴射を設定できるのですが、おもいっきりハマってしまいましたが、最終的には満足できるレベルまで詰めることが出来ました。
また、ATミッションのギアチェンジ時のフィーリングを左右するトルクマップでは、パワー、トルク上昇分を加味したデーターに変更しないとスリップロスが発生してしまい、逆にやりすぎてしまうとシフトショックが大きくなるので、その辺りは実走チェックは欠かせません。


MT車でしたら90%以上はシャーシダイナモ上でチェックが出来ますが、AT車は先に書いたようにトルコンのスリップ率も同時に見ていく必要があるので、そのほとんどは実走でのセッティングとなりました。 
更にDAYTONA GT-Sフェンダーも装着してくださいました。 リアバンパーのダクトと並んだツインダクトは、空気を切り裂き走り抜けていくイメージそのものではないでしょうか?


週末
予定通りオーナーさんがお迎えに来て下さり、これから約1ヶ月間 いろんなシュチュエーションでチェックを行ってもらいます。
各部増し締め点検、調整まで行いすべての作業は終わります。
久しぶりに乗り込むZに少し緊張していた様子でしたが、普段と同じドライブコースでアクセルを踏んで行くうちにその気持もシンクロしていくはずです。
ただ、これまでとは大きく異なるのは+130馬力の出力を得ていますので、いつもと同じだけアクセルを踏むと大変なことになってしまいます(笑)


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