放置も交換も気に入らない。 そんな時こそリビルト。


ここ4〜5年ほどZ32のエンジンオーバーホール依頼が多く、状態は違えど搭載エンジンは同じですので毎度のように同じトラブルに遭遇することも少なくはありません。
それも、交換を強いられるほどのダメージならば諦めも付くのですが、補修できたら使えるのに・・・と、言うシーンでは悩ましいところです。


VG30エンジンはインテーク側に可変バルブタイミングコントロールが装着されていますが、その機能にON-OFFの信号を送る役割を持つのがソレノイドバルブですが、いつも交換しようか否かで悩まされています。
ローケーションは最悪で、エンジン最後方に装着されていることもありバルクヘッドに挟まれた位置にいるため、またその下にはターボチャージャー(Z32はエンジン下部にターボが付いています)が有りますので熱害が物凄いことは想像容易く、この黒いキャップが熱により溶けてしまうのです。
またキャップだけなら問題は少ないのですが(それでもハーネスがむき出しになる等の害はある)内部のシリコンまで溶けているケースも少なくはなく最悪のケースではエンジンオイルが漏れてくるケースも有るほどです。 


DAYTONA Racing│VTC ソレノイドキャップ for 300ZX
そこで通常では交換を強いられる場面においても、DAYTONAではリペアキットにて修理を行いソレノイドバルブは再利用という手法を採用しています。
使い方は至って簡単。 ソレノイドから出ているハーネスの半田を一旦外し、とにかく溶けとオイルで汚れてしまっているユニットを洗浄。 その後、2液性の耐熱ウレタンを充填し付属のキャップを装着したら完成です。
嬉しいことにリペアキットのエンドキャップはビレットアルミ材だから、熱環境が悪くとも溶け落ちてしまうことはなし。 エンジンオーバーホールや、カムカバーガスケット交換を行うタイミングで着手することがおすすめです。


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