オーリンズのその後

先日「レポートしますね」等と書いておきながら、約1カ月以上の放置 さすがです山本さん。 と嫌みの電話が顧客さんからかかってきました。。
僕としては「良い商品よ」と簡単に終わらせることもできないので、1ヶ月間という時間をかけてきっちりと乗り味を確かめたかったんですよ。 と我ながら素晴らしい言い訳をしてBLOGを書くのでした・・・


さてさて
1か月のTESTでは、街中、通勤、高速、超高速、ワインディングとサーキット走行以外のステージを試走しました。
・DAYTONAデモ車 フェアレディZ ロードスターにてTEST
・減衰力はオーリンズ推奨値(ワインディング F,7クリック戻し R,10クリック戻し) 
・車高もオーリンズ推奨値(-25mmダウン)
・タイヤホイールはワーク製シュバートSC1 / ミシュラン パイロットスポーツPS2 F/20インチ 245/30R20 R/21インチ 255/30R21 

・初乗りの感想
元々DAYTONAデモ車にはビルシュタインBSS KITという高性能ダンパーが付いていましたので、オーリンズに変更したららと言って極端に何かが変わったようには思いません。 しかし全体的に少しだけ硬いような印象を感じました。 ピロアッパーマウントの影響かもしれません。

・街乗りでの感想
突き上げ感も、底つき感も無く上々です。
特にリア足の動きがビルシュタインに比べると沈み込みも滑らかでトラクション方向のセッティングになっているようで乗っていて気持ちいいです。 ですがリアは21インチのホイールで重量もそれなりにありますので、バタつき防止の意味も含めてもう少し減衰力を絞っても良いような気もします。
逆にフロントは、少し「ヒョコヒョコ」動くような印象が見受けられます。 こちらは減衰力を2クリックほど緩めて、もう少しソフトにした方が乗りやすいかもしれません。


・高速道での感想
基本的には良いのですが、やはりリア周りのバタつきやロールの大きさが目立ちます。 フロントは問題ないようです。
特にスラロームでは腰砕けのように感じます。 
TEST車両はロードスターなのでクーペに比べ+100kgの重量増の為、特にロールが大きいようです。 クーペだったら問題ないかも。
Fは丁度いい感じです。 何の問題もありません

・今は・・・
若干の微調整で、個々にあった理想的な状態に持って行けそうです。
バネも落ち着いたようで、車高が最初にSETした時に比べフロント3mm リアは5mmほどダウンしてきました。 
減衰力はF,R共に7クリック戻しで使用しています。 ずいぶん良くなり僕好みになりました。
Fは減衰力を2クリック緩めましたがソフトすぎるようです。
2クリック締めると今度は硬すぎ。 オールマイティに使うなら7クリック戻しがベターでした。

というのが僕の感想、意見です。

純正からのステップアップ 他メーカー品からのステップアップとして、今回の「オーリンズDFVダンパーKIT」は値段に見合った高性能ダンパーシステムと思います。
純正の足回りはそこそこ固くパッと乗るとスポーティっぽい気もしますが、乗れば乗るほどボロが出るといいますか。。。  バタつきが酷くて「ただ硬いだけの足回り」と、ほとんどのオーナーさんは感じているようです。
その点オーリンズダンパーでしたら硬さも軟さもある程度は調整できますので、自分好みの足回りを作るのが可能です。


・想像してみましょう
週末のドライブで阿蘇の綺麗な山並みを走る貴方がいます。
3.5LのパワフルなフェアレディZはグングンとワインディングを駆け抜けていきます。
高速コーナーでロール量が大きいかなと気がつき始めました「う~ん 少しフロントが弱いかな」と車を停めボンネットを開けアブソーバー上部にあるアジャスターで調整し走り出す。

減衰力を絞って硬くなったショックアブソーバーからは先ほどまでとは違う確かなステアリングの応答性を感じています。
「今度はリアが弱いかも」と思い再び車を停めリアホイールの隙間から手を伸ばしアブソーバー下部のアジャスターを「カチッカチッ」と、音と僅かな振動で確認しながらダイヤルを回す。
そして走り出す。

色付き始めた阿蘇の山々に秋の訪れを肌で感じながら大自然の中を走るのでした。。。


そしてこれを読んだ方は無性にオーリンズが欲しくなり、デイトナまで走るのでした(笑)


■価格
●ショック単体 \218,400 (本体価格 \208,000)
●スプリングレスキット \260,400 (本体価格 \248,000)
●コンプリートキット \323,400 (本体価格 \308,000)

■スペック
          Front              Rear
メインスプリング 10kgf/200mm ID65   7kgf/240mm ID98
基準車高(純正比) 約20mm DOWN    約20mm DOWN
全長調整範囲 上記基準に±15mm     上記基準に±15mm
« 大したネタも... 5分間の説明 »