500馬力をあっさりマーク。


HKS製GTS8555スーパーチャージャーからのアップデイトとして、エンジン内部にまで手を入れることとなったZ33。
前回までの反省点として、純正コンロッドの耐久性が高くないことも判明し、前期型STDエンジンでの対応馬力は400馬力以下と推測。 


ウイークポイントとなるコンロッドはH断面鍛造製を採用し、ピストンはアルミ鍛造の低圧縮を選択し、HKS製ハイブーストプーリーでセットします。
カムシャフトは東名パワード製のPONCAMをチョイス。 普通に入手可能な市販品をうまく組み合わせてのチューニングとなりました。

納車は1ヶ月ほど前に済ませていましたが大切に組んだエンジンですので、各部アタリを付けるためのナラシ運転をオーナーさんへ依頼し、走行距離は1000kmほど 4000rpmを上限に走ってもらいました。
そして、今週水曜日 本セッティングを行い、マークした値がこちら。


実測で515馬力 一般的なシャーシダイナモでしたら係数1.12を掛けて580馬力を表示するほどのパワーです。
目標値としてはHKSがマークした500馬力を考えていましたので、ひとまずはこの状態でオーナーさんへ引き渡しを行います。 
ただ、セッティングを行っているチューナーDAYTONA側の見解では、今回は"壊したくない"想いが強すぎて低圧縮ピストンにも関わらず、点火タイミングを純正値よりも10°近く落とした上での結果です。
一か八かの勝負をする気はありませんが、パソコン操作一つで簡単に+50馬力は手に入れることができるレベルでの安全マージンを十分に残しています。

もう少しだけ手を加える箇所がありますので、それが終わったらいよいよ本納車です。


セッティングからの帰路で大分IC付近で出会ったZ34さん。
高速道でもゆっくり走るZが多い中で、このZ34さんは軽くトバしている様子でご一緒できて楽しかったです。
次回はオーナーさんと遊んでもらってくださいね!

■VQ35DE前期型
ワイセコ / アルミ鍛造ピストン 95.5mm 8.5:1
イーグル / H断面鍛造コンロッド
・TOMEI / PONCAM 256° 10.2mmリフト
・HKS / GTスーパーチャージャーPRO ハイブーストモデル
UpRev / エンジンマネージメントEVO

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