フェアレディZ-CS(Club Sports)

『ロールバーの装着をお願いしたいのですが・・・』
安全性を最優先に! と言う考え方はモータースポーツを愛する者としても、頭ではわかっていながらも実際はナカナカ出来ることではありません。



しかし『ロールバーと車体を溶接してほしい』言われたときは、さすがにMY13フェアレディZ(新車下ろしたて走行2,000キロ)と言うこともあり一旦よく考えるようにクライアントへアドバイスしました。
が、オーナーの意思は固く それだったら我々も「オーナーはもちろん、誰もが驚くほど綺麗に取り付けをしよう」と全力でやらせてもらうことにしました。


ロールバーの取り付けは時間がかかる作業です。 内装はバラバラ ダッシュボード以外はほとんど取り払い作業スペースを確保しています。
肝心の溶接は足の部分をブラケットを制作しサイドフロアーと溶接することにしました。
最も大変なのは内装の組み込みです。 ロールバーを逃がすようにトリムを加工するのが相当な手間ですが、時間をかけるほど仕上がりはいいし、今回のロールバー取付工程の中でも一番肝心なポイントです。


ロールバーパットは全面に巻きましたが、切れ目が一箇所もありません。 
通常パットに切れ目を入れモナカ状にして、最後に目立たないようロールバーテープを切れ目に貼って、仕上げにタイラップで留めていく方法が一般的です。
しかし美しいフェアレディZにつぎはぎだらけの無骨な枠なんて不似合いです。

そのため、特殊な方法を用いてパットに切れ目を入れずにロールバーへ装着し、ロールバーといえどもDAYTONA流の機能美を追求することにより、最高に美しく全く違和感を感じないとても綺麗な仕上がりになりました。

このままの状態でハイスピ-ド、クローズドコースへ出ても対応できるよう、安全性確保とスピードリミッター解除までは終えました。
走らせてみて場面場面で見えてくる足りない何かをその都度補っていき、最終目標はツインターボ化!? 必ず実現しましょうね!!



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