数値は一つの判断基準にしか過ぎない。


梅雨本降りが始まる前にエンジンセッティングを実施するには丁度良いタイミングでした。
単純にシャーシダイナモ測定を行うだけなら雨でも雪でも関係なく全天候型で対応できますが、極力湿度の低い気候のほうがエンジンにとっては好都合ですし、何よりも道中のロードセッティングは雨天時には行なえませんので、そういった意味においても梅雨前にセッティングを行うことが出来る最後の1日だったかもしれません。


まずは現状の体力測定から開始します。
VQ35DE+HKS GT7040スーパーチャージャー+HKS F-con ISです。
考え方としては純正ECUをベースとしF-conで部分的に補正を行うサブコンピューターというシステムです。
ロガーで空燃費と点火タイミングをモニタリングしましたが、マッピングの作り込みは"さすが!"というほど美しく推移していました。 チューナーさんは随分と時間をかけてマッピングを行った事が想像できます。


次にF-conを取り外し純正ECUへシステムを切り替えUpRevチューニングを行ったグラフです。
比較すると実パワーで9%の上昇 +28.2馬力の最大出力をマークしました。 勿論、アクセルをポンと入れた瞬間から違いがわかるほどの出力差はあります。
ただ、反面 最大トルクは3%ほど落ちてしまいました。 約3000rpmで最大値を発生しますが、トルクを出そうと空燃比を調整すると、オーナーさんがが最初に話していたアクセルを入れた際の重さ(レスポンスの悪さ)がどうしても抜けきれませんでした。
結果として、数字を追いかけることが今回の目的ではないことからも、トルクに関しては数字を捨て感覚を選びました。

もう少し編集できそうな項目がありますので、納得のゆくセットにして納車を行いたいと考えています。


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