セットアップのススメ・・・後編

さてさて

20インチホイールにノーマル車高でも、そこまで変ではありませんでしたが、せっかくなので良い具合に車高のセットを出しましょう。


今回も選んだのは「ビルシュタイン BSS KIT」
ただ車高を落とすのが目的でしたら、ダウンサスでも変な車高調でも良いのでしょうが、ミリ単位での車高のセットアップを行い、組んだ後の乗り心地、ストローク量、バネの精度、寿命までをも考えますと、やはりしっかりとしたメーカー物を選んでおきたいものです。 

ダウン量は前後15mmダウンでひとまず様子をみて、オーナーさんの使い方や希望に合わせ再セットします。
ストローク量は十分 純正のゴツゴツした乗心地ともおさらばです。
本物のスポーツダンパーはノーマル以上の乗り心地で、コーナーでもキチンと踏ん張ってくれます。 


いかがでしょう?
たった15mmの差ですが随分と違う印象を受けます。
デイトナが考える車高短の基本とは「乗れる車高短」「動く車高短」「綺麗な車高短」です。 車高をガンガンに落としてでもキチンと足が動いてくれて、不快なく走れるダンパーこそデイトナ流車高短です。 組み付けもレースカー、ストリートカー共に車両が地に着いた状態(1G)を想定して組み付けていきます。 これはサスペンションブッシュのよじれをなくすために仮想1G状態で組み付けを行います。 これをやるのと、やならいのとでは車高が3~5mm程度違いが出ることもありますので、僕は常に1G組み付けを行います。


そして外装を磨いて完成です。

今日オーナーさんが取りに見えられました。
嬉しそうに愛車を眺める姿を見て「本当にいい仕事ができた」と僕自身も嬉しかったです。
今から2~3週間 日常使用に問題がないか等 車高の確認をしていただいた後に、必要であれば車高の再セットアップと各部増し締め点検とアライメント調整です。
デイトナでは当然のことなのですが、ここまで面倒を見させてもらってから作業終了となります。

「たった15mm 車高を落とすだけで、どこまで手間かけるんだ?」と言われてしまうそうですが、
僕なりの拘りなんです。 




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