カスタムバンパーのトラブル


Z33Ver.nismoに乗るオーナーさんが来店してくれました。
nismoをよく見慣れた方でしたら、この姿を見て「ん? なんか違うぞ」って思いませんか?
そうなんです。 nismoの純正バンパーと社外バンパーの一部を組み合わせたハイブリッドなバンパーなんです。
オーナーさんが入手した当初からこの形状ということもあり詳しい詳細は不明。 今回は、そのバンパーのトラブルでの入庫となりました。


マフラーの右斜め上
何かふくれあがっているようになっています。
直接の原因までは不明ですが、元の処理が甘かったのか、マフラーなどの熱が影響したのか、とにかくパテの密着が悪くこのようになっています。
今このような状態でも、おそらく仕上がったその場は綺麗な状態だったとは思いますが、こうして時が経つにつれその場しのぎの作業はオーナーさんの心を痛める残酷な姿を現してきます。
もう一つの原因は異質のバンパー同士を組み合わせたことによりパテ処理が難しかったこともあると思います。
nismoバンパーはP.P 社外バンパーはラバーのような材質でした。


膨れた箇所だけを剥離したところ、全体的な処理に問題があると判明しましたので、接合箇所は全て完全に剥離し2液性エポキシボンドで固めたあとにパテ処理を行いました。
この手の作業で一番気を使うのは、「今綺麗に仕上がった」かなんかは当たり前のことで、あとあと接合部の「キワ」が現れないか?の方が僕は気がかりで、それを想定した作業を行う必要があります。

柔軟力あるウレタン素材と、固めてしまうパテ素材を組み合わせることにより「キワ」が目立つわけですので、実はピカピカにペイントされた外観以上に、丁寧な下地処理がのちのちまでモノを言うのがデイトナ流のボディワークです。




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