その先に見える景色は?



先月よりCPV35,CKV36 日産スカイラインクーペのECU Tuningを開始しました。
この13年間 殆どの時間をフェアレディZと共に歩んできた者としましては、同一メーカー 共通エンジンを採用しているとはいえ、スカイラインに触れる事がとても新鮮に感じています。

オーナーさんは地元福岡の方で、今まではずっとディーラーさんにてメンテナンスやカスタマイズを依頼されていたと言うことでしたが、BLOG「一期一ヘェ」にてCKV35のECM Tuning開始の記事を見て、早速お問い合わせを頂きました。

ECMデータの考え方はZ33のVQ35DEが基本的にはそのまま使えますが、車重やインテークサクションの特性等を考慮して『少し』ひねりがあるスカイライン専用データーとして造りました。
それに加えボア径2mmを大きくしたDAYTONA BigThrottleも同時装着です。

作業前点検ではサクションホースの破れを発見したり、イグニッションコイルのネジが痛んでいたり、試走時に気が付いたブレーキディスクとバックプレートと干渉があったりと、思わぬ事態に遭遇しましたが『やっぱり車も人も、セカンドオピニオンって必要ですよね』って、オーナーさんの前向きな考えで、より深く、より良い仕事をやらせてもらえました。

CKV36スカイラインクーペの時も思ったのですが、Zと同じようなデータを入れてもスカイラインは同じようには走らない。
どちらが「良い」「悪い」ではなく、お互いの味、個性ってあると思うんですよね。
その部分を上手く引き出すことが出来ればECM Tuningとしては合格と思うんです。
スカイラインクーペの延長線上にフェアレディZがある訳ではありませんし、またその逆もありません。 
だけど個体特性がより強くなる魅力は十分にあり得ます。
 それが、僕が言い続けている『Super-Normal』理論です。
 



  
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