HYPER COILS 


HYPER COILS 略してHYERCO
ここ最近の直巻きスプリングの代名詞 代表的存在と言えば「ハイパコ」であることに間違いありません。

スプリングとは縮む力を受け止めたあとは反発するものです。
その急反発を制御するのがショックアブソーバーですので、普通に考えますとスプリングに求めるものと言えば表示通りの確かなバネレートとヘタリに強い耐久性だけで十分と僕は思っていました。 
逆を言うなら、ある程度確かなスプリングメーカーであったら「差」はないであろうからSwiftでもBESTEXでもeibachでも好きなメーカーのものを選んだらよろしいと言う考えを持っていました。 まあ、そう言う僕もスプリングを単体で買う場合 事実BESTEX以外購入したことありません。

事のきっかけは元デイトナデモカーに乗る「サトダさん」がZ33ロードスターに装着しているOHLINS DFVコンプリートKIT純正のアイバッハ製F10kg、R7kgのスプリングではリアの安定性が物足りないからハイレートのバネへ交換したいと言う流れから「ハイパコ」を使おうと言う話になり、F12kg、R10kgのハイパコへ変更しました。
サトダさんとハイパコのカタログ見ても「リニアな特性」とか「目線がぶれない」など・・・  ホントに変化あるんかいな?と疑問には思いながらも、反面 これだけ市場に受け入れられている商品ですので期待は出来るかもと、そそそくさとスプリングを組み込み2人で試乗に出かけます。

1mほど敷地内で動かしたらヒョコヒョコっと動きそうな雰囲気でしたから、う~ん どうだろ? フロントが固そうな感じかな?と思いながらも公道に下り加速します。
当然ながら道路の凸凹を拾いますので、ボディ剛性の弱いZ33ロードスターはブルブルっといつものようにステアリングに伝わるのかと思いましたが・・・ 全然伝わってこない。
はて???  ハイレートに変更したのに何故??
Z33ロードスターに20インチタイヤホイール履かせて車高調いれてると結構全体的にブルブル感が出るのですが、全然感じない。
特にリアはバタつき感が強く出ます。 勿論20インチホイールも重たいし、構造上リアは独立スプリングですからバタつきやすいものだと思い込んでいましたが、全然問題なし。 
アイバッハ製は低レートのスプリングではありましたが自由長を長く造ってあり、車体に取り付けた段階で縮めていますので反発力が強く、反面ハイパコ製は遊びが出ない程度に組み込めるという差はありますがバネレートをリアは3kgも上げたのに乗りやすい。 バタつかない。 跳ねない。 まさにハイパコのうたい文句通り。 ハイパコの宣伝文句は全て事実です。
これには驚きです。

なんて言うのかな スプリングの縮み方自体は他社高精度スプリングとの差は無いのではなかろうかと思うのですが、反発する伸び方が全く違う気がします。
本当でしたらショックアブソーバーがバネの反発を抑えながらユックリ伸ばそうとするはずですが、表現が適切かどうか解りませんがバネ自体にユックリ伸ばす特性があるというかバネにダンパー効果があるというか。 そんな印象を受けました。 これを「リニアな特性」と謡っている部分と思いますし、変にバネが暴れないので「目線もぶれない」ものと思います。

これは最高のスプリングを発見しました。
ただ1つだけ残念なことはハイパコは直巻きスプリングしか製品設定がありませんので、純正形状ダンパーを使用しているユーザーさんにはこの良さを使ってもらえないことです。
しかし車高調を使用しているユーザーさんにはこの感動を存分に感じてもらうことは出来ますので、これを機に純正形状ユーザーさんはデイトナでOHLINS DFVスプリングレスKITにハイパコを組み込んで取り付けをしたら即最高の足回りを感じ取ることが出来ますし、すでに車高調を組んでいただいているユーザーさんには直ぐにでもハイパコを組み込むことも出来ますので、現状の足回りを「固い」「柔らかい」 何でもいいです 不快に思われている方はハイパコ製スプリングへの変更を検討してみてください。 
「やまもと」もZ34のスプリング交換を検討しています。

■ハイパコ スプリング
HC65-08-0000 ID65 8inch 29,400円
HC95-Z3-0000 Z33 リア用スプリング 39,900円
HC95-Z3-BKT(専用車高調整式アタッチメント)31,500円
各2本1SET




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