クラッチ交換をオススメする理由。


今やAT限定免許の取得比率は50%を超え、かつMT車の販売比率は5%以下と言われる中"クラッチ交換"という整備作業自体も年々少なくなっている・・・はずが、フェアレディZの世界においてはそう珍しい事ではありません。
たしかに技術の進歩のお陰で、Z34のような基本構造はATだけどシフトレスポンスの良いオートマチック車というのは存在しますし人気もあります。
しかしGT-Rのようなマニュアルベースのデュアルクラッチ車とは大きく性質が異なるから何処まで行ってもオートマチック車的なフィーリングですし、やはり3ペダルが持つ味はクルマ好きを唸らせるには十分な材料ですので、近年ではクラッチペダルを持つスポーツカーは特別な運転技術を要する存在として扱われています。


電気仕掛けで作動する今日の車とは思えないほど、実は駆動系の基本構造というのは40年前も現在も同じです。 エンジンの動力をフライホイール板に伝えクラッチディスクをクラッチカバーで押さえ込みクラッチのON−OFFをコントロールする。
とても単純な動作で一切の電気装置(コンピューター)が関与していないというところが”ダイレクトな動き”に直結している大きな理由でもあり、運転者に相応の技術がないことには簡単に運転することが出来ないという訳です。 
ただ、クラッチディスク及びカバーは消耗品であるから定期的なメンテナンスは必須。 通常の運転ならば5万キロ/毎程度のクラッチ交換が望ましく、勿論乗り方によっては7万キロでも8万キロでも使えるかもしれませんが、そこは頑張るところではありません。
クラッチディスクの摩耗が極限を迎えるとクルマは全く動かなくなります。 これはクラッチディスクが消耗品故、クラッチが滑り出すと(摩耗が極限を超え)エンジン回転だけが上昇しスピードは全く出ないという現象になります。 そうなると、全く動かなくなるまでは時間の問題です。
それらの点検は実質不可能(トランスミッションを降ろし、実際にクラッチを見るしか無い)ですので、早め早めのメンテナンスを提唱する大きな理由です。


DAYTONA Facebookページでは、BLOG一期一へぇで紹介しきれない画像や情報を沢山公開しています。
Blogと並行して閲覧することで楽しさ倍増間違いなしです。

« エンジンルー... Z32ターボチャ... »