ボディリペアの考え方2


ボディリペアの仕上がりは、板金技術も当然の事ながら塗装技術で仕上がりを左右すると言っても過言ではないでしょう。
特にパール系の車体色は3コートパールを採用していることも多く、粒子の目の細かさ、均一さが如何にオリジナルに忠実であるか?が、完成時のバランスを左右します。
「Z34はスクラッチシールド塗装だから簡単に修理できない」と言う話もよく耳にします。
その話は、確かに一理あるかもしれません。  
日産スクラッチシールド(ASAPクリヤ)は皆さんも御存知のように、対スリ傷かつ温めると傷が修復することが特徴のトップコート材ですので、通常のクリヤー塗装よりも研磨作業時間を要し、材料代は約5倍です。 そういった意味で「簡単に修理できない」事はあっても、逆にそれ以上の難題はありません。
唯一問題が在るとするならば、誰もが同じことを言っていますが“スクラッチシールド”の利点が未だによく解らないということでしょうか? 
先にも書いたように耐スリ傷性に優れていると言われますが、キズ修復性の利点が正直よく見えてこないような気がします。 
普通に傷は付きますしその傷が自然にみるみる回復するはずもなく、一般的な塗装同様に洗車傷程度の薄っすらとした傷は常に残っているように見えます。


それだったら、なにもスクラッチシールドに拘らなくとも、世の中にはもっと優れたクリヤーはあります。
例えば、世界で最も対スリ傷性に優れている塗料と言われている“VOCプラチナクリヤー“は100万分の1mm以下のセラミック粒子を配合し、メルセデス・ベンツからも唯一承認を受ける世界No1の承認メーカーSTANDOX社の高品質アクリルポリウレタン耐擦傷性クリヤーでしたら、傷自体を修復させる機能はありませんが、そもそも傷が入りにくい硬度を持っていますので、結果として美しい艶を長時間に渡り維持し続けることが可能です。 
通常のクリヤーより硬度が高いため最終研磨に相当な労力を強いられますが、とにかく完成した姿が抜群に美しい仕上がりです。
勿論、それも含めて「スクラッチシールドがいいんだ!」と言うオーナーさんへは、通常通り日産からの材料の供給がありますのでスクラッチシールド仕上げも可能です。



組付けを行い完成です。
フロントバンパーは純正→IMPUL934Sへ交換を行い、あわせてLEDデイライトを埋め込みました。
思いっきり凹んでいた左リアフェンダーもご覧のように完全修復です。
画像では伝わりにくいと思いますが、このパールの発色の良さ、艶が伝わりますか?
DAYTONAではバンパー修理でも、大事故でも、抜群の体制で皆様のカーライフをサポートさせてもらいます。 
板金、塗装業務も、是非ともご相談ください。


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