団塊の世代のつぶやき

誇れる日本を取り戻そう

荒れ野

2008年08月01日 | 日記・その他

  

我が家の芝生も今はあのムラサキカタバミも何時からか芽を出さなくなり他の雑草も鳴りを潜めています。流石の雑草たちもこの暑さには弱いようです。秋になると又芽をだすのでしょう。それまでは暫しの休戦です。
 それでは今は楽をしているのかと言えば、水不足の中、近所に遠慮をしながらの水遣りに勢を出しています。第2次取水制限になればもう無理でしょうね。

  その芝生に関する面白い記事がありました。

 25日、読売新聞の山田養蜂場の広告の対談の中での横浜国立大学名誉教授 宮脇昭さんの話です。

 ・・・略

 森林破壊にもいろんな原因がありますが、長い時間をかけた家畜の過放牧もその一つです。かってほとんど森で覆われていたヨーロッパ大陸も、毛皮や食肉を必要としたため森の中にヒツジやヤギ、ウシなどを大量に放牧しました。その結果、森が破壊されたと言ってもまちがいありません。例えば、1909年にドイツで初めて自然保護区に指定された「リュ―ネブルグハイデ」は、元々は、ヨーロッパミズナラやシラカンバに覆われた豊かな森でした。それが、4000年に及ぶ過放牧や岩塩採掘、森林の伐採などで土地がやせ「エリカ」などの矮生(わいせい)低木や「コメススキ」のようなイネ科の植物が繁茂するようになったのです。この景観を英語で「ヒース」、ドイツ語で「ハイデ」、日本語で「荒れ野」と言いますが、この風景を自然の姿と見誤って造ったのがイギリス公園の原型で、その後、日本人がこの造り方を日本に移入し、画一的に芝生を植え、現代の「公園」が生まれたといわれています。だから、荒れ野は、本来「公園景観」を指す言葉なんです。・・・以下略

 成る程、昔は森だったものを人間が荒れ野にしてしまったと言う訳ですか。その荒れ野を自然と思って公園を造ったなんて皮肉ですね。それを真似て芝生を植えて雑草退治をしている私はバカ丸出しですね。
と言っても、我が家の芝生は雑草がはびこってご近所から顰蹙を買うのが嫌でやりだしたことですから今更元に戻す気はありません。

 それにしても、雑草の生えるがままの姿を受け入れらる余裕のある日本になって欲しいものです。そうすれば私も苦労して芝生の面倒を見ずに済むし、ムラサキカタバミだって雑草として目の敵にすることもないのですが。

難しそう!