シャープを食い物にしたあの鴻海は、やはり怪しそうです。何時もの宮崎さんが、その胡散臭さを書いてくれています。
流石のアメリカも中国企業の怪しさに気がついているようです。同じ狢の孫正義の怪しさにも気がついているのでしょうか。と言うか、未だに日本で愛用している人達がいることに呆れるしかないですね。
「宮崎正弘の国際ニュー ス・早読 み」より 平成29年(2017)3月4日(土曜日) 通算第5207号
宮崎正 弘の国際ニュース・早読み <鴻海精密工業、対米投資の約束は一度も果たされていない
中国の大風呂敷には気をつけようと全米で懐疑ムード拡がる
鴻海精密工業、対米投資の約束は一度も果たされていない
大法螺は大きければ良いというものではない。しかし風呂敷を拡げはじめたらもっと大きく拡げるという特性を持つ中国人の右 に出る者はいないだろう。
馬雲(アリババCEO)はトランプと面談し、500億ドルの投資、百万人の雇用創出を打ち上げた。
はたしてトランプはこのほら吹きを信用したのか?
鴻海精密工業(ファックスコム)はiフォンのメーカーとして知られ、中国大陸で実際に百万人の雇用がある。
猛者として知られる社長の郭台銘は山西省がご先祖。台湾へわたって事業に乗り出し、液晶パネル事業を奇美実業から譲り受け て、ITビジネスを拡大した。
売り上げは1360億ドル。
ところが、各地の工場は奴隷工場といわれ、深センでは11名の従業員が飛び降り自殺した。
中国でも滅法評判の悪い企業である。
この鴻海は日本のシャープを買収したことでも知られるが、買収話は二転三転し、当初7000億円とされた買収金額は 4888億円に削られ、最終的には3888億円だった。その強引な駆け引きも世界的に悪名高い。
この鴻海が米国で70億ドルを投じて、50000名を雇用し、コロラド、アリゾナに新工場を建てると言い出したのだが、全 米で拡がったのは「あの法螺吹き野郎」という懐疑論だった。
というのも約束は何も果たされなかったという「実績」がある。
2013年、ペンシルバニア州のハリスバーグに3000万ドルを投資し、従業員500名の工場を建てると鴻海精密の郭台銘 は打ち上げた。
小さな田舎町だから地元は喜んだ。
それから四年たったが、工場は建設される気配もなく、地元は約束は守られなかったと失望感に溢れだした。
カーネギー・メロン大学工学部のロボット学科に、郭台銘は1000万ドルの寄付を申し出た。しかし半分がようやく振り込ま れたのは五年後だった。ロボット工学の最先端技術を入手しようとしたのは明らかだった。
おなじく2013年に、郭台銘はインドネシアに10億ドル投資の工場を建てると表明した。その後、なにも進展が見られな い。
インドでも大工場を建設すると謳ったが、じっさいには小さな事務所が出来ただけで、当初の約束は反故となった。
ベトナムで50億ドルの工場、ブラジルで100億ドルのiフォン工場を建設すると大風呂敷が拡げられたが、数年後に実際に 稼働を始めたのは、小さな、小さな規模の工場でしかなかった。
シャープは完全に食い物にされていますね。やはり、何があっても売るべきじゃなかったですね。経営陣の甘さが悔やまれます。東芝も同じ轍を踏むのでしょうか。
それにしても、アリババ・ソフトバンク・鴻海と胡散臭いのが勢ぞろいですね。トランプさん本当に信じているのでしょうか。
しかしながら、この鴻海を育てたのはアップルということを考えると、アメリカ一の悪党じゃないでしょうか。トランプさん、アップルの製品をアメリカで作らせるべきでしょう。 そうすれば、貿易赤字は解消だし、雇用の確保もできます。それともアメリカの企業には無理でしょうか。それなら、日本企業に工場を建てさせてやらせるべきです。中国の崩壊と日米の繁栄の一挙両得です。
やりませんか!
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