やはりリンゴ日報は廃刊になるようです。最後の抵抗も金が続かないようです。さて、世界のマスメディアはこれをどう捉えるのでしょうか。
既にChinaのポチになっているマスメディアは報道しない自由を行使するのでしょう。日本のマスメディアはその代表とも言えそうです。
宮崎さんが取り上げてくれています。それにしても、これで世界のマスメディアが危機感を感じて目覚めるなんてことは無いのでしょうか。
やはり、金はペンより強しでしょうか。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和三年(2021)6月22日(火曜日)
通巻第6959号
かくて香港から「表現の自由」は消える
リンゴ日報、26日に廃刊、資産凍結で給与支払えず
27年間、リンゴ日報は香港で自由のために戦った。
共産党という悪魔を相手に怯まずに戦ったが、力尽きた。虐げられ、抑圧された人々にどれだけの勇気を与え、精神を鼓舞した だろうか。
全体主義に従順に従って思考回路を閉ざし、独裁に協力する人々は何処かで、良心と、真実をもとめて考える努力を捨てたの だ。
リンゴ日報創業者のジミー・ライ(黎智英)と、筆者は単独インタビューをしたことがあるが、彼の哲学はハイエクである。そ して「自由な言論、透明性の高い情報がなければ市場は成り立たないのだ」と発言したことがまだ耳元に残る。
哲学者のハンナ・アーレントは自身が体験した全体主義の衝撃について、「起こってはならないことが起こってしまった」と し、現実に「ナチは私たち自身のように人間である」。だが、「悪夢は、人間が何をなすことができるかということを、彼らが疑 いなく証明した」
全体主義体制の悪魔は人々の知性を蝕み、知性を殺した。
リンゴ日報は香港警察によって物理的に発行が不可能となり、実際に同社資産が凍結されたため、社員の給与支払いが滞り、取 材、編集、校正、印刷、配送という一環システムが維持できるのは6月25日まで、と同社幹部は見通しを述べた。
27年に亘って香港に存在しつづけ、「自由、民主、人権、法治」という基本的の原則、崇高な価値観を掲げて人々を鼓舞して きた自由の灯が消える。
この独裁の恐ろしさを追求出来ないようなマスメディアは存在理由が無いでしょう。特に、NHKと朝日新聞は速やかに止めて貰いたいものです。
及川さんも取上げてくれています。
さて、世界のマスメディアがどう動くかが見ものです。恥を晒すかそれとも矜持を見せるか。日本のマスメディアに期待出来ないのは間違いないでしょう。
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