マハティールさんのような人がいるので年寄りが出しゃばるなとは言い難くなりましたが、大抵の場合は当てはまるのじゃないでしょうか。
何と、その代表のようなカーターがトランプさんと会談したのだそうです。キッシンジャーと言いアメリカも老害が多いようです。
それにしても、折角の北の消滅を防いで名を上げたカーターが同じ夢よもう一度と思っているのでしょうか。
まさか、トランプさんがそんな考えを取り入れるとは思いたくないですが、こればっかりは何が起きるは分かりません。それにしても、トランプさん懐の深さを見せたかったのでしょうか。それとも、本当に聞く耳を持っているということでしょうか。
宮崎さんが詳しく書いてくれています。それにしても、皆さんお元気ですね。そんなに長生きしてどうするの。
宮崎正弘 の国際 ニュー ス・ 早読みより 令和元年(2019)6月11日(火曜日) 通巻第6106号
カー ター元大統領(94歳)がトランプと会談していた
中国をいかに扱うかの手ほどきをトランプに講釈したとか。
カーター元大統領、病院にいたと思いきや超高齢をおして地元ジョージア州の教会でときに「講和」を垂れている。先週、 カーターは日曜教室に現れ、中国との競合のありかた、世界一のスーパーパワーとは何かについて語った。
カーターはトランプ大統領に長い手紙を書いていた。
それはトランプが仕掛けた米中貿易戦争の行く末を案じて、かれの信じる「解決策」を盛り込んでいたそうで、それをトラン プは読んだ。カーターはトランプ大統領から直接電話を貰ったときは驚いたという。
そして日時を明らかにしなかったがカーターはホワイトハウスに招かれ、話し込んだ。「世界一のスーパーパワーの座を中 国が脅かそうとしている。だから米国は対応しているのだ」とするトランプに対して、カーターは「まずその『スーパーパ ワー』とは何かを定義しましょう。軍事力で突出することだけがスーパーパワーではない。生活の豊かさ、とくに押しつけな くても、ソフトパワーの価値観が拡がり、影響を与えるということが本当のスーパーパワーです」などとありきたりのことを 述べたそうな。
ジョセフ・ナイの提唱したソフトパワーは、たしかに米国のリベラル派に受け入れられ、逆にそれが米国を弱くした。トラ ンプはそうした安易で、決然としない外交に別れを告げようとしている筈だったのでは?
カーターは1979年に中国と国交を開いた。ニクソン訪中から国交樹立までに七年の歳月をかけたのも中国が変化し始 め、文革に終止符を打ったこと、そして台湾との関係で米国は台湾を擁護するために「台湾関係法」を制定し、そのあとに国 交を結ぶに至った。
「国交回復から以後、中国は徐々に従来の価値観を変え、戦争に訴えることはなくなった」とカーターは自慢げに言った。 つまりカーターは「米中の軍事対決は道草であり、ソフトパワーでは米国が優位にある」と発言したらしい。
共和党内は対中タカ派が主導権を握り、その中心人物はマルコ・ルビオ上院議員だが、議会対策でいまのところ円滑化して いる関係を保ちながら、他方でトランプは、彼らとのチャンネルだけではなく、ハト派の意見も聞いていることは注目してお くべきだろう。
カーターとの会談に影響されたわけではないのだろうが、トランプは月末にまたG20出席のため来日する。
そして大阪に滞在中、習近平と『公式』の夕食会を開催すると随行筋が明かした(サウスチャイナモーニングポスト、6月 11日)。
いずれにしても、大阪で習と手打ちなんてことだけはあって欲しくない。これが最後の対話となってこれ以後は徹底的に潰しにかかってもらいたいものです。
こんなところで手を緩めればいずれ後悔することになるのは間違い無いでしょう。ここは、トランプさんの決意が揺らがないことを祈るしかない。
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