戦後の日本は武器の輸出もせずに良く成長したものですね。これも、戦前に育った方達の頑張りだったのでしょう。
その折角の素晴らしい経済をここまで落ちぶれさせたのはグローバリストの企みとは言え、戦後育ちの今の経営者達であることは間違い無いでしょう。
その武器輸出ですが、中国が急激に伸ばしているようです。何時もの宮崎さんが詳しく書いてくれています。
宮崎正弘の国際ニュース・ 早読みより 平成30年(2018年)3月13日(火曜日)弐 通巻第5634号
中国の武器輸出、シェアを急拡大し、米ロ仏独に迫る
アフリカへの武器輸出は断トツ、そしてインドを囲む国々へ
世界の武器輸出(2013年から17年まで)の統計を金額ベースで比較すると、米国の一位は不変だが、シェアはすこし落ちた。英国は六位に転落した。
ストックホルム平和研究所の発表によれば、米国(34%)、ロシア(22%)、フランス(6・7%)、ドイツ(5・8%)、そして第五位が中国(5・7%)である。
米国製は値段が高いため、購入できる経済力のある国は限られてくる。
しかしながら数量ベースでみると、米と仏が25%前後の増加に対して、中国は40%近く、その数を増やしていたことがわかる。中国が武器輸出した国は48ケ国にのぼり、なかでも第一位はパキスタン、ついでアルジェリアだった。注目すべきは中国製武器をバングラデシュも大量に購入していた事実である。
パキスタンの軍事力の増大は、国境紛争をかかるインドにとって一大脅威であり、米国は対インド武器輸出をこの間に5・5倍にしている。
これまで中国製武器は品質が悪く、「安かろう、悪かろう」の代名詞だったが、近年はかなり質的向上がみられ、バランス的に周辺国が近代兵器を持たないアフリカ諸国では、中国製の武器で十分というわけだ。
さて、この武器輸出の統計と動向から判明したことは、中国がインドを囲む国々にテコ入れしているという戦略的背景が顕著になったことである。
中国が半世紀以上にわたって軍事同盟を結んできたのはパキスタンだが、中国のイスラマバード重視は、インドへの防波堤の役割と代理人的な、その地政学的位置である。
したがって中国製武器がパキスタンの軍隊に浸透しているのは、インドと長年と敵対を続けてきた経緯上からも当然だろう。
ところが、これまでインドの「保護国」とされてきたネパール、バングラデシュ、スリランカが武器輸入を通じて、中国に近づいているという新しい事態の到来は、インドから見れば軍事的に中国に囲まれたとする焦燥、強迫観念に結び付く。
このインドの感覚を日本に置き換えると、日本に近い韓国、台湾が中国側に転び、いきなり日本に牙を向けてきたような、安全保障環境の大転換なのである。
武器輸出に頼る国は多いようですね。それを考えても、日本の凄さに驚かされます。それだけに、今の経営者達は武器輸出したくてたまらないのでしょうね。
いずれにしても、中国のこの増加は危ないですね。やはり、何としても、叩き潰す必要があります。
世界は、何時まで中国の跋扈を許すのでしょうか。本当に、自分達の首を締ることに気が付かない程にバカなのでしょうか。それとも、やはり、金の問題でしょうか。
やはり、世界は腹黒すぎる!