DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

コット、ゲールに快勝(WBCミドル級)

2015年06月08日 01時30分24秒 | 世界ボクシング
現地時間の一昨夜、米国・ニューヨーク州で行われた試合結果です。
WBCミドル級戦:
王者ミゲル コット(プエルトリコ)TKO4回1分28秒 挑戦者ダニエル ゲール(豪)

*セルジオ マルティネス(亜)を予想外の一方的なTKO勝利で破り、同王座を獲得してから1年。その初防衛戦でも、予想以上の圧勝劇を演じゲールを粉砕。契約ウェートに関し批判的な見方がありましたが、コットが今秋にも予定されるサウル アルバレス(メキシコ)戦に向け大前進しています。

自分より体格で上回る豪州人を相手に、無理して打ち合わず見事なヒットアンドランを展開していったコット。要所要所でクリーンヒットを重ねていきました。

左の好打が目についたこの日のコット。ジャブ、フック、ボディーに加え、右のボディーでも相手を追い込んでいきます。攻撃のみならず、柔らかいダッキング、固いブロッキングで防御力の高さも見せたプエルトリカン。この夜、ゲールのパンチをほとんど貰っていませんでした。

4回、左の打ち合いで勝り、挑戦者を吹っ飛ばしたコット。連打後、右を頭に、そして左をボディーに持って行きダウンを追加。レフェリーストップに追い込んでいます。

意地悪な見方をすれば、豪州人が昨年7月にゲナディー ゴロフキン(カザフスタン)から貰ったダメージから回復していなかった、とも考えられるでしょう。しかし今回のコットの出来は素晴らしいものがありました。


フェザー級8回戦:
フェルナンド バスガス(メキシコ)判定3対0(77-75、78-74、79-73)元WBOスーパーバンタム級王者ウィルフレド バスケス(プエルトリコ)

*2011年5月にホルへ アルセ(メキシコ)に敗れて以来、勝ち負けを繰り返しているバスケス2世。その敗戦後の戦績は今回の敗戦を含めて4勝(2KO)4敗。

かつてIBF、WBAでスーパーウェルター級の王座に輝いた同名の選手がいましたが、このバルガスはあくまで他人。29勝(20KO)9敗3引き分けの戦績の持ち主ですが、これまでに10回戦以上の試合経験は僅かに4。しかも2ヶ月前の最新の試合では敗戦を喫しています。

そんな相手に勝利は確実と見られていた元世界王者。数字だけ見ると完敗ですね。親父さんの持っていたしぶとさ、勝負強さはどうやらこの息子には遺伝しなかったようです。
コメント
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