DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

モズリー、初のTKO負け

2013年11月28日 07時03分12秒 | 世界ボクシング
数時間前、豪州で行われた試合結果です。
WBAインターナショナル・スーパーウェルター級王座決定戦:
アンソニー マンディン(豪)TKO6回終了 シェーン モズリー(米)

*本来なら1ヶ月前に行われる予定だった一戦。個人的に非常に気になっていた試合でしたが、試合の終わり方は非常に呆気ないものでした。6回終了後のインターバルで腰の異常をセコンドである父ジャックに訴えたモズリー。父親は試合の継続を促していたのですが、本人がそのままギブアップ。6回終了時の採点では3対0(58-56、60-55、58-55)で豪州人有利と出ていました。ダメージはないものの、回を追うごとにマンディンの一方的な試合展開になっていただけに、試合を続けていても米国人の勝利の可能性は低かったでしょう。



対格差で大きく下回っていたモズリー。マンディンと向き合ってみると、両者は少なくとも2階級は違う骨格をしていました。それもその筈。初の世界王座はライト級(135ポンド)だったモズリー。対するマンディンはこれまでに、5階級上のスーパーミドル(168ポンド)で2度の世界王座を獲得しています。この豪州人は世界逆3階級制覇(階級を上げていくのではなく、下げて)を目論み徐々にスーパーウェルター級まで侵攻してきました。そして2年前には暫定王座ながらもWBAスーパーウェルター級王座を獲得しています。

モズリーもライト、スーパーライトは飛ばしてウェルター、そして今回行われたスーパーウェルターでも世界王座を獲得しているため、対格差はそれほどハンディにはならないだろうと予想していました。しかし蓋を開けてみるとその体格差がマンディン圧勝の大きな要因となっています。昨年の対サウル アルバレス(メキシコ)戦、それ以前に行っている対リカルド マヨルガ(ニカラグア)、フェルナンド バルガス(米)と戦った時、モズリーはそれほど小さく見えませんでしたが...。まあマンディンは1月の最新試合ではミドル級で世界戦を戦ってはいましたが。

ガードを固めて前に出るマンディンには常に余裕が感じられ、その左ジャブはモズリーの右ストレート以上の破壊力を持っていました。逆にモズリー。回を追うごとに追い詰められていきました。肉体面より、精神面で「こりゃ勝てん」と思ったのでしょうか?

試合内容自体は悪くはなかったものの、何となく残念なエンディングだった一戦。マンディンはフロイド メイウェザー(米)との対戦を望んでいます。モズリーは今後について明言は避けています。

   

しかし今回はちゃんと試合が行われ、やれやれと言った感じです。
コメント
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