エマニュエル スチュワート

現地時間の10月25日、ボクシング至上最高のトレーナー、エマニュエル　スチュワート氏が他界されました。以前から胃を痛めておられ、先月手術を受けるも回復できずにそのまま亡くなられました。

68年の生涯の半分をトレーナーに費やしたスチュワート氏。5階級制覇を達成したトーマス　ハーンズ（米）、ヘビー級で王朝を築いたレノックス　ルイス（英）、現在のヘビー級絶対王ウラジミール　クリチコ（ウクライナ）をはじめ、数多くのボクサーがスチュワート氏の指導を受けました。

短期間ではありますがメキシコの伝説フリオ　セサール　チャべス、鉄人イベンダー　ホリフィールド（米）、異端児ナジーム　ハメド（英）、クリチコ兄弟の兄ビタリ（ウクライナ）、オスカー　デラホーヤ（米）にミゲル　コット（プエルトリコ）とこれらの強豪たちはスチュワート氏の一部の生徒でしかありません。

個人的に一番印象に残っているのは、チャべスが1994年に初の敗北を喫した後スチュワート氏とコンビを組んだ時です。スタイル的にスチュワート氏とチャべスはあいませんでしたが、「チャべスのブロッキングの技術の高さには驚かされた。」とコメントを残しています。

ご冥福をお祈りします。