家族よ

  まだ夕飯の仕度までには時間があるので(今日は私が作る)、帰省ネタをもうひとつ。

  私が実家に帰省したのは夕方過ぎでした。ちょうど夕飯の時間に合わせたのです。

  母はごちそうを用意していてくれました。「今日は○○ちゃん(私の名前)が来るから特別よ」と言って、ちゃぶ台の上に次々と料理を運んできてくれたのですが・・・。

  そのメニューが、1.マグロの刺身、2.イカの煮物、3.ブリ大根、4.鱈のすまし汁だったのです。とどめにご飯の電気釜のフタを開けると、中にはほかほかと湯気を立てる5.鯛飯が。

  私は肉よりは魚のほうが好きなので、メニューにはまったく文句はありません。ただし、母はグループ・ホームのまかないさんをやっていて、調理師免許も持っています。仕事柄、カロリー、栄養バランスの計算、新レシピの開発にも精進しています。

  そういう人が、どうしてこういう極度に偏向したメニューを考えついて、何の疑問も持たないのか?とそれが不思議なのです。

  さっきようやくこの疑問を母に向かって口にしてみましたが、母は気まずそうな顔で黙ってしまいました。更にこれをホームページに書いていいかと尋ねると、せめてサラダがあったことにしてくれ、と言いました。

  兄も私を歓待してくれました。兄は「○○が来るから、俺、俺の誕生日のケーキを○○のために1個残しておいたんだよ」と感動的なことを言いました。

  ところが、私はちょっとしたことに気づきました。私「ありがとう。でも、お兄ちゃんの誕生日っていつだったっけ?」 兄、平然と「10月26日だよ。」 私「・・・・・・。」

  さっき、9日間が経過したケーキを食べましたが、今のところ私の体には何の異常もありません。こんなに優しい家族がいて、私は幸せです。
コメント ( 6 ) | Trackback ( 0 )


« 肥ゆる秋 功名が辻 »


 
コメント
 
 
 
ホントに食べたんですか?! (ここなっつ)
2006-11-05 05:57:11
信じられません!いくら家族の好意とは言え、自分の体を危険に晒してまで…
でも、カビも生えてなかったんですね?そのケーキ。かなり合成保存料が効いてるような。
 
 
 
昨夜一晩考えましたが・・・、 (りん)
2006-11-05 07:39:46
うまい表現は思いつきませんでしたけど
お母さまの気持はなんだか私にはよく分かるような
気がします。
私でもきっと同じことするだろうな・・・って。
 
 
 
好きなものをたくさん・・・ (あけらん)
2006-11-05 12:43:33
郷里での連休、いいですねー。
フルサト、と言うものを持たないわたしには、羨ましい限りです。
お母さま、そう言うときは、カロリーや栄養なんか関係なく、娘の好きなものをあれもこれも、食べさせたかっただけですよね。親なら、誰でもそう思うと思いますよ。
そして、なんてみんな美味しそうなのかしら!!
お料理上手なお母様がいらして、チャウさん、幸せですよー!!
せめてサラダがあったことに、ッておっしゃるの、可愛い方ですねー、ほんと、ステキ!!

お兄ちゃんの「感動発言」も、あはは!!でした。

そして、チャウさんの作った夕飯の献立なんかも、とっても興味あります!!
 
 
 
みなさんどうもありがとうございます (チャウ)
2006-11-05 17:20:41
ちょう内輪な家族ネタ日記へのコメント、本当にありがとうございます。

ケーキは大丈夫だったようです。それとも私の胃腸が丈夫すぎるのかもしれません。

「魚づくしメニュー」について、母にあらためて尋ねてみたところ、「なんとなくそうなっちゃったの~」という、ミもフタもない答えでございました。

メニュー2.「イカの煮物」は「ワタ煮」で、イカのワタ(内臓)も適当にぶつ切りにして、鍋に放り込むそうです。コクが出ておいしいそうです。

メニュー4.の「鱈のすまし汁」は、「白しょうゆ」(なんてものがあるらしい)と酒と塩だけで味付けするそうです。鱈の他にも野菜や豆腐を入れます。これは意外にさっぱりしているので、主菜がコテコテ料理のときなどにおすすめです。

ちなみに私が作ったのは、誰でも失敗することのない無難な料理、「カレー」でございました。
 
 
 
よだれ・・・ (あけらん)
2006-11-05 17:30:13
異常に反応してしまいますが、イカのわた煮、鱈のすまし汁、これはもう、この冬、絶対トライです。
鱈のすまし汁は、もう、そのまま鍋仕立てでいけますね。
しかし、マーケットの切り身の鱈では、いかんせん、って感じですが、生きのいい生鱈なんかが手に入るところでは、美味しいのができるのでしょうネー。
よだれものの献立です。

「カレー」でございました、イイ「オチ」でした。
 
 
 
イカのワタ煮について (チャウ)
2006-11-07 00:00:31
母が「でも墨袋はちゃんと取ってね」と申しておりました。そのくらい誰でも知っとるわい、と思うのですが・・・お調子者の母をお許し下さい。

イカのワタといえば、私はかつて大量の塩を塗り込んで数日置き、「イカのワタの塩辛」を作ったことがあります。渋みのある味でなかなか乙でした。
 
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。