アダム・クーパー、オペラを振付

  アダム・クーパーの公式サイトが久しぶりに更新されました。クーパー君が、なんと!!!ドニゼッティのオペラ『ロベルト・デヴリュー』の振付をすることになったそうです。

  ロンドンを本拠地とするOpera Holland Parkによる上演で、公演日は6月2、4、6、10、12、18、20日だそうです。

  小さな公演のようで、出演するのはロベルト役のLeonardo Capalboを除いて、ほとんどがイギリス、アイルランド出身の歌手です。

  ですが、指揮はなんとあのリチャード・ボニングです。ドニゼッティですから、ボニングの得意科目ですね。

  ロベルトを歌うLeonardo Capalboはドニゼッティ、プッチーニ、ヴェルディを中心に歌っている歌手で、他にもグノー、ビゼー、リヒャルト・シュトラウス、クルト・ヴァイル、チャイコフスキーなども歌っているようです。まだ若いですが、守備範囲の広い人みたいですね。

  エリザベッタ(エリザベスI世)を歌うMajella Cullaghはベテランで、ドニゼッティ、ロッシーニ、モーツァルト、ヴェルディ、プッチーニなどを主なレパートリーにしているようです。

  オペラですから、どうしてもバレエっぽい振付にならざるを得ないでしょうが、オペラにおけるバレエは、いーかげんな扱いに対応するようにいーかげんな振付のものが多いので(ボリショイ・オペラやマリインスキー・オペラとかはほんとにひどい)、そういうイメージを払拭するようなすばらしい踊りにしてほしいです。

  あと、リチャード・ボニングと一緒に仕事をすることになったのはすばらしい偶然です。仕事そのものはオペラとはいえ、バレエ音楽のエキスパートでもあるボニングから、クーパー君が得られるものは大きいと思います。彼がこのチャンスを最大限に生かしてくれますように。
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コメント
 
 
 
オ、オペラ… (青風)
2009-02-12 22:44:55
チヤウさん今晩は。

オペラでございますか…マエストロ・ボニングはいいとして、演出家は誰なのでしょう?(ちょっと不安)一部の公演を除いて、いまやオペラは演出家が絶大な権力を持っていますよね。

以前、バスチーユ・オペラだったかメットだったか「ウィリアム・テル」(主演はトーマス・ハンプソン)が完成するまでのドキュメンタリーを見たのですが、その時振付家(女性)が超有名演出家(女性)にケチョンケチョンにやられておりました…(初日までわずかなのに根底からザックリやり直し、とか…)

心配です…
 
 
 
オペラです (チャウ)
2009-02-13 23:42:14
演出家は誰だか知りませんが、オペラでは、演出家だけでなく、指揮者、歌手たちのそれぞれが一斉に我を通そうとする、というイメージが・・・。

一方、振付家には「我を通そうとする権利」すらありませんから、クーパー君はひたすら従うしかないですね。

もし今回の公演の演出家が「オレ様演出家」だとしても、仕事を引き受けたのはクーパー君自身です。
どーいうひどい目に遭っても「自己責任」だもんね、と思ってしまうのは冷たいかしらん。

といっても、クーパー君は、演出家、指揮者、歌手の間をすり抜けて、案外とうまくやるのではないかと思います。
 
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