Federer goes to South America


  12月6日から15日まで、ロジャー・フェデラーは自身のスポンサーの一社であるジレット(Gillette)が開催した、南米でのエキジビション・マッチ・ツアー、その名も『ジレット・フェデラー・ツアー』に参加していました。

  ジレット社って、女子のみなさまにはなじみが薄いでしょう。でも殿方はよくご存知のはず。男性用かみそりメーカーです。フェデラーは超毛深いんで、ジレット社が「こりゃ我が社のかみそりの広告にはうってつけだわ」と目をつけたのはまさに慧眼です。現在の男子選手の多くがおしゃれにヒゲを整えているのと違い、フェデラーがヒゲを生やさず、いつも顔がつるんつるんなのはこのせいでしょう。

  フェデラーの腕、脚、胸、腹はすっごい毛深いので、フェデラーがヒゲを生やしたらアマゾンの熱帯雨林状態になり、いったん迷い込んだら遭難しかねないのは目に見えてます。それが、アップで映ってもヒゲのそりあとがほとんど見えません。ジレット社のかみそりは確かに優れているんだと思います。

  今回のエキジビション・マッチ・ツアーのスポンサーがジレット社だということで、フェデラーはやはり今回の大会に参加したジョー・ウィルフリード・ツォンガ(フランス)とともに、「どちらが上手にヒゲを剃れるか」というアホな競争を記者会見でやらされました。ほっぺたにクリームつけてかみそりで剃ってました。

  ツォンガが明らかに戸惑ってる(←普段は電気シェーバー派か?)のに対し、フェデラーはさすがに手慣れたもんでした。しかもこんなバカバカしい企画を、「歴代最高」、「史上最強」の偉大なテニス選手で、「インターナショナル・セレブリティ」でもあるフェデラー様は、冗談を交えながら超ご機嫌でやっておられました。一緒に記者会見に臨んだ他の選手たちは、フェデラーとツォンガが二人並んでヒゲ剃ってる様子を見て大爆笑、特に女子選手たちは興味津々で見入っていました。

  私はフェデラーのヒゲのないつるんつるん顔が好きですが、フェデラーのめっさ濃い腕毛、脚毛、胸毛、腹毛も大好きなんです。フェデラーの胸毛と腹毛は、試合中にウェアを着替えたときに拝めます。腹毛なんか濃いあまりに渦巻いてて、フェデラーの直筆サインと、フェデラーの腹毛1本とどちらがほしいかと問われれば、迷うことなく腹毛を選ぶでしょう。

  ジレット社と同様、フェデラーの体毛の濃さに目をつけたエステサロン企業が、フェデラーのスポンサーになって、フェデラーに全身脱毛させないよう願うばかりです。

  フェデラーははじめて南米を訪れたのだそうです。サッカーの強豪国がひしめいている南米に来られたことがすごく嬉しかったようで、毎日のようにフェイスブックを更新しまくりでした。明らかにめちゃくちゃハイテンションで、その大はしゃぎっぷりがまぶたに浮かぶようです。

  エキジビション試合以外にも、現地の子どもたち相手のテニス教室(子ども相手に凄まじいサーブを放っていた。おとなげない)、そして南米出身の往年の名選手たち(グスタボ・クエルテンにも会ったそう。懐かしー)との会見などをこなしました。しかし、それ以上に目立ったのが、サッカー関係のイベント参加。

  サッカーの名門チームを訪れ、往年、また現役のサッカーの名選手たちに会い、現地の子どもたち、そして恐れ多くも現役のサッカー選手とサッカーのミニ・ゲームに興じている様子が、フェイスブック、公式サイト、ニュースに掲載されています。フェデラーがテニスの試合をしている写真よりも、サッカーをしている写真のほうが多いです。

  果てに、サッカーのブラジル・チームのユニフォームを着てテニスの試合をするという始末で、もはや今回の訪問目的がテニスなのか、それともサッカーなのかが分からないカオスっぷり(笑)。

  もっとも、フェデラーはかつてテニスとサッカーの両方を本格的にやっていて、最終的にテニスを選んだという経歴を持つ人です(だから今でもテニスの試合中に機会を捉えてはサッカーをしてしまう)。元サッカー少年の血が騒いで、子どもみたいに嬉しがって興奮するのも仕方ありません。

  真面目なテニス・ファンのみなさまは、「ふざけんな!エキジビションといえどテニスに集中しろ!」とフェデラーに憤っておられるかもしれません。でも今回、これほどフェデラーが南米のサッカー・チームや選手たちと交流を持ったのは、たぶん南米各国のサッカー協会の意向によるものじゃないかと思います。理由は知りませんが。決してフェデラーが個人的に要求したのではないと思いますよ。

  フェイスブックをマメに更新してたのも、フェデラーの傾向からすると、意図的に南米を世界中のファンにアピールしたかったからだと思います。南米でのテニス人気を盛り上げてくれとか、ブラジルで開催されるFIFAワールド・カップ(2014)、リオデジャネイロ五輪(2016)のために南米の良いイメージを広げてくれとか、内々に頼まれていたのかもしれません。フェデラーが初来日したときのようにね。

  確かに、私個人は、南米は政情が不安定で、政治家、軍部、官僚、公務員は揃って汚職で贅沢三昧、マフィアや誘拐組織などによる凶悪犯罪が横行し、ゲリラ組織が過激な武力活動を展開して、庶民は低賃金で重労働を課され、貧富の差が極端に大きく、環境破壊や公害問題が深刻で、治安も非常に悪い、という偏見を持っているんで、絶対に行きたくないです。しかし、ちょくちょく南米に行く人が知り合いに複数いますが、女性でも平気で一人旅しているので、気をつけてさえいればそう危険でもないのでしょう。

  肝心の(笑)エキジビション試合では、トマス・ベルッチ(ブラジル)と1回、ジョー・フィルフリード・ツォンガ(フランス)と2回、トミー・ハース(ドイツ)と1回、ファン・マルティン・デル・ポトロ(アルゼンチン)と2回、それぞれ対戦したそうです。戦績はブラジルのベルッチとアルゼンチンのデル・ポトロに1回ずつ負け(←ははは)、その他は勝って4勝2敗です。

  つっても、しょせんはエキジビション試合です。ポイントにもランクにもなーんも関係なし。フェデラー側はYou Tubeに専用チャンネルを設け、ネットで生中継していたのですが、私はどうも観る気になれず、結局1回も試合は観てません。

  フェデラーも対戦相手たちも、ツアーの大会ほどガチでプレーしてなかったでしょうし、大体、フェデラーは意識の上でどう思っていようと、無意識的なところでの勝利へのモティベーションの強弱が、プレーにもろに出るタイプの選手だということが、おぼろげながら私にも分かってきました。そーいうヤツが、エキジビション試合で本領を発揮できるわけがない。

  でも、後でYou Tubeにアップされてる試合を一つくらいは観てみるつもりです。特にデル・ポトロとの試合。エキジビションでも、フェデラーが少しは本気になった可能性のある試合は、デル・ポトロとの対戦でしょうから。

  それにしても、対戦の都度、あれだけ手こずらされてるというのに、フェデラーはデル・ポトロのことが好きみたいですね。フェデラーのフェイスブックに、フェデラーとデル・ポトロが肩を組んでのツーショットが掲載されています。デル・ポトロ、相変わらず優しそうで感じが良いです。

  フェデラー、次はいきなり来年1月の全豪オープンに出場するそうです。前哨戦的な大会には出ないみたいです。まあ、フェデラーって、1~4回戦の試合を練習代わりにする人ですからね。これは傲慢で嫌味に見えますが、フェデラーは、今もって練習ではどうしてもうまくプレーできないようです。

  You Tubeのフェデラー専用チャンネルを観てたら、フェデラーがプロの選手と試合レベルのガチ練習してる映像が候補で出てきました。それを観たところ、フェデラーがとにかくミスをしまくるせいでラリーが続かず、相手選手は呆れた表情を浮かべ、フェデラー自身も申し訳なさそうに苦笑してました。面白い人ですねえ。

  そうそう、You Tubeのフェデラー専用チャンネルには、試合以外の映像も多くアップされています。ツォンガとの「ヒゲ剃り競争」もここで観られます。いちばんウケたのが、フェデラーがアルゼンチンの女性大統領、クリスティーナ・フェルナンデス・デ・キルチネル氏との会見に臨んだ映像です。

  冒頭、フェデラーがいささか緊張した面持ち(横顔がりりしくてステキ)で、白いYシャツの襟を立て、上のボタンをはめてから淡いブルーのネクタイをきっちり締めている様子が映ります。その姿がなぜかめっちゃセクシー、激萌えです。これはおすすめ映像。

  キルチネル大統領は御年59歳にも関わらず、これがまたすごい美魔女で、ウェーブのかかったロングヘアー、ムネぼい~ん!ヒップばい~ん!のセクシー熟女です。お色気ムンムン。フェデラーの肩に顔を寄せるわ、フェデラーからサイン入りラケットをもらって、「ワ~オ!」と色っぽい声を何度も上げるわ、フェデラーの両頬に「ぶちゅぶちゅ」と音を立ててキスするわ、まさに大統領の権限でやりたい放題です。…うらやましい。

  大統領府を去るフェデラーをキルチネル大統領が見送るシーンで映像は終わるんですが、キルチネル大統領、扉にすがるように寄りかかって、ただならぬ熱視線でフェデラーを名残惜しげに見つめています。すっかりメロメロになっちゃった模様です。いや~、噴いた噴いた。

  でも、同じ女として、大統領の気持ちは大~いに!分かります(笑)。

  
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