まったり☆てぃ~たいむ

いくら寝ても眠いのは何故?(・ω・*)?

チーム・バチスタ3 ~アリアドネの弾丸 stage3-2(第10話)

2011-09-15 23:52:56 | 福士誠治 【チーム・バチスタ3】

stage3-2(第10話)

『点と線』





島津は父・松崎の遺体をAiにかけ、画面をジッと見ていた。

しかし何度見ても不審なところは見つからない。

田口に少し休んだ方がいいと言われたが、

「休んでられるかよ!」と島津。

迎えの車も待ってるし、葬儀の手配もしなければならないから、

一旦帰った方がいいと田口と白鳥に見送られる。



白鳥は屋上で笹井に死因を聞かれ、肝不全と答える。

どうせ亡くなるなら、真実を語ってからにして欲しかったと笹井。

その時、白鳥に田口から電話があり、すぐに来て欲しいとのこと。



白鳥と笹井が田口の部屋へ行くと、

そこには帰ったはずの島津がいた。

帰宅したら、父から留守電が入っていたと。


『吾郎、俺だ。

近いうちアパートに寄ってくれないか?

大事な話があるんだ。

あのな、吾郎。

父さんもしかしたら知ってるかもしれない。

ホントの犯人。

20年前は、警察に言っても取り合ってくれなかったけど、

あ、誰か来た。

また後で電話するよ。』



島津がアパートに行った時には、

すでに警察が来ていて、松崎は遺体で発見された。

留守電の時間は、検視官が出した死亡推定時刻と同じ頃。

誰が来たのかは分からないと言う。

島津は笹井に親父を解剖してくれと頭を下げて頼んだ。



笹井が松崎の解剖を始める。

頚部の筋層内に出血が見られた。

体表には跡がなかったから、細い針を刺したようだと。

ブロック注射なら、痛みや倦怠感を取るために

打つことはあるけどと笹井。

田口が松崎は最近からだがだるくて熱っぽいと言っていたと。

すると白鳥が、肝不全の患者は出血傾向が強いから、

医者がブロック注射を選択することはまずないと言う。

内頚静脈に跡があり、何か薬物を注射されたのかもしれないと。

笹井は高速液体クロマトグラフィーで血液検査を須賀に頼む。

警察にも連絡すると田口。



田口が部屋に戻ると白鳥がパソコンを見ていた。

ここ20年の未解決殺人事件の情報だった。

白鳥は山梨の神竜川で起きた事件が気になると、

明日、田口と向かうことに。



川に来た田口と白鳥。

3年前、この辺で女子高生の遺体が見つかり、

この前桜宮で見つかった三谷と状況がよく似ていると白鳥。

20年前ともそっくりだった。

ここの女子高生は両親が調べてくれと言って、

承諾解剖になっていた。

結果は、肋骨の骨折と頚動脈動の圧迫痕が見つかり、

殺人事件だったっていうことが判明した。


「じゃあ、20年前と同じ犯人?」


「解剖所見には、例の記載もあった。」


「再灌流性出血。」


「そう。犯人はここでも首を絞めたあと、

心臓マッサージを繰り返してたんだよ。」


「3年前ということは、

松崎さんがまだ刑務所にいる時ですよね?」


「そういうことになるよね。」


「松崎さんはやっぱり、無実だった。」


「真犯人は別の人間だよ。

そいつはこの20年の間に、

他にも事件を起こしていたかもしれない。」


「そっか、ここのケースも両親がもし、

承諾解剖を主張していなければ・・・」


「単なる事故死として処理されたんじゃないの?」


「こんなに共通点があるのに、

どうして誰も20年前の事件と関連付けなかったんでしょう?」


「まあ、随分昔の事件だしね。

犯人は捕まったことになってたし。」


「確かに場所も離れてますし。

20年前が、静岡県の見吉川。

ここは山梨県の神竜川。」


「距離も離れてるし、

県も違えば警察の管轄も違う。

だから見過ごされちゃったんだろうなあ。

こんなにもキレイに繋がってる事件の糸が。」


白鳥はここの川と、

向こうから流れてくる川が合流してると言う。

合流すると川の名前が変わると言い、

田口に看板を見るよう双眼鏡を渡す。

その看板には見吉川と書いてあった。


「要するに、事件は20年前からずっと、

ひとつの川で繋がっていたんだよ。」



事務長に神奈川、静岡、山梨にわたる地図をもらった白鳥。

そこに笹井がやって来た。

事件があったところを地図にマークをつけていく白鳥。

田口がよく似た事件が他にも起きていたと、

新聞記事のコピーを笹井に見せる。

そして田口もマークをつけていき、

川をマーカーで繋いでいった。


「一見バラバラの場所で殺されているように見えて、

これらの川は、全て同じ阿久瀬川水系で繋がっていた。

3つの県にまたがって同じ川の河川敷で、

この20年間に合計7人の女子高生が

亡くなっていたんです。」


「これがもし同一犯による連続殺人事件だったとすると、

警察はその半分以上を事故や病死として

見逃してきたことになる。」


「そして事件は、死因不明の遺体を調べる

監察医制度がない地域ばかりで起きているんです。」


CTだけでも撮っておいてくれれば、

肋骨骨折があったかどうかは分かったのにと白鳥。


「つまり、犯人は他にいるってことね。」


「ええ。松崎さんが収監されていた間にも、

事件は繰り返し起こっていたんです。」


「そして犯人は、今も堂々と世間を歩き回っている。」


「今度こそ、そいつを逮捕するチャンスだ。

20年前の事件の真実も、漸く明らかになりますよ。」


白鳥は笹井を注意して見ててと田口に言う。



斑鳩に公衆電話から電話がかかってくる。


「漸く終わりましたね。

松崎が出て来た途端、同じ事件が起きた。

結局20年前の北山さんの判断は

間違ってなかった。

松崎は黒だってことですよね。

その松崎が死んだ今、

もう自分が隠れてる理由もなくなりました。

今から出頭します。」


「宇佐見、ひとつ聞いていいか?」


「なんでしょう?」


「お前、松崎さんに最後いつ会った?」


「どうしてそんなことを?」


「いや、いい。とにかく出頭しろ。

後のことは心配するな。

俺で出来る限りのことをする。」


「分かりました。」



道路の向こう側にある交番に目がいく宇佐見。

歩いて向かおうと、電機やの前を通った時に、

TVで流れていたニュースを見た。

松崎が死亡しているのが見つかり、

殺人の疑いもあるとして捜査を開始したとのニュースだった。

驚き宇佐見。

交番の警察官と目が合ったが、その場から立ち去った。



白鳥は桜宮署で玉村と事件の話をしていた。

話を聞いた玉村は困惑する。

そこに斑鳩が現れ、松崎の殺害について詳細が知りたいと。


「なんで知りたがってんのかな、そんなこと。」


「厚労省に説明する必要はない。」


玉村に捜査状況を報告しろと命令。


「警察庁のお偉いさんだからって

報告する必要なんてないよ、玉ちゃん。

松崎行雄さん殺害の事件祖捜査本部は、

この桜宮署にあるんだからさ。

斑鳩さんだって、部外者みたいなもんだよ。」


斑鳩が白鳥が持って来ていた地図に目をやる。


「それは?」


「あなた方警察がこの20年間

どれだけ無能だったかを示す地図ですよ。

松崎さんは事件当時、既に真犯人に心当たりがあった。

しかも尋問でそいつの名前を伝えてあったのに、

当時の捜査班はそれを無視した。

まあ、松崎さんを犯人に仕立て上げるには

都合の悪い情報だったんだろうけどね。

冤罪には3つの大きな罪があるよね。

1つは、無実の人間を犯罪者に仕立て上げる罪。

2つ目は、被害者とその遺族に対する罪。

そして3つ目が、真犯人を野放しにする罪だ。

その結果がこれだよ。

北山審議官たちが野放しにした殺人鬼は、

20年の間にこれだけの事件を繰り返したんだ。

これって警察のとんでもない失態だと思いませんか?」


地図を見つめる斑鳩。

何か気になることがと白鳥。


「別に。演説はもう終わりか?」


「桜宮で女子高生が殺されて、

松崎さんはやっぱり真犯人はあいつかと思い当たった。

おそらくそのことを知られたから殺されたんだ。

松崎さんを殺したのは連続殺人鬼か、

それとも失態がバレることを恐れた警察の人間か。

あ~。もうひとつ可能性があるな。

連続殺人鬼は、警察内部の人間かもしれない。

参考までに斑鳩さん、20年前はどこにいらっしゃいました?」


「覚えてないね。」


「松崎さんが殺された日は?

どこで何をしていました?」


「覚えてたとしても、答える義理はない。」


「ふ~ん。そういえば、あの日、

宇佐見を見かけましたよ。

松崎さんが殺された日、あの男現場のすぐ側にいた。

やっぱりホントは、裏で宇佐見と連絡取ってるんじゃないの?

何企んでるのかなぁ、一体。

玉ちゃん、この人に情報なんて与える必要ないよ。

松崎さん殺害事件の捜査は、桜宮署が独立してやるんだ。」


「話にならないな。君、奥へ。」


「あの、申し訳ありませんが。」


「さっさと命令に従え!!」


「現段階でご報告出来ることは何も。」


「君は一体どちらの味方なんだ?」


「私は・・・私は、正義の味方です!!」


島津に松崎を疑ってたと電話で話す田口。

そしてこの20年、同じような事件が起こっていることも。

島津は分かったらすぐに教えてくれと頼む。



笹井から電話が来て、法医学教室へ向かう田口。

松崎は筋弛緩剤・ベクロニウムを打たれていた。

普通の人が手に入れられる物でもないし、

普通の人がブロック注射を打つことも出来ないと。

出来るとしたら、医療関係者か、特別に訓練を受けている人だと。



白鳥は2001年に神奈川で病死扱いになった

女子高生のことを調べていた。

田口は何故それを調べているのかと聞くと、

斑鳩が地図で個々の場所だけ見ていたと言う。

病死だと厚労省のデータベースに載っているはずだと、

白鳥が調べてみる。

すると、そこには検視官として斑鳩の名前が載っていた。

田口は斑鳩は若い時、

法医学教室に通っていたことがあると言う。



宇佐見が斑鳩に電話をする。


「何故出頭しない。」


「そちらこそ、何故教えてくれなかったんですか。

松崎の死が殺人事件として捜査されていることを。」


「会って話そう。」


「もうあなたは信用出来ない。」



笹井は須賀と食事した後、別れ、

マンションに入るところで宇佐見に捕まった。


「静かにして下さい。

危害を加えるつもりはありません。」



宇佐見は笹井と話をする。

松崎の解剖結果を知りたかったと。

犯人はどうやって松崎を殺したのか、何故殺されたのか。


「犯人に繋がりそうな情報があれば、

なんでも構いません。教えてください。」


「あなたじゃなかったの?

松崎さんを殺した犯人。」


「俺が? まさか・・・」


「じゃあ、どうしてあの日、松崎さんの家の前に?

教えてくれなきゃ、こっちも情報をあげられない。」


「俺は北山さんの遺志を継いだだけです。

北山さんに代わって、20年前の事件を終わらせたかった。」


「それで松崎さんを調べてたの?」


「結局松崎は黒だった。

俺はそれを証明したくて・・・」


「違う。真犯人は松崎さんじゃない。

同じような事件が他にも起きていたことが分かったの。

松崎さんは、真犯人を知っていた可能性がある。

だから殺された。

殺害方法は、筋弛緩剤。

死亡推定時刻は16時から17時。

その頃、家に出入りした人 見てないの?」


「その少し前まで尾行していたんですが・・・」


警官が松崎に声をかけて通り過ぎた。

宇佐見は慌てて隠れた。


「暫くし探しても見つからなくて家に寄ったら、

あの騒ぎになっていた。」


「そう、残念ね。」


立ち去ろうとする宇佐美の腕を掴む笹井。


「どこへ行くの?」


「真犯人を捜します。

いずれ出頭します。」


「連れて行ってくれない?

20年前の真実を知りたいのは私も同じ。

私にとっても、終わらせなきゃいけない事件なのよ。

これは。」



田口と話していた白鳥はふと気付く。


「松崎さんは、どうして犯人を入れたんだろう?

島津先生の電話でも怯えてたのに、

どうして家に入れたんだろう。」


「よく知っている人だったからですかね?

あ、もうひとつ可能性があるとしたら、

断れない相手だったとか?」


「それは、たとえば、警察手帳を持っている人間とか・・・」


「宇佐見さんですか?」


「もうひとりいるよ。

僕らがよく知っている警察の人間で、

実はこの連続殺人に関わっていたやつが!

人の命をコントロールすることで快楽を覚え、

20年もの間、警察を欺き、整然と殺人を続ける。

賢くないと出来ない犯罪だよね。」


「まさか、斑鳩さん?」


「もしかすると、自分が検死を担当した事件も、

ミスじゃなくてあえて病死扱いにしたのかもしれない。」


「じゃあ、20年前の女子高生も斑鳩さんがやったと?」


「松崎さんがそのことに気付いていたとしたら、

その口封じはさすがに部下には任せられないよね。

検視官をやってたなら、静脈注射で相手を殺して、

それを病死に見せかける。

そのぐらいの知識も当然あったはずだ。」



河川敷の倉庫のドアが開き、

中から斑鳩が出て来た。

女子高生2人が自転車で通るのをジッと見ている。





明らかに斑鳩が怪しいですっていう回だったけど・・・


そう思わせたいだけのような?


でもこれで犯人が斑鳩だったら、


当たり前すぎてつまんないよなぁ~。


今回、犯人候補の井野はあまり出て来なかったし・・・


真犯人、気になるぅ~!!



ウサタンの登場が多くて萌えた(笑)


や~、かっこいいわ!!





チーム・バチスタの栄光  全11話


チーム・バチスタ2 ~ジェネラル・ルージュの凱旋  全12話


stage1(第1話) stage1-2(第2話) stage1-3(第3話) stage1-4(第4話)

stage2-1(第5話) stage2-2(第6話) stage2-3(第7話) stage2-4(第8話)

stage3-1(第9話)


コメント (12)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« なんと大阪でも!! | トップ | CLグループステージ開幕 »

12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
福士誠治 (ノロンボ)
2011-09-16 19:19:22
福士誠治は役にぴったりハマッてますね。かっこいいです。

いやぁ~犯人全然わかりませんね(汗)
昔トリビアの泉の種でサスペンスドラマの新聞のテレビ欄で犯人である確率が一番高いのは3.4.5番目の役者って言ってたので3番目の小西真奈美が犯人です(笑)
写真の塾の女子生徒の中にいたのかも
推理でなくてスミマセン(ТТ)
返信する
>ノロンボさん (マカ)
2011-09-16 21:42:26
私がお礼を言うのも変ですが(笑)、
福さまを褒めて頂きありがとうございます。
かっこいいですよね~(>艸<*)

犯人は全然分かりませんよね(‐∀‐;)
3番目のコニタンが犯人ですか!(笑)
あの塾の写真、ちょっと気になりました。
何かありそうですよね。
返信する
犯人は… (ぼたん。)
2011-09-17 14:04:30
やっぱり須賀くんでしょ~(^O^;)笑。
返信する
>ぼたん。さん (マカ)
2011-09-17 21:46:52
え~(´Д`;)
須賀くんだったらショック~。
返信する
こんにちは☆ (ふうか)
2011-09-18 10:24:21
私も犯人が全然分かりません!
でもあの中にいるんだよね~!?

パレード、日程が合うか分からないので先行は申し込まなかったよ!
返信する
>ふうかさん (マカ)
2011-09-18 18:21:11
こんばんは。
犯人分かんないですよね~。
一体誰なんだ!?

パレード申し込まなかったんですね。
一般でも販売するから日程が合えば申し込めますけどね。
日程が合うといいですね~。
返信する
マカさま、 (megurin)
2011-09-19 19:11:03
犯人は誰なの~?
怪しいのは斑鳩と思わせておいて、別に居るような気もしますが、全然わかりません!
見ごたえありますね。
返信する
>megurinさま (マカ)
2011-09-19 22:58:31
犯人さっぱり分からないですよね(-_-;)
斑鳩はホント1番怪しいんですけど、
きっと違う気がします。
明日の最終回ドキドキしますね。
返信する
今晩 最終回ですね (ルル)
2011-09-20 15:12:28
>でもこれで犯人が斑鳩だったら、
当たり前すぎてつまんないよなぁ~。

ですよね~(笑)
ワタシはやはり井野説に変わりなく
1票って事で
返信する
最終回 (十文字F誠之助)
2011-09-20 20:33:18
①笹井先生も怪しいですね。斑鳩も須賀も利用できるし須賀は宇佐美を利用できるから②井野の高級車乗ってるのも怪しい

でも私は玉村刑事に1票!
返信する

コメントを投稿

福士誠治 【チーム・バチスタ3】」カテゴリの最新記事