日曜日の夜は、歴史的な街並みが残っている、函館の西部地区にいた。
地元FM局で毎週日曜日の夜放送されていた「じろじろ大学」というトーク番組が最近終了し、続けていれば700回目と言う日に合わせ、特別講義が行われたので、その聴講に出かけた。
学長のM氏とは、すでに20年以上のお付き合いをいただいている。知識の豊富さは言うまでもないが、話す相手の人柄を汲み取り、上手に引き立ててくれ、人と人とをつなぎ合せる名人だ。だから氏の経営する西部地区のギャラリーには、そんな氏を慕って様々な個性ある人たちが集まってくる。
じろじろ大学と言うのは、歴史と文化の函館の街をじろじろ観察し、街の良さを再発見し、さらに素敵な街にしていこうという主旨に思う。
著名なゲストも出演するが、多くの市民もゲスト参加し、自分たちの活動内容の紹介や、時には行政批判も飛び出す。
体制に対する批判精神は、報道の持つ健全な精神だ。それを続けてきたからリスナーに支えられ、14年間も続けられたと思う。番組の終了で市民の声が届かなくなる事が、街の将来にとって大きなマイナス要因になると言う事を、局側も配慮して欲しかったものだ。聴講した方からも復活を期待する声が多かった。
講義終了後、雪が静かに舞い落ちる西部地区の古い街並みを歩き、二次会のスペイン料理の店に向かった。
この店の店主はM氏の友人であり、じろじろ大学に集まる仲間と共に、この地区をスペインの居酒屋バルに見立てたイベントを定着させ、新たな函館の魅力を作り出している。
店も大正時代の建物を改造したもので、ワインを飲んでいると、建物自体が饒舌にこの街の歴史を語りかけてくれる。
この改造のデザインをしたのは、大沼在住のW氏である。W氏もM氏に紹介された方だが、W氏の奥様が偶然にも私の友人の妹さんでもあった。
W氏は最近大沼に別荘を持ち住んでいる「千の風になって」の作者、新井満氏と懇意にしているという。
「千の風になって」は、私も感動の涙を流した本で、同名の歌は、新井氏の歌声の方が好きだ。W氏が懇意にされていると言う事は、新井氏と私の接点も近くなったと言う事だ。
このように次々と人脈がつながっていくのが、この大学の成果でもあり、函館人の気質なのかもしれない。二次会もその様な顔ぶれで溢れていた。
原発反対運動の会長Tさん。九条を考える人。版画家で、縄文に詳しいSさん。マスコミの人たち。様々な話題で盛り上がるこのエネルギーが、函館の街をより魅力的なものにしていくに違いないと期待する。その原動力のコアが学長のM氏なのである。
外に出ると雪が降っていた。「降る雪や 明治は遠く なりにけり」と思わず口ずさみたくなる、風情のある街並みである。
函館は明治、大正、昭和、平成への移り変わりが、街のそこかしこに残っていて、街自体が歴史を語りかけてくる。
函館に訪れる機会があったら、ぜひ「じろじろ」見て聞いて歩いて欲しい。
きっと誰かがこの街の魅力を熱く語ってくれるに違いない。
風景の良い街には、親切な人が多いと私は確信しているからだ。
地元FM局で毎週日曜日の夜放送されていた「じろじろ大学」というトーク番組が最近終了し、続けていれば700回目と言う日に合わせ、特別講義が行われたので、その聴講に出かけた。
学長のM氏とは、すでに20年以上のお付き合いをいただいている。知識の豊富さは言うまでもないが、話す相手の人柄を汲み取り、上手に引き立ててくれ、人と人とをつなぎ合せる名人だ。だから氏の経営する西部地区のギャラリーには、そんな氏を慕って様々な個性ある人たちが集まってくる。
じろじろ大学と言うのは、歴史と文化の函館の街をじろじろ観察し、街の良さを再発見し、さらに素敵な街にしていこうという主旨に思う。
著名なゲストも出演するが、多くの市民もゲスト参加し、自分たちの活動内容の紹介や、時には行政批判も飛び出す。
体制に対する批判精神は、報道の持つ健全な精神だ。それを続けてきたからリスナーに支えられ、14年間も続けられたと思う。番組の終了で市民の声が届かなくなる事が、街の将来にとって大きなマイナス要因になると言う事を、局側も配慮して欲しかったものだ。聴講した方からも復活を期待する声が多かった。
講義終了後、雪が静かに舞い落ちる西部地区の古い街並みを歩き、二次会のスペイン料理の店に向かった。
この店の店主はM氏の友人であり、じろじろ大学に集まる仲間と共に、この地区をスペインの居酒屋バルに見立てたイベントを定着させ、新たな函館の魅力を作り出している。
店も大正時代の建物を改造したもので、ワインを飲んでいると、建物自体が饒舌にこの街の歴史を語りかけてくれる。
この改造のデザインをしたのは、大沼在住のW氏である。W氏もM氏に紹介された方だが、W氏の奥様が偶然にも私の友人の妹さんでもあった。
W氏は最近大沼に別荘を持ち住んでいる「千の風になって」の作者、新井満氏と懇意にしているという。
「千の風になって」は、私も感動の涙を流した本で、同名の歌は、新井氏の歌声の方が好きだ。W氏が懇意にされていると言う事は、新井氏と私の接点も近くなったと言う事だ。
このように次々と人脈がつながっていくのが、この大学の成果でもあり、函館人の気質なのかもしれない。二次会もその様な顔ぶれで溢れていた。
原発反対運動の会長Tさん。九条を考える人。版画家で、縄文に詳しいSさん。マスコミの人たち。様々な話題で盛り上がるこのエネルギーが、函館の街をより魅力的なものにしていくに違いないと期待する。その原動力のコアが学長のM氏なのである。
外に出ると雪が降っていた。「降る雪や 明治は遠く なりにけり」と思わず口ずさみたくなる、風情のある街並みである。
函館は明治、大正、昭和、平成への移り変わりが、街のそこかしこに残っていて、街自体が歴史を語りかけてくる。
函館に訪れる機会があったら、ぜひ「じろじろ」見て聞いて歩いて欲しい。
きっと誰かがこの街の魅力を熱く語ってくれるに違いない。
風景の良い街には、親切な人が多いと私は確信しているからだ。
類が類を呼ぶ なんて諺ありましたけ? 人々お付き合いの良さを感じます。楽しさも伝わってくるようです。わきまえた函館の大人です。外は寒いでしょうが スペイン料理は美味しかった事でしょう。
楽しいお集まり、かわぐちさんのご満悦なお顔が目にうかぶようです。函館の街はツアーで通り過ぎたていどでした。奥行きのある、趣いっぱいの街であることがお話の中に十分に感じられました。
函館は30万都市ですが、小さな町の様な人のつながりがあり、誰かの話をすると、ああその人なら知っていると言うようになり、打ち解けた話になります。特に西部地区は、古い街並みがそのまんま残っていて、昔の思い出が鮮明によみがえるところです。次の日は雪が16センチも積もっていて、一気に真冬に引き込まれた感じでした。