goo blog サービス終了のお知らせ 

函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

酒飲みは面白すぎる

2007年11月17日 16時56分52秒 | えいこう語る
函館市内の蕎麦屋で、道内産の新蕎麦で、酒屋の店主が選んだ7種類の日本酒を飲む会があった。
始めの酒は、去年のものと今年のものの飲み比べから始まる。
「今年の作りたては若い感じで、去年の方が味に深みがある」とか何とか。
「どちらがお好きですか」と私に問われても、どちらも美味いと言うより、言い様がない。
私の右隣にはお医者様の奥様。「私は19年がいいわ」と、おっしゃる事も洒落ている。19年とは、平成19年生まれだからである。
「ソウですね。19ネンのほうが旨口ですねです」と、私もすぐ調子に乗る。
とにかく私の周りは共にピッチが新幹線並だ。ものの15分も経たないうちに酔いがまわっている。
私の前の単身赴任氏は、全国の酒に詳しく、蔵元めぐりも数こなし、かなりの「酒お宅」らしい。
始めは対等に話していた私の横に座っていた学校の先生は、早々に話から抜け、独身女史と意気投合し、さしつさされつ、目元も妖しい。二人は「そんなの関係ない」と、今流行のギャグを連発している。・・・日本の教育もこれまでかと私は軽く嘆いては、杯を重ねる。
単身赴任氏は私とその隣の二組の夫婦に向かい、酒と蕎麦についての薀蓄を披露し始めた。しかし、すでに目が据わっている。
私の隣に居た医者が軽くキレた。「あなたが酒や蕎麦に相当詳しいのはわかるが、それだったらタバコを吸うのはやめたまえ、味がわからんのではないのか」とでた。続いてもう一組のご夫婦のご主人も「俺だって蕎麦打ちは30年やっているんだ。おまえより蕎麦のことは身体で覚えているんだ」・・・・・(汗がタラリ)
そこに最後の蕎麦が出てきた。
「こんなマズイたれを出しやがって、俺を馬鹿にするのか」と立ち上がるや否や、蕎麦をテーブルにぶん投げて、単身憤慨氏は店を出て行ってしまった。
酒屋の店主に次の日電話すると、単身赴任氏は酒にはかなり詳しいらしく、酒を買いに黒塗りのタクシーで来るそうだ。統計学の本を持っていたこともあり、本省の出先機関がある合同庁舎前で見かけた事がある。話の端々から推測して、東大卒のキャリアらしいと店主は話していた。それに刀剣の収集もしていると付け加えた。・・・次の飲み会は、刀剣の話になるかもしれない!!!
話は昨夜に戻るが、口直しにジャズが流れている居酒屋でビールを飲み、今話題の「地鶏の叩き」を注文した。なかなか美味しかった。
会計の時、私が小銭を取り出し、230円を手のひらで選別して、百円硬貨2個と十円3個を渡そうとすると、会計の若い女性が、私の手のひらに残っている小銭を見て、「お客様、五十円硬貨が2個あるのでそれを置いていってください」と言う。「2個置いて1個持って行くほうが軽くなりますよ」と言う。
会話一つで心も軽く、鼻歌交じりで妻の愛車の軽四で我家に向かう。蕎麦屋での話は車の中で教え、家に帰ってまた飲んだ。
翌朝妻が言う。「その東大を怒らせたのは、あなたに違いないはず。また何か余計な事言ったんじゃないの、よく考えてみたら」と言う。
よく考えてみた。
東大氏は、酒が何県の何々町で作ったことまで知っている。そこで問題を出したのだ。今飲んでいる酒瓶を持ち、
この酒はどこの県ですか?・・当りー
では何町ですか?・・当りー
それでは何丁目の何番地ですか?・・・・・・・・・・・・・・・沈黙。


最新の画像もっと見る

6 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (志村 建世)
2007-11-17 23:33:24
酒飲みは面白い。しかし時として面白すぎて怖くなる。私の理解不能な世界です。
 酒の好きな人は、いっしょに酒を飲まないと、本当に親しくなった気がしないらしくて、それがちょっと残念なことがあります。
返信する
Unknown (■かわぐち えいこう)
2007-11-18 10:24:03
おはようございます。妻にもそう言われます。でも酒飲むとたいてい本音を覗かせますので、そこで付き合っていける人か、そうでないかの判断はつきやすいと思っています。
女性の友達は酒を飲まなくても親しく付き合えますので、自分ではそんなにも心配してませんが、ただ私も酒を飲みすぎると、冗談が過ぎるのが年齢を重ねての最大の欠点だと承知しています。
うたのすけさんなら右や左に、軽く受け流してくれるでしょうけど。
返信する
Unknown (やまちゃん)
2007-11-18 11:44:36
こんにちは 
お酒 私は楽しいお酒です。私はジュースなんていわれるとしらけます。そこは何とかお酒の勢いでまた場を作ります。ちょっとおだてるのが 口から上手に出ます。すっとぼけた事も同じくです。
但し お酒飲みながらブログ書くと 必ず文字間違えます。それでなくとも多いのに。
えいこうさんは 楽しいお酒のようですね~。文章から そんな感じです。奥さまも優しいですね~。酒飲みは冗談が やんわりキツイ方が面白いです。
返信する
Unknown (うたのすけ)
2007-11-18 12:52:56
しかし見事に切れる人がいるもんですね。あたしの周りには見当たりません。ということはあたしが一番気まま勝手に飲んでいて、見境がつかないのかもしれません。
返信する
Unknown (■かわぐち えいこう)
2007-11-18 14:19:16
やまちゃんへ。私の妻は結婚前は銚子の4・5本はいけたのですが、結婚したら、まったく飲みません。
付き合いきれないと思ったんでしょうね。
飲まないおかげで、運転してくれるので助かります。冗談の連発のお酒だったらいいのですが、最近はストレス社会で、どこで勃発するか検討つきません。知らない方と飲む時は、テロがあるかもしれないと思ったほうがいいかもしれませんね?
返信する
Unknown (■かわぐち えいこう)
2007-11-18 14:25:53
うたさんへ。私もその口です。自分たちだけが勝手に酔っ払っていて、少しはなれたところで、目が据わって今にも吠えそうな人も見受けますね。
酒飲むのは気配りも必要と思ってはいるのですが、酒が入ると、気配りなどと言うものは、溶けて流されてしまうようです。
楽しく騒がせてもらい、会費の倍ぐらい飲むのが、えいこう流です。
返信する

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。