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函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

ヤジ排除を考える

2020年11月28日 08時37分04秒 | えいこう語る

▼昨年7月の参議員選挙。札幌駅前で街頭演説を行ったシンゾウに対し「アベやめろ」と言った市民が、道警に排除する様子は、テレビ局の特番で一部始終を観た。

▼国民の信頼がない総理に「やめてほしい」というのは、民主主義国家では当然のことではないか。札幌は香港ではないはずだ。

▼道警の判断は「大きなトラブルに発展する恐れが高かった」と、推測したからだという。右翼の街宣車は、整然と安全運転で行進しているからトラブルの恐れはないと判断しているのだろうか。

▼街宣車の大音量には、多くの市民が迷惑している。だったら取り締まってもらいたい。警察の匙加減で逮捕されては、政府に異を唱える市民はいずれ簡単に「共謀罪」の適用を許してしてしまうだろう。

▼札幌地裁は、警察官の行為が特別公務員職権乱用罪には当たらないとし、ヤジ排除は「許容範囲」と判定した。

▼東条英機は総理と陸相・内相、そして参謀総長をも兼務し、巨大な権力を握った。そして憲兵(特高)と警察がその忠実な手足となった。一方翼賛する国民の側は、隣組にはじまって産業報国会、農業報国連盟、翼賛青年団、国防婦人会、愛国婦人会へと強制的に動員された。

▼上記は、刑法学者・中山研一著「現代社会と治安法」岩波新書より抜粋した。シンゾウに次ぐスガ総理。東条の再来を彷彿する目つきを持っているような気がする。

▼国家の安全を崩壊する恐れがある政権なので、で、道警は監視の目を怠らないようにしてほしいものだ。「飼い犬が飼い主を噛む」というのが、国民の治安を守る、真の警察犬の役割かも知れない。

▼ずいぶん前だが、警察官が講師だった会に出席したことがある。戦後間もない頃、道東のある署での、先輩警察官の心温まる話を紹介してくれた。今でもドラマのように記憶している。

▼秋深まる早朝のある日。巡回に出かけた先輩は、乳飲み子を背負い、片手に小さな子を引きつれ、籠を持った母親と川の傍で出会ったそうだ。

▼職務質問が始まった。籠には何が入っているか見せてほしい。母親は観念したようなそぶりだった。籠の中には密漁した鮭が入っていたのだ。

▼その先輩が、すかさず放った言葉だ。「これは大根だな」。母親は何度も頭を下げて去って行ったという。

▼大岡越前守のような、粋な計らいをする警察官もいたのだ。警察法第2条第2項には、次のように記載されている。

▼【警察の活動は・・・いやしくも日本国憲法の保障する個人の権利及び自由の干渉にわたる等、その権利を濫用することがあってはならない】とある。

▼世界コロナ戦争下で、国民の自粛制限を利用し【憲法改正大作戦】が実施されそうな、そんな気配を感じる。

▼1938年(昭和13年)第73議会で「国家総動員法」が成立した。国防目的の達成を大義名分として、一切の人的・物質的資源を政府の統制運用に白紙委任することを内容とする、おそるべき広汎な委任立法だった。議会での違憲論は、軍人の恫喝の前にあえなく屈してしまった。と中山教授は指摘する。

▼まさかと思うが、まさかが復活しそうな、戦後75年目の、新聞報道の内容だ。政府に異を唱える日本学術会議の「壊滅作戦」も始まったようだ。

▼「学術」が排除されれば【日本会議】になる。日本学術会議もそのことを意識し、政府の横暴を正して欲しいものだ。

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