▼昨今のテレビは、漫才家にジャックされている。今や政治解説までにも登場し、世論の形成に影響を与えている。
▼面白おかしく笑いを交えての解説は、政治を国民の側に引き寄せる役割を果たしている。その効果に乗っかかるように、政界でも上手なジョークではなく、下手なジョークを飛ばす【すべる議員】が目立つ。
▼「私と妻が関係しているというなら、議員を辞職する」と日本一下手なジョーク?を発したのはシンゾウだ。
▼関係しているのは明白なのに、それを堂々と言うのは、ジョークではなく、単なる“嘘”だ。国民から笑いが起きるが、それを自分は受けていると勘違いしているから、どうしようもない。
▼シンゾウは日本初の「マスターベーション・政治家」だ。私もつい調子にのって、品のないジョークを飛ばしてしまった。総理がこのレベルであれば、選ぶ国民もそれ以下という好例だ。
▼ダジャレというか、品のないジョークの政治家代表は、アソウタロウだ。地球温暖化問題は、今や世界の最重要課題なのにだ。
▼私はこんなコマーシャルの作成に着手した。タロウ=「北海道の米がうまくなったのは地球温暖化のおかげだ」と言い放つ。その直後、日本列島が大きく揺れる画像を流す。マツコデラックスが、口からご飯を吹き出し、ぶっ倒れるという設定だ。目覚めたマツコが「タロウちゃんそれは言い過ぎよ」という。そしてタロウとマツコが口調を合わせ【言い過ぎるほどうまい北海道米!】という。
▼「電通ヨシモト」という会社に私が勤めていたら、こんなコマーシャルを作成したに違いない。当然、農水省が許可しないだろうけれど。
▼先日読み終えた、松本清張の「現代官僚論」に書いてあったが、戦後補助金を多く持っていたのが農水省だ。国民生活に関係が深い役所だからだ。ずいぶん汚職事件があったという。
▼こんな記述があるので、ちょっぴり横道にそれるが引用したい。当時のマンチェスター・ガーディアン紙の記事だ。
▼【日本の農政改革は日本改革の第一歩であり、農民の解放だけが目的でなかった。そこには日本軍隊の徹底的的消滅を図るため、その兵士の供給源である農村組織を改革しようとしたところがある。農民生活を向上せしめることは、徴兵力を減ずることになり、一方農民の購買力の増加は国内の需要を増し、ひいては対外輸出と侵略とを緩和する効果がある】。
▼戦後の農地改革の真の目的は、日本兵の多数は、貧農から形成されているという、米国の分析結果によるという内容は、私も初めて知った。「神風」を吹かせば勝てる、などという発想は、ブラック・ジョークにもならないようだ。
▼さて当時の農水大臣だった河野一郎(キシダとの総裁選で負けたタロウのおじいさん)は、黙っていても懐があったまるような仕組みを作っていたようだ。
▼その一郎宅が放火された時、一郎を最も毛嫌いしていたある政治家がこう話した。【悪いことをして金をためた罰です。私のように親の遺産を使い果たした者のところなど、頼んでも火なんかつけてくれません】と言ったのは、アソウタロウのおじいちゃんの、吉田茂だ。
▼もう一つ吉田茂のエスプリの効いたジョークを。赤坂離宮での観菊会で、昭和天皇に「寒くないか?」とお声をかけられて【茂はフトコロが温かいので、少しも寒くはございません】と。
▼天皇が「お前の減らず口は相変わらず治らないな」といったかどうかはわからないが、さすがに吉田はすごいと思っていたら、今日の新聞だ。
▼全国市長会長の立谷秀清だ。【女性には悪いが、男性の所得を上げないと、人口(減少)問題は解決しない】と述べ、連合の女性新会長ついて【今度の美人会長も楽しみにしている】と述べたという。
▼総理も政治家も日本語の劣化がひどすぎると思っていたら、市町村長までこのレベルだ。だが私たちに身近な、北海道町会連合会の会長谷川敬二が、全国自治会連合会会長に就いた。何度か挨拶を聞いているが、立派な人物だと思っていた。
▼長谷川は根室で銭湯を経営し、地元の神社の奉賛会長も務めるという。そこで私は町会の歴史を思い出した。
▼1940年(昭和15年)の内務省特例第17号だ。「万民翼賛ノ本旨ニ則リ」町内会は「国策万般ノ円滑ナル運用」に利用されることになり、その後大臣通牒によれば「市町村ノ補助的下部組織トシ」となった。
▼昭和18年には、市制・町村制法の改正で【国家総動員体制の公的な末端戦争協力組織】となる。中田実著「地方分権時代の町会、自治会」自治体研究所より。
▼長谷川は79歳の戦前生まれだ。神社奉賛会会長も務めるといえば、銭湯が“戦闘”とも聞こえてくる。
▼全国自治連合会総会ともなれば、総務大臣の参加も考えられる。憲法改正の国民投票が近づけば、私も参加するこの組織は、十分利用される可能性もあるかもしれないと、心配の種はつきない。
▼さらに長谷川は【町会長職は報酬をもらわない仕事だからできるんです】と豪快に笑ったという。その言葉にはちょっぴり反論がある。
▼年金生活者の多い町会長は、ちょっぴり報酬が欲しいというのが本音だからだ。長谷川の豪快さに劣る、豪快さのちっちゃな発言だけど。
▼さらに頭に浮かぶのは、町会長職は叙勲の対象外だったが、それが数年前に対象となった。長谷川も近いうちに叙勲の対象となるに違いない。国家の繁栄を底辺で支えたという事由で。
▼数年前に函館八幡宮が、町会連合会に国旗の購入を要請したことがある。国民が意識しないように、あらゆる場面で【戦争ができる国】へとの種蒔きが行われているような気がしないでもない。
温暖化戦争放棄も緩ませる
三等下
▼面白おかしく笑いを交えての解説は、政治を国民の側に引き寄せる役割を果たしている。その効果に乗っかかるように、政界でも上手なジョークではなく、下手なジョークを飛ばす【すべる議員】が目立つ。
▼「私と妻が関係しているというなら、議員を辞職する」と日本一下手なジョーク?を発したのはシンゾウだ。
▼関係しているのは明白なのに、それを堂々と言うのは、ジョークではなく、単なる“嘘”だ。国民から笑いが起きるが、それを自分は受けていると勘違いしているから、どうしようもない。
▼シンゾウは日本初の「マスターベーション・政治家」だ。私もつい調子にのって、品のないジョークを飛ばしてしまった。総理がこのレベルであれば、選ぶ国民もそれ以下という好例だ。
▼ダジャレというか、品のないジョークの政治家代表は、アソウタロウだ。地球温暖化問題は、今や世界の最重要課題なのにだ。
▼私はこんなコマーシャルの作成に着手した。タロウ=「北海道の米がうまくなったのは地球温暖化のおかげだ」と言い放つ。その直後、日本列島が大きく揺れる画像を流す。マツコデラックスが、口からご飯を吹き出し、ぶっ倒れるという設定だ。目覚めたマツコが「タロウちゃんそれは言い過ぎよ」という。そしてタロウとマツコが口調を合わせ【言い過ぎるほどうまい北海道米!】という。
▼「電通ヨシモト」という会社に私が勤めていたら、こんなコマーシャルを作成したに違いない。当然、農水省が許可しないだろうけれど。
▼先日読み終えた、松本清張の「現代官僚論」に書いてあったが、戦後補助金を多く持っていたのが農水省だ。国民生活に関係が深い役所だからだ。ずいぶん汚職事件があったという。
▼こんな記述があるので、ちょっぴり横道にそれるが引用したい。当時のマンチェスター・ガーディアン紙の記事だ。
▼【日本の農政改革は日本改革の第一歩であり、農民の解放だけが目的でなかった。そこには日本軍隊の徹底的的消滅を図るため、その兵士の供給源である農村組織を改革しようとしたところがある。農民生活を向上せしめることは、徴兵力を減ずることになり、一方農民の購買力の増加は国内の需要を増し、ひいては対外輸出と侵略とを緩和する効果がある】。
▼戦後の農地改革の真の目的は、日本兵の多数は、貧農から形成されているという、米国の分析結果によるという内容は、私も初めて知った。「神風」を吹かせば勝てる、などという発想は、ブラック・ジョークにもならないようだ。
▼さて当時の農水大臣だった河野一郎(キシダとの総裁選で負けたタロウのおじいさん)は、黙っていても懐があったまるような仕組みを作っていたようだ。
▼その一郎宅が放火された時、一郎を最も毛嫌いしていたある政治家がこう話した。【悪いことをして金をためた罰です。私のように親の遺産を使い果たした者のところなど、頼んでも火なんかつけてくれません】と言ったのは、アソウタロウのおじいちゃんの、吉田茂だ。
▼もう一つ吉田茂のエスプリの効いたジョークを。赤坂離宮での観菊会で、昭和天皇に「寒くないか?」とお声をかけられて【茂はフトコロが温かいので、少しも寒くはございません】と。
▼天皇が「お前の減らず口は相変わらず治らないな」といったかどうかはわからないが、さすがに吉田はすごいと思っていたら、今日の新聞だ。
▼全国市長会長の立谷秀清だ。【女性には悪いが、男性の所得を上げないと、人口(減少)問題は解決しない】と述べ、連合の女性新会長ついて【今度の美人会長も楽しみにしている】と述べたという。
▼総理も政治家も日本語の劣化がひどすぎると思っていたら、市町村長までこのレベルだ。だが私たちに身近な、北海道町会連合会の会長谷川敬二が、全国自治会連合会会長に就いた。何度か挨拶を聞いているが、立派な人物だと思っていた。
▼長谷川は根室で銭湯を経営し、地元の神社の奉賛会長も務めるという。そこで私は町会の歴史を思い出した。
▼1940年(昭和15年)の内務省特例第17号だ。「万民翼賛ノ本旨ニ則リ」町内会は「国策万般ノ円滑ナル運用」に利用されることになり、その後大臣通牒によれば「市町村ノ補助的下部組織トシ」となった。
▼昭和18年には、市制・町村制法の改正で【国家総動員体制の公的な末端戦争協力組織】となる。中田実著「地方分権時代の町会、自治会」自治体研究所より。
▼長谷川は79歳の戦前生まれだ。神社奉賛会会長も務めるといえば、銭湯が“戦闘”とも聞こえてくる。
▼全国自治連合会総会ともなれば、総務大臣の参加も考えられる。憲法改正の国民投票が近づけば、私も参加するこの組織は、十分利用される可能性もあるかもしれないと、心配の種はつきない。
▼さらに長谷川は【町会長職は報酬をもらわない仕事だからできるんです】と豪快に笑ったという。その言葉にはちょっぴり反論がある。
▼年金生活者の多い町会長は、ちょっぴり報酬が欲しいというのが本音だからだ。長谷川の豪快さに劣る、豪快さのちっちゃな発言だけど。
▼さらに頭に浮かぶのは、町会長職は叙勲の対象外だったが、それが数年前に対象となった。長谷川も近いうちに叙勲の対象となるに違いない。国家の繁栄を底辺で支えたという事由で。
▼数年前に函館八幡宮が、町会連合会に国旗の購入を要請したことがある。国民が意識しないように、あらゆる場面で【戦争ができる国】へとの種蒔きが行われているような気がしないでもない。
温暖化戦争放棄も緩ませる
三等下
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