函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

狙われる函館港!

2024年06月03日 18時55分39秒 | えいこう語る

▼地方自治法改正案が衆議院で可決され、参議院に回った。緊急事態に備え、国から地方への「指示権」を強くするようだ。

▼この法案の内容がまだ理解できないが、国家権力が地方自治体に命令するのが強化されるようだ。そこで昨夜こんな夢を見てしまった。

▼私が函館市長になっている夢だ。「市長!外務省から電話が入っています」という秘書課長。私は「はい分かりました。そのように処理します」と答えた。

▼さらに電話が鳴った。課長は「防衛省からです」と。「はい分かりました」と私は、前の電話同様の返事をした。

▼数か月後に太平洋上で、米軍と自衛隊とで、大規模な洋上訓練を行うので、米空母と艦隊の入港を認めるようにとの『指示』だ。

▼今年はペリーが函館港へ入港してから170年を迎える。その式典に参加するため、米艦が寄港したばかりだ。電話の内容に「ついに来たか」と私はつぶやいた。

▼日米安保条約や日米地位協定、さらに1997年の日米新ガイドラインでは、米国より有事の際、函館港の使用を要請されている。

▼函館市議会は2015年に「集団的自衛権行使容認」を可決している。函館市は戦争を容認するまちだ。

▼さらになんといってもアベ政権下で、函館港内への大型クルーズ船の入港を目的に、湾内の深掘りが行われ、整備されている。

▼我が国には、ロシアや中国の艦隊が太平洋に進出しないための『三海峡封鎖作戦』がある。もちろん「津軽海峡」もその一つだとは、私も以前から知っている。

▼ロシアのウクライナ侵攻で、極東の防衛も心配される。さらに中国の台湾への強硬策、北朝鮮のミサイルの発射回数の急増など、有事が迫っているのを実感する。

▼来るものが来たかと、私は身震いを覚えた。国家の「指示権」が強化されれば、いくら港湾管理者と言えど、従わざるを得なくなる。

▼ふと、学徒出陣のあの時代を思い出した。学生たちの間で流行した言葉だ。ドイツ語で「シックザール」という。‟運命”と訳すが『従わざるをえなきもの』と学生たちは理解したという。

▼キシダ総理は『憲法改正』に、自身の政治生命をかけているようだ。海外では軍隊保持とセットの『緊急事態条項』の成立にも、本気度を出している。

▼大型クルーズ船の入港が続き、函館市民は大型船の美しさに見惚れている。米空母入港となれば、多少の反対があっても、その雄姿に感動を覚える市民が多いような気がする。

▼だがちょっと気がかりなのは、市民最大の団体である市町会連合会だ。基本テーマが「安全・安心なまちづくり」だ。

▼以前大間原発反対運動を実践し「14万6184人」の署名を集め、国や原発建設会社に届けたことがある。

▼この市民最大の団体が「米空母入港反対」に動き出せば、私の政治生命も脅かされかねない。だが私はこれには先手を打っている。

▼2024年4月から、役所に「町会担当の専門職」を新設し、つまり町会への「指示権」を強固にしたからだ。

▼私の市政を揺るがすようなことを、事前に防ごうという、そんな管理体制を布いておいたのだ。

▼外務省と防衛省には、港まつりで市民が「イカ踊」に夢中になっている日の入港が、ベストではないかということも、付け加えておいた。

▼函館港の「観光化と軍港化の促進」は、函館の安全・安心と、経済効果には、今後最も大事だということを、市民に周知させるのが私の勤めではないかと、私はそう妥協したからだ。

▼国に従順なところを見せれば、私の最大の政治課題である「新幹線函館引き込み」も、きわめて現実的になる。

▼すべてがうまくいけば、私は次は鈴木知事の後釜として、さらにもしかすれば、国会議員への道も開かれるのではないかと、思わず微笑んだ。

▼そして今や国民的人気を誇る、俳優の弟の顔も浮かんだ。だが弟には「兄貴そんな都合のいい話などないべや」と一笑にされたところで、目が覚めてしまった。

▼目覚めたのが午前4時だった。書棚から「橋下徹VS木村草太」共著『憲法問答』徳間書店の中の「9条との対話」という章を読み返しているうちに、二度寝をしてしまった。

▼単純な性格の私は、再び市長として五稜郭祭に参加しているのに、なぜかペリー総督の姿をして街を歩いていた。今年で土方歳三のイベントが終了するからだろう。

▼新年度は「ペリー入港祭」を行い、その日には米空母や戦闘機のショーなどを大体的に 行ない『観光と軍港のまち函館』を、世界にアピールしようかという大きな夢だ。

▼その夢も大きすぎて疲れ、再び夢から覚めた。少子化と高齢化と人口減。開港都市函館は待ったなしの状況に置かれている。

▼その未来は軍港化で補助金獲得などという、ことにならなければいいと、二度目の夢で考えさせられた。

▼大泉潤函館市長に期待する一市民の、たわいない夢に過ぎないけれど。

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