goo blog サービス終了のお知らせ 

函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

高倉健VS安倍晋三

2014年11月19日 11時50分44秒 | えいこう語る

▼衆議院解散より俳優高倉健さんの死去の方が、私の田舎では大きなニュースだ。日本男子の見本のような役を演じたが、高倉健という男優を通し、男の生き様はどうあるべきかを、スクリーンを通じて学ばせてもらったのは、私たち世代だ。だが、フアンの中には健さんのように、強く優しく哀愁を帯びた男の背中を見習おうとして、勘違いした御仁もいたようだ。

▼ 当時、健さんの映画が終わると、混雑した中で肩がぶつかったといい、映画館前で喧嘩をする若者もいた。「男ぶりかどんぶりか、高倉健かじゃんけんか」などという言葉も懐かしい。高度経済成長期の経済至上主義の世に在って、男の矜持が失われていった時代、健さんの演じる男道に魅了されたのだろう。学生運動も終末にさしかかった,無気力感が世にはびこり始めた時代の、スーパースターが健さんだった。

▼ さて、男ならじっと耐え新年を迎えるそんな時代に、外遊から戻るや否や、消費税増税延期を人質に、衆議院解散の伝家の宝刀を抜いた。「男シンゾウ、どこへゆく」「戦争するため海外へ」なんて、減らず口を叩きそうな気配だ。

▼ 「表費税増税は、17年4月に必ず行う」。野党の体たらくを見越し、勝利を確信した上で、国民に増税の意志を約束させる。こんなふざけた解散など、今まで見たことのない卑劣な振る舞いだ。増税は「国民が決めたこと」ということを確約させる、まずは「増税確認解散」なのだ。

▼ 国会へ、殴り込みをかけようとする野党はいない。自分の縄張りにいち早く戻り、子分を集めて死にもの狂いの戦いを強いられる、情けない端役ばかりだ。

▼ さて、晋さんが仕掛ける戦いの、真に目差すものは何か。自分の組の組織強化だ。それには強い軍事力を背景とする力での統制だ。この解散の真の狙いは「集団的自衛権行使容認」つまり戦争する国への、足固めだ。マスコミが予想するように、晋さんの組は多少子分を減らすだろうが、政権の維持は可能だ。さらには長期政権への第一歩を、確実にすることだ。

▼ 消費税増税を延期することで、一般の国民は良かったと思っている。野党の攻撃で延期したのではない。国民のために延期したのだという、大義名分が出来上がったのだ。国民が頼りにするのは、やはり晋さんだと。

▼ 次々当選する自分の子分に、勝利の赤い薔薇を付ける晋さんの笑顔が浮かぶ。その薔薇が首を取られた野党の顔写真に変わった時、尿意を催し目が覚めた。もし尿意を催さなければ、組閣の顔ぶれまで見てしまいそうだったからだ。

▼健さんの死後、政界には「仁義なき戦い」が、さらに吹き荒れそうだ。私が映画監督なら「七つの大罪」というタイトルの映画を作製したい。「原則なき政治」・「道徳なき政治」・「労働なき政治」・「人格なき政治」・「人間性なき政治」・「良心なき政治」・「犠牲なき政治」のオムニバス映画だ。もちろん主役のマハトマ・ガンジー役は、健さんに頼もうかと思っていたのだが。


最新の画像もっと見る

4 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (コダヌキ)
2014-11-19 22:48:50
椴法華も寒くなってきましたでしょうか。世間は消費税増税延期ばかりが話題になっていますが、TPP交渉の妥結は年明けに迫っている中で何も報じない、争点にならないのはなぜなのか?と思ってしまいます。
返信する
Unknown (かわぐちえいこう)
2014-11-20 13:59:27
そうなんです。漁業者も農業者もすでにTPPを忘れさせられてしまっているようです。国民総認知症の時代です。
返信する
Unknown (コダヌキ)
2014-11-20 22:38:08
TPPは北海道にとっても死活問題だと思います。付加価値をつければTPPに対抗できると言っても・・・・。
返信する
Unknown (かわぐちえいこう)
2014-11-22 12:07:06
先日,函館市の農業委員会の会長と話をしたのですが、自分は国への陳情でも、TPP反対を表明しているが、でも時代がそんな風になってきているようだし、この辺で日本の農業も改革していく時期に来たのかなと思っていると話してましたよ。
返信する

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。