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函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

戦争は煽ることから始まる

2022年03月14日 15時39分24秒 | えいこう語る
▼国連憲章「第51条」には、武力攻撃があった場合、個別的・集団的自衛権を行使できるとある。

▼ウクライナ侵攻では国連でも大多数の国が、ロシアへの反対決議をしている。国連憲章「第6条」には、執ように違反した国は除名できるとある。

▼ロシアは常任理事国(5カ国)なので、拒否権がある。1カ国でも拒否すると成立しない。加盟国が何度もロシア批判の決議を行えば、ロシアの拒否権も常識的には通用しないだろう。ならば国連の6条でロシアを除名できるように思う。

▼だが世界の常識が通用しないのが、独裁者プーチンのロシアだ。そういえば、我が国の常識が通用しなかったシンゾウも同じ人種に違いない。

▼私はプーチンを考えればシンゾウの顔が浮かぶ。シンゾウに軍隊を持たせればプーチンになりかねない。「私や妻を批判する者は国賊だ」と言いかねないからだ。

▼我が国のメディアは、ウクライナ問題一色と言ってもいい。これって「戦前」の報道体制と似ていやしないか。

▼自国を守るウクライナ国民の勇敢な映像が多く、視聴者には戦争の悲惨さばかりが届いている。脅威にさらされたウクライナ国民の映像ばかりに接すると、「ロシア憎し」が我が国に蔓延する。

▼【ロシアは近い。防衛を強化しなければならない】との、日本国民への国防意識の高揚に寄与しているのが、現在の我が国のメディアではないだろうか。

▼これでは国防費の増大を、メディアが煽っているように感じる。そのあたりを検証する報道も必要だと思う。我が国の第二次大戦を煽ったのは、メディアと教育現場だからだ。

▼小・中学校では校長先生が朝礼で、子供たちにウクライナ問題を、どのように教えているのだろうか。

▼ロシアが悪いばかりでは、国防意識を極端に煽る教育になりはしないか心配する。ウクライナ国民の愛国の精神を持ち上げ、プチ・ナショナリズムを涵養していないかも心配だ。

▼なぜなら「いじめ問題」が発生すれば、教育現場の対応の弱体化が露見するからだ。その対応に文科省と教育現場は、プーチンとその側近または軍隊のような関係に見えるからだ。

▼我が国が【杞憂国家】になりはしないかとの心配の種は尽きない。現憲法下で育った私でも、ロシアの北海道侵略があるのではないかという、思いがしてくるからだ。

▼何度も繰り返すが、私は【自民党憲法改正草案】には反対だ。だがこのウクライナ侵攻で国民の「自衛意識」が高まれば、「憲法改正」に弾みがつくのは必定だ。

▼国民がメディアの過剰報道に目を奪われることが、戦後日本の平和憲法の“分水嶺”になりかねないからだ。

▼自民はオミクロン株から【参議院(戦)】に総力を結集している。2022年「野党壊滅作戦」の開始だ。

▼参議員で、自民単独過半数となれば【憲法改正】に手が届く。ロシアの侵攻は「自衛隊の強化」から「9条改正」へと、世論を誘導させる勢いがあるからだ。

▼国連憲章「51条」で、加盟国は自衛権を認められているが、国連憲章に優先するのが、各国の【憲法】だ。なぜなら憲法は、その国家の基本秩序だからだ。

▼思い出してほしい。第二次世界大戦で我が国の侵略で犠牲になったアジア国民は「2000万人」にも及ぶといわれている。

▼真実ではないと思いたいが、そんな数字が出るほどの残虐行為を行った国だ。そこで【憲法第9条】の意義があらためて思い出される。

▼戦後、戦争に参加しなかったのは【9条】があったためだというのは、誰もが理解できる。もしロシアの暴挙が、世界を相手に戦争を仕掛けたら、現憲法では自衛隊は戦力とは言えず、出動できないのが法の解釈だ。

▼だが、2015年の安全保障法案が成立し「集団的自衛権行使容認」とした。そこで国連軍に参加し、集団的自衛権を行使するだろう。

▼その時点で、自衛隊は「軍隊」に、一気に変身することになるだろう。そんな妄想が働くメディアの過大報道だ。

▼「核保有」と「日本国憲法第9条」は、同じ性質のものではないかと思う。お互い一線を越えてはならないものだからだ。

▼だがロシアが「核使用」を行えば「9条」も、その使命を失うだろう。「戦争放棄」などは、非現実的だと批判されるからだ。

▼ここは日本人の“武士道精神”が試される時だ。決して「9条」を放棄してはならない。「戦わずして勝つ」とは、兵法の極意だからだ。

▼6月の【参議院戦】は、ウクライナ国民と同様、自民党軍に勝たせてはならない。

▼日本国憲法には【日本国民は、国家の名誉にかけ、全力を挙げてこの崇高な理想と目的を達成することを誓う】と、前文で宣誓しているからだ。

▼【自国の憲法を守れない者を非国民と呼びたい】。靖国の英霊たちは私が参拝した時、そう囁きかけてきたと私は解釈したからだ。

▼私の家のすぐ目の前は太平洋だ。海岸線と平行に並ぶ無数の消波ブロックは、戦場のバリケードの様に思える。

▼そこにぶつかる波が、夜襲の砲撃のようにドーン・ドドーンと聞こえる。海が明るくなり始めたころ、水平線にロシア艦隊がずらりと並び、一斉砲撃があり上陸作戦が開始される。

▼ウクライナ国民を思い、毎夜布団の中でそんな思いをさせられるこの頃だ。いい夢など見るはずなどない。

   ハマナスや今も沖には未来あり
               草田男

   浜無しや沖には戦艦並ぶ夢
               三等下

※ハマナスというけれど、本来は“はまなし”だそうです。昔は夏の浜にたくさん咲いていましたが、今はほとんど無しです。