▼世紀は年を重ねることで進歩する。それが世界の常識だと思っていた。だが進歩は格差を生み、価値観の多様化も生んだ。
▼どこかで“小休止”しなければと考えていたが、停滞を許さなかったのが、人類という欲望の化身の宿命だった。
▼露西亜帝国という国があった。大国ゆえにまとめるのというのが国是となり、帝政による強制的支配が行なわれたが、国民はソビエトという新たな国家に期待した。
▼だがそれも大国ゆえに、強制力の統治が行われ、やがてその大国も終焉を迎える。そしてロシアという新大国が誕生した。
▼だが大国を統治する新たな仕組みを、生み出すことができなかった。相も変わらず軍事力での統治しかできなかった。
▼時代はグローバル化し、国内には独自の政治スタイルを望む地域も出現してきた。それを阻止することは不可能にみえた。
▼だが軍事力でしか統治の方法を考え出せないロシアは、神さえ恐れる「核」の使用を持ち出してきた。ロシアは神の存在まで否定したのだ。
▼「悪魔プーチン」の出現だ。地球を支配していた神に代わり、悪魔が世界を核の恐怖で支配しようという、暗黒の時代だ。
▼悪魔になったプーチンのことを理解しようと、毎日分析を重ねている。得意だった我が“妄想”の残量も限界がきている。
▼しかし、少しずつ充電を重ねながらプーチンの解剖を行わなければならない。なぜなら、世界の未来が全く見えなくなってしまったからだ。
▼だが毎日似たようなことばかり書いている。別なものを書こうと思うのだが、やはりウクライナ問題から離れることが出来ない。
▼心理学者で河合隼雄著「人間の深層にひそむもの」大和書房を開いてみた。その中で詩人の谷川俊太郎がこう発言している。
▼【ものを書く人間もいろいろ悩みはある。生きていくうえでそれを開放したり、救済したりしているってことはずいぶんある。書くというのは、自分の心の中のモヤモヤを意識化することなわけで、それは心理療法の場合と同じように思えるんですけどね】と話している。
▼私は“妄想”の延長でよく“夢”を見る。夢自体が妄想の産物なのか、妄想と夢の関係性が良く理解できない。
▼心理学者の河合は【夢を取り上げて言語化してしまうと、特に画家の場合なんか、絵が描けなくなるっていうんですよね。創作というものはどっかで確かに自我を弱めつつ、あくまで自我は生きていないとだめだ、というところがあるということです。そこに創作の秘密があり、その兼ね合いを上手にするということが必要】だという。
▼プーチンという悪魔は、現代文明が作り出した非人間的な産物だ。それは現代人が多かれ少なかれ、みなが持ち合わせているものだ。
▼民主主義は、本来市民の持つ「権力」のことだ。だが大国のプーチンはそれを統治するために、市民の権力を自身で全部掌握することが、大国を治める事だと勘違いしているらしい。
▼ロシア以外の周辺諸国の多くは民主主義国家だ。ロシアとて国民は民主主義を望んでいるはずだ。そうであれば権力という魔法の杖を、手前勝手に独占しているプーチンは、間もなく市民により権力を奪い取られるに違いない。
▼独裁国家など一瞬の夢に過ぎない。「国家主権」より「国民主権」が、国民は自由であり人権が保障されるからだ。
▼独裁国家を維持できる要因は「軍隊」を保持しているというだけだ。だが軍隊とて、無抵抗の者を殺戮するほどの悪魔の心にはなれない。
▼いずれは目が覚める。人間は悪魔になり切れないからだ。プーチンから軍隊を取り除けば、ただの初老の男だ。行き場を失い生きていくことはできない。
▼私はそんなシナリオの夢を見たい。そしてそんな悪魔(独裁者)を、あらん限りの妄想で書き続けたいと思う。書くことで、世界の未来が少しでも正常に近づくことを願って。
▼書くことは自分の心の中モヤモヤを意識化し、それが、心理治療になるという谷川の言葉を信じ、妄想し夢を見、そして書き続けようと思う。
▼プーチンのウクライナ侵攻で、自国のみの平和ばかりではなく、世界の平和を考えるきっかけになった。
▼プーチン後の世界は【戦争のない平和】を、人類が真剣に考える時代なのかもしれない。
プーチンは人類を目覚めさせた
三等下
▼どこかで“小休止”しなければと考えていたが、停滞を許さなかったのが、人類という欲望の化身の宿命だった。
▼露西亜帝国という国があった。大国ゆえにまとめるのというのが国是となり、帝政による強制的支配が行なわれたが、国民はソビエトという新たな国家に期待した。
▼だがそれも大国ゆえに、強制力の統治が行われ、やがてその大国も終焉を迎える。そしてロシアという新大国が誕生した。
▼だが大国を統治する新たな仕組みを、生み出すことができなかった。相も変わらず軍事力での統治しかできなかった。
▼時代はグローバル化し、国内には独自の政治スタイルを望む地域も出現してきた。それを阻止することは不可能にみえた。
▼だが軍事力でしか統治の方法を考え出せないロシアは、神さえ恐れる「核」の使用を持ち出してきた。ロシアは神の存在まで否定したのだ。
▼「悪魔プーチン」の出現だ。地球を支配していた神に代わり、悪魔が世界を核の恐怖で支配しようという、暗黒の時代だ。
▼悪魔になったプーチンのことを理解しようと、毎日分析を重ねている。得意だった我が“妄想”の残量も限界がきている。
▼しかし、少しずつ充電を重ねながらプーチンの解剖を行わなければならない。なぜなら、世界の未来が全く見えなくなってしまったからだ。
▼だが毎日似たようなことばかり書いている。別なものを書こうと思うのだが、やはりウクライナ問題から離れることが出来ない。
▼心理学者で河合隼雄著「人間の深層にひそむもの」大和書房を開いてみた。その中で詩人の谷川俊太郎がこう発言している。
▼【ものを書く人間もいろいろ悩みはある。生きていくうえでそれを開放したり、救済したりしているってことはずいぶんある。書くというのは、自分の心の中のモヤモヤを意識化することなわけで、それは心理療法の場合と同じように思えるんですけどね】と話している。
▼私は“妄想”の延長でよく“夢”を見る。夢自体が妄想の産物なのか、妄想と夢の関係性が良く理解できない。
▼心理学者の河合は【夢を取り上げて言語化してしまうと、特に画家の場合なんか、絵が描けなくなるっていうんですよね。創作というものはどっかで確かに自我を弱めつつ、あくまで自我は生きていないとだめだ、というところがあるということです。そこに創作の秘密があり、その兼ね合いを上手にするということが必要】だという。
▼プーチンという悪魔は、現代文明が作り出した非人間的な産物だ。それは現代人が多かれ少なかれ、みなが持ち合わせているものだ。
▼民主主義は、本来市民の持つ「権力」のことだ。だが大国のプーチンはそれを統治するために、市民の権力を自身で全部掌握することが、大国を治める事だと勘違いしているらしい。
▼ロシア以外の周辺諸国の多くは民主主義国家だ。ロシアとて国民は民主主義を望んでいるはずだ。そうであれば権力という魔法の杖を、手前勝手に独占しているプーチンは、間もなく市民により権力を奪い取られるに違いない。
▼独裁国家など一瞬の夢に過ぎない。「国家主権」より「国民主権」が、国民は自由であり人権が保障されるからだ。
▼独裁国家を維持できる要因は「軍隊」を保持しているというだけだ。だが軍隊とて、無抵抗の者を殺戮するほどの悪魔の心にはなれない。
▼いずれは目が覚める。人間は悪魔になり切れないからだ。プーチンから軍隊を取り除けば、ただの初老の男だ。行き場を失い生きていくことはできない。
▼私はそんなシナリオの夢を見たい。そしてそんな悪魔(独裁者)を、あらん限りの妄想で書き続けたいと思う。書くことで、世界の未来が少しでも正常に近づくことを願って。
▼書くことは自分の心の中モヤモヤを意識化し、それが、心理治療になるという谷川の言葉を信じ、妄想し夢を見、そして書き続けようと思う。
▼プーチンのウクライナ侵攻で、自国のみの平和ばかりではなく、世界の平和を考えるきっかけになった。
▼プーチン後の世界は【戦争のない平和】を、人類が真剣に考える時代なのかもしれない。
プーチンは人類を目覚めさせた
三等下