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函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

「対米従属」と「対ロ従属」

2022年03月11日 14時22分40秒 | えいこう語る

▼ウクライナ侵攻に対し、プーチンの頭の中は誰も読めない。第3次世界大戦をひこ起こすことも辞さないプーチンは、何の自信で強硬姿勢を崩さないのか。

▼ズバリ「核の保有」だろう。「使用する」と言う発言に、世界は「フリーズ」状態になってしまったからだ。

▼「核の傘下」で、核は戦争の抑止力になると信じている我が政府の考えは、夢物語に過ぎないということを実感したに違いない。

▼これとばかりシンゾウが「核共有」などとバカげた発言をし、サナエが「核持ち込みを解除しなければならない」と言う、能天気な発言をする。

▼「表現の自由」を盾に、二人は歯に衣を着せぬ発言を繰り返す。それに対し、野党もとんでもない発言を考えればいい。二人を「軍隊保有核武装論者」と名付ければいい。「表現の自由」だからだ。

▼さて、プーチンがどの時点で矛先を収めるかだ。国連による集団的安全保障で恒久平和を確保すべきだという意見が多いが、国連を過大評価してはならないという考えは、1950年代に既に我が国にあった。

▼1958年、岸信介内閣時代に「憲法調査会」が設立された。同年に知識人からなる「憲法問題研究会」が発足した。「調査会」は、二流のメンバーしか集まらなかったという。これと言った結論も出さず、1964年に解散した。

▼「研究会」の方は1976年まで続いたが【核戦争になったら、再軍備は実質的な防衛力にはならないと主張し、憲法について努力すべき課題は、「国民主権・人権・平和」の三原則をさらに充実させる、この努力によってのみ、伝統の新鮮な再生と、真の自主性の実現が期待される。伝統と自主の名のもとに、憲法の逆転を誘致する改定に対し、私たちは強く反対する】と結論した。

▼2012年の「自民党憲法改正草案」だ。前文にこう書いてある。「天皇をいただく国家」「国と郷土を、誇りと気概を持って自ら守り」「良き伝統と我々の国家を末永く子孫に継承するため」この憲法を制定する。

▼知識人たちの「憲法問題研究会」が出した結論に【伝統と自主の名のもとに、憲法の逆転を誘致する改定に対し、強く反対する】と言う文言は、いまにも的を得た認識ではないか。

▼「憲法改正」を叫ぶ人間は「核保有」という問題に必ず行きつく。だが「核」は戦争の抑止力にはならないということを、ウクライナ侵攻が証明した。

▼ふと思い出したことがある。世界屈強の日本帝国軍が2発の原爆投下で壊滅した。だが戦後80年近く経っても、「対米従属」は続いているばかりではなく、強化されている。

▼プーチンは核使用するのではないかと思う。それに対しNATOは、絶対核での反撃はしない。世界大戦になるからだ。

▼ゼレンスキーが籠城する首都キエフを核で灰にしたところで停戦に持ち込み、ウクライナを併合する。それが、プーチンが考える最終シナリオではないだろうか。

▼ウクライナ占領後、ウクライナは、ロシアの管理のまま【対ロ従属】を余儀なくされる。その管理方法は、米国が日本を長い間管理したのと同じ手法だ。

▼核を2発落とされたにもかかわらず【対米従属】が強化されている日本の様に、ウクライナを従属させようというのが、プーチンの考えだ。

▼もともとウクライナはソ連圏なのだ。日本の「対米従属」が可能だったように、ウクライナの「対ロ従属」は、日本以上に簡単なのだ。

▼今朝目が覚めて、そんな考えがふと浮かんできた。そこで様々な評論や関係本から自分の考えを整理してみた。

▼【近未来の戦争は、通常軍備の拡充による戦いではない。核による敵対国の消滅作戦だ。核は抑止力にはならない。核を持っていることで、相手を見下して戦争する。核を持っている国は持たない国に使用してはならないというが、核は必ず使用する。なぜなら核は使うために保有しているからだ。核による戦争とは、どこか敵対する国を地上から消滅する戦いだ。消滅さえすれば復讐などなくなるからだ。そんな戦争が必ずやってくる。戦争とは本来自衛のための戦いと言うのが理由だ。ウクライナ侵攻は、先制攻撃がもっとも有効だということを証明した。

▼厭な世の中になってきたものだと思う。なぜこの地球で日本だけに、核が2発も落とされたのだろうか。この答えを出さなければ、また戦争が起きる原因となるのではないだろうか。


核の落とされやすい国と言うものがある。
落とされたのに、戦争放棄を解除する国。
                三等下