函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

大間原発と沖縄基地

2014年03月21日 14時19分40秒 | えいこう語る
僧侶で作家の玄侑宗久が沖縄を訪れ、大先輩との会話で「知事には同情を禁じえない、精神を病まなければいいが」と心配していたという。
※春が始まったと思ったら、また漁村に雪が降る。


アベ総理との会談を終えた、2日後の昨年12月27日。ナカイマ知事は名護市辺野古の埋め立てを承認する会見を行い、地元新聞からは“変節”と激しく非難されたのは記憶に新しい。
先の知事選でも形勢不利とみた知事が「県外移設」を言い出し勝利した。
権謀術数に長けた知事が、大親分米国を支持するアベ総理と渡り合い、多額の振興資金と引き換えに、沖縄県民の魂を裏切ったと直感した国民は、少なくなかったのではないだろうか。
「出たな妖怪!本性これに極まれり」と、私は思ったものだ。

それと同時に、先の大戦での沖縄県民の惨劇、いまだ占領地とされている沖縄の怨霊たちは、夜な夜な知事に襲い掛かりはしないだろうかとも思ったものだ。

私はどのようないきさつがあろうが、ナカイマ知事は経済(お金)を優先し、米軍基地の固定化をさらに強固に築いた、自民党派遣沖縄県知事ではないかと思う。

政治家の密室対談で思い出すのは、当時の小渕総理と小沢イチロウの会談だ。
部屋から出てきた小渕総理に、記者が詰め寄る。
言葉がまったく出てこない総理。
池の鯉が酸欠状態になり、口をパクパクさせているというような威容な光景だった。そのあと小渕氏は帰らぬ人となる。
「自民党名物?イジメ殺し」の一場面だ。

私が心配するのは、自治体初の「大間原発差し止め訴訟」を起こす函館工藤市長だ。
「アベ・スガ・イシバ・モテギ」などによる「密室会談」に耐えられるかだ。

政府側は「沖縄問題」は、世界戦略の国家安全保障だが「大間原発」は、たんなる国内問題で、地元の青森県が推進しているものを、対岸の「ハコダケシ」が反対することがおかしい。
そうであれば推進する青森県に、さらに振興資金をつぎ込めばいいだけぐらいにしか、考えていないような気もする。

それでも抵抗するなら「函館市の夜景が世界一」になるような振興資金をばら撒けば、市も納得するのではないか。
世界一の夜景に、観光客を誘致するには、港湾を整備し海外からの大型客船をたくさん入港させる。
さらに函館空港を拡張し、国際線化を推進し、世界中からの観光客誘致を図ってやるのだ。
これだけ後押しすれば、函館市も世界一厳しい原発安全基準をクリアーすると、大間原発建設凍結を「凍結解除」するに違いない。
いずれは沖縄県と同じような結果になるだろうと、首相官邸で大笑いが起きたところで、今朝の夢は終了した。
※今朝も雪が積もった。庭の木の枝も折れそうな重い雪だ。


さて、最大規模となる新年度国家予算{95兆9000億円}が戦後3番目といわれるスピードで、昨日参議院を通過した。
アベ総理、絶好調の笑顔での記者会見だ。
次は「集団自衛権行使」に、全力を傾注するようだ。
もちろん平行し、日米ガイドラインの見直し強化も視野に入れている。

「日米防衛協力のための指針」が、日米ガイドラインだ。
1997年9月に、日米間で合意された新ガイドラインは、もちろん英語で書かれたものだが、国防に関するものは、なぜか曖昧な訳になる。防衛省や外務省の役人がそうするようだ。
そのガイドラインの「超明快訳」が、私の手元にある。
『米軍は日本の民間空港・港湾も使用』についての項目だ。
その解説に、1994年6月12日の朝日新聞の記事が掲載されている。
「新ガイドライン協議中にアメリカ側から日本側に対し、有事使用に可能性のある民間空港・港湾として、空港は新千歳、関西、福岡、長崎空港など。
港湾は苫小牧『函館』神戸、博多、那覇など」を挙げている。

大間原発は、各原子炉から出るプルトニウムの処理が、建設の目的でもある。
大間原発と沖縄基地問題が共通するのは、核武装問題も含む厄介さにある。
「集団自衛権行使」の問題には、大間原発も沖縄基地問題も、微妙に絡み合っているのだ。
恒久平和をないがしろにし、魑魅魍魎が跋扈するきわめて重要な問題なのだ。

早朝から血圧があがってきた。今夜も複雑な夢を見そうな気配がする。
また、雪が積もった。
不気味なことばかり考えないで、除雪して健康な汗を流さなければならない。