函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

「キモかわいい」という感覚

2014年03月05日 13時06分17秒 | えいこう語る
地域をアピールするキャラクターといえば「クマモン」や「フナッシー」が有名だ。
子供から大人まで、みんなが楽しめるのが、ご当地キャラクターの要因だろう。
このブーム、とどまることを知らないようだ。
我が函館にも「イカール星人」というキャラクターがいる。
イカのマチ、函館のために活躍しているが、ずるがしこいギョロ目が好きになれない。
「イカと怒る」をもじった名らしいが、現在建築中の大間原発の原子炉を10本の足で包み、遥か宇宙の彼方へ捨ててくれば、その存在は歴史に残るだろう。
今は好きになれないが、そのうち好きになれるかも知れない「キモかわいくない」キャラクターだ。
北海道新幹線の新駅になる北斗市。ここに一目見て、なにやら不気味なキャラクターが登場した。


この地はホッキ貝が名物なので「ホッキずし」にちなみ「ずーしーほっきー」という。
目玉が上下で、焦点が定まらなく、なんとも気持ちのよくない代物だ。
ところが今の世の中「戦争をする国にしようとする」アベ総理の支持率が高いのと同様、国民の趣向も様々だ。
全国から「キモかわいい」と人気が沸騰し、北斗市側も「これほどの反響は想定していなかった」と、手放しの喜びようだ。
新幹線の駅名をめぐり北斗市と函館市が争っているが、新駅が設置される北斗市側が負けると、駅のあちこちに「ずーしーほっきー」の落書きが増えるような気がする。
さらに、夜中に「ずーしーほっきー」が電柱や町角の陰から現れた、などという噂が立ちそうなキャラクターだからだ。
どうみても私には、負のキャラクターにしか思えない。
負でない要素を懸命に考えてみるが、負の要素に思考を奪われてしまう。
傷バン(サビオ)であれば、傷の手当てには効果がありそうな気がする。
新幹線が到着して、北斗市が発展すればいいが、観光客が素通りし、函館に乗客が殺到すると、北斗市の至るところに「ずーしーほっきー」が、観光客の袖を引っ張っていたという噂が広まりそうだ。
まるで、「都市伝説」になりそうなキャラクターにみえる。
新幹線が来るから、まちが発展したのは高度経済成長期のことではないか。
新幹線は戦後の我が国の復興にどんな効果があったのか、これからも夢の新幹線でありうるのか、利点ばかりが喧伝される中で、さほど新幹線派ではない私は、ちょっと首をかしげる。
昨年の12月1日に新聞発表された「ズ-シーほっきー」だが、北斗市側が新幹線到着後のマチの活性化につなげよとしているのに、傍で騒ぐのはためらっていた。
しかし、どうも私の感性とは相容れないので、おせっかいながら書くことにした。
「キモかわいい」とは「決して良くはないけど可愛い」という合成語だ。
3:11は、文明社会の進歩に警鐘を鳴らしたのを忘れてはならない。
例えば大間原発や新幹線。これらの文明の進歩に寄与するものが、北海道の将来に真に「寄与するか否か」、その理性的判断の基準として「ズーシーほっきー」の「キモかわいさ」が、その個性を十分発揮できるのようにして欲しい。
例えば「大間原発」。
私なら「ズーシーほっきー」のシールを原発に貼り付けたい。
つまり、人々の生命・身体・財産の保全を侵害するものに、みんなでこのシールを張るのだ。つまり「魔除け」としての存在だ。
北の玄関口に「ズーシーほっきー神社」なるものがあり、この「魔除け」が、これからの北海道の旅をより快適にしてくれる、そんな守り神になって欲しいと考える。
今までの役所的発想でいけば「チョーキモイ」といわれそうな気がする。
余計なお世話かもしれないが、ちょっと気になるキャラクターだからだ。