函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

佐村河内と自民党

2014年03月18日 14時06分40秒 | えいこう語る
精神科医の香山リカさんは、仕事柄「嘘を見抜くのがうまいでしょう」といわれるそうだ。
だが彼女も、佐村河内のコンサートに出かけ、演奏終了後に杖をつき、サングラスで長髪の「障害と闘いながら創作を続けるアーティスト」に、惜しみない拍手を送ったそうだ。
「世のため人のためになることをしているんだ」と言い聞かせるうちに、次第に「自分が作曲している」という気持ちになるのだという。
嘘をついてもすぐ顔に出てしまい、妻にバレバレの方が、人間味があっていいともいう。・・・これは私の深読みだが。
さて、アベ総理率いる「憲法改正」を、党是としている自民党だ。
法の番人、内閣法制局が「集団的自衛権の行使は日本国憲法下では容認ならず」という定説を、覆そうとしている。
「党是VS定説」に終止符を打つため、アベ総理は法制局長に党是派を送り込んだのだ。
世界と肩を並べるため、国家・国民を守るに「軍隊」が、必須アイテムと固く信じる、アベ総理。
なんとしても集団的自衛権行使の容認は、自分の政権下で最終章を奏でたいという、日本一の指揮者になろうとしている。
ワグナーを指揮する、ヒットラーというところか。
※常に毅然としてそびえる、霊峰恵山。


憲法前文にはこう明記されている。
「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることないようにすることを決意し・・・」。
もしかして、自民党議員が持つ憲法読本には、すでに戦争放棄に関する文面は、真黒に塗られているのかもしれない。
しかし、これもちょっぴり疑いたくなるが、条文解釈ではだめで、憲法改正によらなければならないという、主張する正統派?自民党議員もいる。
政権を長く勤めた自民党の、国民の目を曇らせる、得意の「集団的手練手管作戦」にも見える。
軍事お宅のイシバ幹事長が、行使は「必要限度にやむをえない限度で」と、しぶとく食い下がるのが「国家安全保障基本法案」だ。
この成立には1年ほどかかるので、アベ総理は今年の夏にも閣議決定を強行するという。
それには、イシバ幹事長も依存がないという。
このような党内の動きに、マスコミは一枚岩ではないというが、実は、戦後69年間に築き上げられた、強力な一枚岩なのだ。
党是とはそういうものなのだ。
安全保障法案は「教育基本法」や「原子力基本法」と同様、国会の審議を経て法制化できるそうだ。
佐村河内は嘘がばれそうになると、長髪をカットして、サングラスをはずし、まるで別人になってしまった。
嘘をついたのは、あの佐村河内で、正しい佐村河内はここにいますという、そんな感じで国民をあっと驚かせた。
そうこうしている内に、内閣支持率が50%を切ったようだ。
現憲法下の日本国民であれば、こんな大きな数字にならないはずだ。
マスコミが操作しているのではないかと、勘ぐってしまう。
「視聴率」と「内閣支持率」は、佐村河内以上に信用ならない。
最近、アベ内閣といやに親しくなったNHK。
「拉致家族と孫の対面」を,大きく取り上げている。
総理の支持率をUPしようという魂胆ではないかと、つい疑ってしまう。
佐村河内のような、嘘で固めた人物が輩出する時代は、世界に誇れる平和憲法を無視する内閣が背景にあるような気がしてきた。
真実の目を曇らせる様々な演出をどう暴くか。
畢竟、国民一人一人が教養度を高めなければならないとも考えるが、そこにも先手を打って「教育基本法」を改正し、国民をコントロールしようとする、アベ政権がある。
平和維持のためには「選挙」があるのだが、つい顔見知りの人に入れてしまうという、国民の人情という、捨てきれぬ性もある。
「♪義理がすたればこの世は闇だ」。
人生劇場の一節が口をつく、なんだかわけのわからなくなってきたこの頃だ。