東日本大震災から、3年が経った。
あの年は、我が家も畳みサイズほどの地デジテレビに入れ替わった。
この世のものとも思われぬ光景が、画像の鮮明な大型画面に映し出される。
私はその後、ほぼ半年にわたり肉体と精神がばらばらになり、自己喪失ともいえる虚脱感に陥ったことを記憶している。
記憶は歳月と共に鮮明さを失う。忘れてしまいたいという心も、生きていく中では、否定するものではない。
被災した人たちの心情に、私たちは想像でしか添えることは出来ない。
自然災害なら、事が収まれば立ち直ることが出来るだろうが、福島第一原発事故により、魂の落ち着く場所を奪われた「故郷喪失状態」の人々の苦悩は、計り知れない。
※身を切られるような寒さの中、養殖コンブの間引き作業。ふと三陸沖の養殖を考えてしまう。
復興も遅いようだ。そればかりか復興費の流用など、この国の役人や政治家には「火事場泥棒」もいる。
原発事故で驚いたのは、電力会社の「総原価方式」だ。
電力会社が存続するためのあらゆる経費が、電気料金に含まれているという。
赤字になればその補填として、電気料金に加算する。
こんな都合のいいシステムの会社がこの世にあったなど、まるで私たちは知らなかった。
むしろ、文明を支える電気を供給する会社として、ありがたい気持ちで支持していたのだ。
電力会社は「永遠に不滅」の会社なのだ。
翻って、我が日本。
1千兆円を越える世界有数の借金を抱えても、倒産の声は聞こえてこない。それどころか、莫大なお金を使う軍隊を作り、武器を輸出しようとさえしている。
借金はというと、国民から広く徴収しようとする「消費税方式」を次々に導入しようとしている。
「総原価方式」と「消費税方式」。これは、支払いの責任を国民に押し付け、自らの責任は省みない、無責任体質の方式ではないか。
「国民総責任制度」だ。
いやといえないこの制度は「徴兵制度」と酷似している。
3:11が、私たち国民に問うたものは「進化し続ける物質文明社会」への、検証だったのではないか。
宇宙で唯一、生命が宿る地球を与えたくれた神。
その存在を疎かにした近代科学。
人類自らの手で作り上げたエネルギーが、地球を滅ぼすのだろうか。
いみじくも発見した科学者が、その巨大な能力ゆえ、名付けたのが「プルトニウム」だ。
冥王星=プルトーから命名したものだ。
「冥土の王」とは、すなわち「地獄の王」だ。
それは,やがて長崎に原爆となって落とされ、そして、今建設中の大間原発に燃料として搬入される。
人間とは何かを考えさせられる、3年目を迎えた東日本大震災だ。
あの年は、我が家も畳みサイズほどの地デジテレビに入れ替わった。
この世のものとも思われぬ光景が、画像の鮮明な大型画面に映し出される。
私はその後、ほぼ半年にわたり肉体と精神がばらばらになり、自己喪失ともいえる虚脱感に陥ったことを記憶している。
記憶は歳月と共に鮮明さを失う。忘れてしまいたいという心も、生きていく中では、否定するものではない。
被災した人たちの心情に、私たちは想像でしか添えることは出来ない。
自然災害なら、事が収まれば立ち直ることが出来るだろうが、福島第一原発事故により、魂の落ち着く場所を奪われた「故郷喪失状態」の人々の苦悩は、計り知れない。
※身を切られるような寒さの中、養殖コンブの間引き作業。ふと三陸沖の養殖を考えてしまう。
復興も遅いようだ。そればかりか復興費の流用など、この国の役人や政治家には「火事場泥棒」もいる。
原発事故で驚いたのは、電力会社の「総原価方式」だ。
電力会社が存続するためのあらゆる経費が、電気料金に含まれているという。
赤字になればその補填として、電気料金に加算する。
こんな都合のいいシステムの会社がこの世にあったなど、まるで私たちは知らなかった。
むしろ、文明を支える電気を供給する会社として、ありがたい気持ちで支持していたのだ。
電力会社は「永遠に不滅」の会社なのだ。
翻って、我が日本。
1千兆円を越える世界有数の借金を抱えても、倒産の声は聞こえてこない。それどころか、莫大なお金を使う軍隊を作り、武器を輸出しようとさえしている。
借金はというと、国民から広く徴収しようとする「消費税方式」を次々に導入しようとしている。
「総原価方式」と「消費税方式」。これは、支払いの責任を国民に押し付け、自らの責任は省みない、無責任体質の方式ではないか。
「国民総責任制度」だ。
いやといえないこの制度は「徴兵制度」と酷似している。
3:11が、私たち国民に問うたものは「進化し続ける物質文明社会」への、検証だったのではないか。
宇宙で唯一、生命が宿る地球を与えたくれた神。
その存在を疎かにした近代科学。
人類自らの手で作り上げたエネルギーが、地球を滅ぼすのだろうか。
いみじくも発見した科学者が、その巨大な能力ゆえ、名付けたのが「プルトニウム」だ。
冥王星=プルトーから命名したものだ。
「冥土の王」とは、すなわち「地獄の王」だ。
それは,やがて長崎に原爆となって落とされ、そして、今建設中の大間原発に燃料として搬入される。
人間とは何かを考えさせられる、3年目を迎えた東日本大震災だ。