トヨタランドクルーザーとニッサンパトロール（サファリ）

前回の記事にちょっと書いたことです。
聞いた話だし、両車種とも保有した事がないので確証はありませんが、よく聞く話です。
共にそのクラスでは世界を代表するクロスカントリー4WDになると思います。
同じ様な目的で作られたクルマですが、その設計思想には大きな違いがあるそうです。

一言でまとめると、「ランクルは修理しやすいように出来ているのに対し、パトロールは壊れないように出来ている。」ということになるそうです。
これは上手く言いまとめていますが、若干の語弊があると思います。
もう少し細かく説明すると、ランクルは歴代で共用・流用できる部品を使用する事で、部品が入手できれば直ぐに直せるように出来ているということです。
サファリは部品が入手できない環境でも使い続けられるように安全率を多めに見た、堅牢な部品が多く使われているそうです。
ここで誤解してはいけない事はランクルがヤワで、サファリが頑丈という事ではないという事です。
そしてサファリに使われている部品の耐久性が高いという事でもないという事です。（確か通常走行では想定されていない入力に強いという事だったと思います。）

共に通常使用の範囲では充分な強度と耐久性を持っていますし、ライフサイクルコスト点ではどっちが優位になるかはわかりません。
ランクルのほうが有利な環境もあるでしょうし、サファリのほうが有利な環境もあるでしょう。
諸外国ではその辺を真剣に悩んだ結果の1台がオーナーの下に届いています。

設計思想なので、どちらが正しいとは判断できないんですよね。
通常に使用していて、定期点検をしていれば壊れないようになっている限りどちらも正しい設計思想だし。

補足
某ランクルフリークな方から聞いた時にはもう少しオマケがありまして…
「自動車の普及過程にはまず、とにかくタフなパトロールが導入され、インフラが整うと補修部品の入手しやすく，豪華なランクルに変わっていき、工業化が進むとＫＤ輸出されたジムニーを自国で生産するようになる。」とジムニー入っているバージョンです。
これはちょっと珍しいのではないかと思います。