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斜視自動車評議会備忘録

実用車4台による12輪生活と気になるクルマの話題を中心に気になることをぼちぼちと

街で見かけた車達179

2014年05月16日 | 街で見かけた車達
月に一度ぐらいしかない、当ブログのメインテーマとなるエントリーです。

本日見かけた車は、「ポストセダンをどうぞ」だったアイツです。
おそらく、オデッセイ・エスティマと並ぶ、(セダンやステーションワゴンからの)ミニバン移行期には欠かせない存在です。

兄弟関係というか元ネタでもある方と勘違いされそうですが、全車普通自動車枠のモデルで、オプションで4WSも選ぶことも出来た車種です。

もうお分かりの方も多いと思いますが、この車は後に定番となった、“ハイウェイスター”を名乗ったモデルが初めて登場しました。

そう、W30型ニッサン・ラルゴです。

本日お見かけしたのは、中期型のハイウェイスターでした。(表現としては微妙ですが、まだオーテックの特別仕様車扱いの頃で、初期型テール、運転席エアバッグ標準装備、ABSオプション扱いの頃。)

当時ナンバーの電光33ナンバー車で、純正アルミはちゃんと標準指定サイズである、前195/70R14、後215/65R14を履いておりました。
ローテーションが出来なくなるという事で、前後ともリヤタイヤに近いサイズの15インチ以上にインチアップして履いている方が多いのですが。。

お見かけした場所は、北関東自動車道の笠間PAでしたから、それなりに調子が良くないと走れない場所です。

このモデルはエンジン回りやミッションが弱いだけでなく、走りの1.5BOX(当時表記)をアピールするための先進装備、セレナより高級モデルであることをアピールするための豪華装備、乗用車(セダン)ライクな凝った内装回りが、何かトラブルがあった時の足かせになるという、初代エスティマよりも整備性が悪いんじゃないかという噂に事欠かないモデルです。

全部載せ出来たのか知りませんが、グランデージ・4WD・GTパック(ビスカスLSDとスーパーハイキャス)・アクティブダンパー・パノラマビュートップ・イージークローザー付で、今日元気に走る個体が合ったら、本日見かけた、専用のサイドデカールが綺麗に生きているハイウェイスターを見たのより、驚くかもしれない。

あんなに走っていたのに、25万円の補助金がった頃を境にパタッと見かけなくなったよなぁ。。

何となくですが、エアロ付きミニバンというジャンルを確立させたのはラルゴでしょうね。

補足
綺麗で元気に走ってきたと思われる個体を見てこんなことを書くのも気が引けるような気もしますが…
典型的なオプションが後に重大なトラブルの原因になる車でしたよね。。
あと、クーラントの交換の失敗でエンジンがつぶれて廃車になる車が多く、4,5年前の解体屋で土台になっているイメージが強い。

街で見かけた車達178

2014年04月04日 | 街で見かけた車達
久々にこのエントリーにふさわしい内容になりそうです。

前回のこのテーマのエントリーは、知り合いの車を大げさに紹介するために使ったので。。

芳賀町役場に仕事があり、駐車場に車を停めましたら、気になる珍しい青色の2代目フィットが近くに停まっていました。

とても気になりましたが、先方との約束があるため、それを消化して、駐車場に戻ったところ、まだ気になったフィットは停まっていました。

クリアテールで、あまり見たことの無い形状のリヤルーフスポイラー、特徴的なボディカラーから、当初の読みとしては、ハイブリッドのモデル末期の特別仕様車にモデューロか無限のルーフスポイラーを取り付けた個体だと思っていました。

で、少しゆっくり見てみますと、いろいろ不思議なことがあることに気が付きました。

まず、Hマーク付のアルミですが5穴を履いています。
そして、グリルがボディ共色なだけではなく、塞がっております。
フェンダーアーチの形状も良く見かけるフィットとはちょっと違います。
そして、真正面からみたら、ナンバーが「宇都宮301」ですし、グリルとバンパーの間に初めて見るようなシルバーメタリックの袴が付いています。

普通車登録のフィットってなんだろうと思ってみたら、グリルに付いたエンブレムに答えがありました。

違和感のあるフィットの正体は、EV仕様車でした。

モーターショー会場でその存在は知っておりましたが、現車をまじまじと見たのは今回が初めてでして、小型車枠を超えていることを初めて知りました。

社用車に戻り、手持ちのiPadで調べてみると、全幅1720mmとなっていて、ボディカラーも珍しい青色と感じた、リフレクションブルー・パールという専用色のみの設定なんですね。

左側というか助手席側からみると、この車が特別なフィットであることはもっと早くわかったともいます。
助手席側の三角窓下に、充電器を接続するための開口部がありました。

リヤバンパーの処理も違って、当然ですがマフラーレスです。

現状、FIT EVは法人向けリース販売のみ…
それを役場の駐車場と町内で見かけてしまうあたりは、企業城下町ならではなんではないかと思います。
ともに「宇都宮301ナンバー」でした。。

補足
冷静になって通勤路を走っていたら、宇都宮市にも公用車として同仕様があるな。
栃木県内なら当然の対応か…
宇都宮市も鬼怒川右岸側の住宅地の異様な発展は、本田技研の事業所移管が大きく関わっていますもんね。

街で見かけた車達177

2014年03月29日 | 街で見かけた車達
ちょっと違うけど、久々にこのエントリーを使ってみよう。

郵政カブからベトナムホンダ製スーパードリーム110に乗り替えた方から、使わなくなったものとして、14インチのカブ用冬タイヤ(前後とも2.75-14)と冬タイヤ用チェーン(2.75-14用)を譲っていただくことになりました。
(郵政カブに使っていたけど、元はリトルカブ用のリムに組んでいたのでそのまま使えるはずとのこと)

カブ用のタイヤの話題はまた別の機会にでも話題にしたいと思います。

「コロナのハッチバックに乗っているげしょ君なら喜ぶ車で持ってくるから!」という危険なテンションで、連絡がきたので…
晴れている日はホンダ党(郵政カブで通勤)、雨の日はスバリスト(赤帽上がりの幌付サンバートラックで通勤)という事だったので、赤帽サンバーが見られると思って楽しみにしていたら、違う車出来ました。

それが、今回話題にする車です。

「フォーマルな日はトヨタで決める。」という事で、クラウンに乗ってきました。

まぁバイク仲間になった人に使わなくなった部品を押し付けるのがフォーマルな日かどうかは知りませんが、クラウン出来ていただきました。

乗ってきたクラウンは、平成11年6月登録のGF-GS151型です。
4ドアハードトップが主流だった頃のセダンモデルになります。
グレードは民生向け最廉価グレードというか、手動変速機モデルの最上級グレードいうかとても悩む、スーパーデラックスです。
余談ですが、小型自動車枠に納まるから「とちぎ530」ナンバー車(これ、新車時払い出しナンバーです!)になります。

これの5速MT仕様で、平成10年のマイナーチェンジ後のモデル(前期の後期というらしい)なので、エンジンはトヨタの直列6気筒2000ccの最熟成版である、BEAMS VVT-i 1G-FEが搭載されております。

20世紀末のモデルなので、ABS、WSRSエアバックにサイドエアバッグも装備されているあたりが、とてもクラウンらしいです。
素の状態でもフル装備にはなるらしいのですが、エアコンはオートじゃないし、オーディオはカセットデッキです。そして、メーターは透過式ではあるものの、スピード、燃料、水温のみのシンプルなもの。

ボディカラーは202のブラック、メッキのフェンダーミラーが標準、ステンのエッジガード、固定式のコーナーポール、メッキリムリング付きのワイドスチールホイール、クラウンマーク入りの割烹着フルカバー、ダッシュボード上に取り付けられたトヨタ純正オプションの一体型ETC、空気清浄器など、最近では法人車両でも見かけなくなってしまったぐらいに隙のない装備類です。

リヤシートにはジュニアシートとチャイルドシートが付いているので、ファミリーカーとして使われていることがうかがえますが、この個体にはもの凄くあっていないような気もします。

こんななりなので、個人タクシー、覆面パトカー、ハイヤー、法人送迎車に間違えられるのは日常茶飯事でして、奥様を迎えに行く際に駅のロータリーにはいっていったら、ドアが開かないことに“ガラスドン”された事は何度もあるそうです。

車体の重量も1.4トン程度なので、遅い車扱いされる2リッタークラウンの廉価グレードですが、意外と元気よく走ります。
ボディカラーは購入から15年自分の意志では自動洗車機に入れたことが無いという、ソリッドブラックは手入れの良さにはほれぼれします。とても、15年落ち9万kmの個体には見えない。

オーナーさんは4輪車歴は、GB122型サニートラック、YX76型マーク2バン、WUY30型グロリアワゴン、HA型アクティトラック(丸目)、GS151型クラウンセダン、TT2型サンバートラックのMT車を乗り継いでいるため、タコメーターの付いているMT車に乗ると緊張して、運転がヘタクソになってギクシャクするらしいです。

補足
タイヤ、リム(スポーク、ドラムブレーキ付き)、タイヤチェーンの一式のお代は、416.2km走ったクラウンをレギュラーガソリンを満タンにすることでした。
リッター12.2km走っていたので、5084円で済みました。
給油先まで運転させてもらったのですが、運転して面白いし、実用性とインパクトは抜群で、意外と燃費もいい。25歳の時にほぼこの仕様を新車で買ったというセンスに脱帽です。このクラウンの試乗レポも書こうと思う。

街で見かけた車達176

2013年10月15日 | 街で見かけた車達
更新自体も久しぶりですが、このテーマのエントエリーも久しぶりです。

車はさほど珍しくもない(?)、日産のピノです。

車としても、若干色あせが始まった赤のボディカラーで基本的にはノーマル。
リヤワイパーが装備されていて、プライバシーガラスになっていたので、そこそこ上等なグレードであったと思われます。
オリジナルと違うところは、エンブレム・デカール類がすべて外されていたのと、スタッドレスタイヤと組み合わせるようなマルチピッチのアルミホイールを履いていたぐらい。

ナンバーはごく最近に再登録されていて、初心者マークが貼ってありました。

ここまでなら、よくある5~7年落ちの軽自動車で終わりなのですが…

このピノはかなり車高の低い状態で走っていまして、それで目に付きました。
車高の低さはダウンサスで下げたようなものではなく、重量物を積載して沈み込んだような状態でした。

で、しばらく走り、片側二車線の幹線道路でそのピノに追いつきまして、沈み込んだ原因が分かりました。

ピノには、体重100kg超級と思われる黒人男性が4名乗っておりました。
4名合わせた体重は450kg前後だと思われます。

たしか、自動車の定員を換算するときの1名あたりの体重は55kgだったはずですから、ほぼ倍近い重量が乗っているという事になるのではないでしょうか?

まぁ安全率を掛けていると思われるので、実際には1.5倍前後になると思うのですが、それでもかなりの負荷になっていると思います。

関東平野の北端でまだ平坦な栃木県内という条件はあると思うのですが、横を走っている姿を見る限りでは、そこまで加速や減速が著しく低下しているような印象はありませんでした。

まぁ、サスペンションはかなりストロークして沈み込んでいるので、路面からの突き上げとかの乗り心地は惨憺たるものなのかもしれませんが、比較的涼しいかをで動いてしまう動力性能と大柄な体格の人も収めてしまう室内スペースに驚きました。

車種的な珍しさだけでなく、使われ方の珍しさもたまにはありかなっと。

タイヤやブレーキには悪いのはわかりますが、長期的には耐久性の問題が出ないのかな?

補足
ミニキャブワゴンであれば、日本人ですが同様の体格の方が乗車しているのを見かけたことがありますが、ピノ(アルト)のほうが、インパクトが強いです。
この時期の農家では、あるものを20袋以上軽トラに積んでいるのはそこそこ見かけてしまうし。。
ひょっとしたら、想定を超えていない可能性もあります。

街で見かけた車達175

2013年09月25日 | 街で見かけた車達
久しぶりにこのエントリーです。

20年前の低燃費モデルを見かけました。

その車は、ランサー1.5MVVです。

ランエボが登場された型にラインアップされたモデルです。
当時は、バブル崩壊直後でバブル期に開発された車がバンバン売られていた頃で、高性能や高機能であれば燃費は二の次のような空気があったと思います。
何となくですが、あの頃は実用燃費でリッター5キロ走らない車が普通に売られており、燃費が悪いという事が極端にネガティブな要素になっていなかったと思います。

同時期にシビックにも低燃費モデルは3種類のVTECというキャラクター付けが良く、低燃費仕様のVTEC-Eを覚えている方もおうのですが、同時期に同じ方向性だった、MVV(ミツビシ・バーチカル・ボルテックス)を覚えている方は少ないと思います。

見かけた個体は、埼玉県内の57だったから、当時ナンバーだと思います。
最初は綺麗な低グレードのランサーが停まっているなぐらいに思っていたのですが、テールランプの下に貼られたグレード名が、“MX”ではなく、“MVV”だったので驚きました。

室内に目を移すと、5速MTでラジオしかない純正オーディオもキープされていました。
でも、ETCとポータブルナビは装着されておりました。この辺は長く一線級で使っている車の時代要請に合わせた対応なので、現役であることを物語っています。

他にはドアバイザー、バンパー組み込みのフォグランプ、若干不恰好なマッドガードも残っておりました。
シートは社外汎用品のフルカバーの上に木製ビーズのエプロンカバーを被せてありました。

20年現役で走っている車らしい無いようになっていました。

大切に乗られていると感じたのは綺麗に使われていることもそうなんですが、純正のスチールホイールに新車時サイズ155/80R13のブリヂストンNEXTRYとベーシックタイヤとしては高価なタイヤをきちんと履かせておりました。

余談ですが、高校時代の進路指導の先生(本業は物理だった)が、これに乗っていたのです。
「お前らは、まだ免許を取る前だからエボとかMRとか騒いでいるけど、MVVも同じぐらいに凄いグレードなんだぞ。」と話していたのをなんとなく思い出しました。

その後の世の中的には、その流れは先生の見解で間違えがなかったようです。

軽自動車より燃費の良いと言われたランサーですから、致命的なトラブルがなければ今日でも肩身の狭い思いがなく生き残っていられるのかなと思ってみたり。

ランサーとしては安いほうのモデルにはなりますが、装備を考えると決して安いモデルではなく、遮音材が省かれていたり、トランクの中はRSエボリューションのような仕上がりなので、購入するには堅い意志が必要だったと思われます。

逆説的には、そのぐらい強い意志を持って選んだグレードだからこそ、今日まで乗り続けているのかもしれません。

あまり知られていないかもしれませんが、その後のミツビシにはランサー以外にもMVVやMIVECは普及していきました。
基幹車種に花形の技術をはしりに投入するという、“良きスタイルがあったのだな”改めて思ってみたり。。

この型のランサーは、エボリューションシリーズを取り上げるのが一般人。
ちょっとヘソ曲がりな方が、MIVECエンジンを搭載したMRグレード、おそらくMR-MDを取り上げることでしょう。
そして、かなり奇特な方がMVVやV6のMXリミテッド(こっちだと5速MTも存在する)を話題にするらしいです。

マツダと世界最小を競い合ったV6エンジンは、ミラージュのVIEサルーンのAT車ですが、解体屋で拾ってきて、ナンバーを付けた方が身近にいるのです。

補足
低燃費モデルに関しては“タカ派”なので、このように数字を伸ばすためには装備も遮音材も省いたような低燃費モデルは好きです。
後期型にはシビックと同じ流れで、ATモデルが追加されるのですが、初期型はエアコンとパワステ以外は何もついていない仕様でした。