なちゅらる Hi !

かっぱの心をうるおす、山・川・岩・海などの小さな自然。主に北海道の話。

幸せピカピカ

2024-01-28 | 雪の山
先週の山行中、浦臼山の新ルートの話を聞いた。
浦臼方面は天気もよさそうなので、では行ってみようかということになった。
朝焼け色に山肌が染まる中、浦臼方面へ向かう。

鶴沼ワイナリーの立派な建物を横目で見ながら車を進めると、沢沿いの除雪止めに至る。
先に登っている人はいなさそうだったが、前日のトレースがしっかりついている。
けっこう評判のルートのようだ。
登り方、下り方も皆さん自由に考えているらしく、多様なトレースがあった。
少しだけ林道を歩き、すぐに沢型に入ってみる。

沢詰まりをそのまま行くような形で登っていくと、490台地に出た。

天気がよくて暖かい。

すぐにpeak稜線が見えてくる。

滑ったトレースがたくさんあって、尾根に戻る戻り方も多様なようだ。

peak近くに崩壊斜面が見える。そして目の前には雪庇の亀裂。
でも、昨日も今日のように気温が上がっているので、雪は締まっている。
よほど雪庇に近づかなければ大丈夫だろう。

太陽に当たり、街を眺め幸せな気分で稜線を歩く。

2時間半ほどで浦臼山peak718m。

暖かい。
不思議なpeak標識の下はくぼみになっていたので、少し掘り下げて早めの昼食。
快晴無風で居心地がよい。

どこを、どう滑るかしばし思案。

そして、1本目。

peak近くの北側斜面。
短いけれどオープンバーンでご満悦。


2本目に登り返している時に、peakで会ったスプリットボーダーが滑っていった。

ボーダーが滑る右の薄い尾根が1本目のライン。
見かけより滑り心地のよい雪だった。

2本目。

対面のライン。
こちらも登り返しを考えて短め、でも十分楽しい。

3本目は帰路のライン。稜線から町に向かって落ちていく。

快晴の太陽斜面なので腐れ始めていて重い。
前日と思われるトレースも多いので滑りにくい。
でも十分楽しい。

登りの尾根の途中に戻り、堰堤に向かう尾根に乗る。
ここの沢型もオープンな感じでところどころ楽しい。
この尾根にも登り下り両方のトレースがあり、前日の賑わいが感じられた。

林道に出て終了。

ルート図はこちら。

珍しく人のトレースがあったので楽をした。
よさげな面を全て滑れたのは、楽ができたおかげかもしれない。
前日登った方々に感謝。

おさるのお山

2024-01-21 | 雪の山
大滝村の南東側には徳舜別など有名どころが並ぶ稜線がある。
谷間の村なので北西側にも稜線があり、低めのピークが並んでいる。
その一番北が長流山(おさるやま)697m。
今日は、そこに上がり稜線を歩いて並びの823m峰(点名:津軽実不)まで歩いてみる。


林道をたどり、そのまま尾根に取りつく。

若い針葉樹林を抜けると、カンバ帯。
こちらも若い。

で、1時間ちょっとでPeak。

看板ありましたね。
高さからすると、もう少し積雪が増えるのね。

広い稜線だけど、細カンバ地帯で眺めはいまひとつ。

でも平らな台地を行くのは気持ちがいい。
4人ともステップソール、うろうろウロコ板なので、シューっと進んでいく。
823m峰東の肩から下る予定だったので、斜面の様子を観察するために端を歩く。

すると眺めのよいところもあった。

白老方面の山々が遠望できる。

823m峰(点名:津軽実不)Peak。
のんびりお食事をして、ねらった斜面に移動。

さあ、滑ろう。

スプレー上がる快適な雪。
そして開けた斜面が広がっている。

みなさん、大喜び。



素敵なスプレーが上がっているね。

下りは、駐車スペースに戻るために若干無理矢理なルートをとった。

雪付きがまだ悪いけど、小さい沢は何とかなります。

胆振線の遺構があるとのことで、眺めに行く。

線路があったであろうラインの先にトンネル。
中に入ると、アイスボルダリングが楽しめそうな氷柱が並んでいた。

短い山だけど楽しみ盛りだくさんでした。

また、アヨロに来ちゃった

2024-01-17 | 
平日休み。
雪の山に行こうと思って天気予報を見ていたら、登別の最高気温が5℃、というのが目に入った。
1月に☼マークで5℃って、どんなに幸せなことだろう、と思うと行きたい気持ちを抑えられなくなった。
早朝、前日の豪雪片付けを済ませて、アヨロを見に行く。

こんな感じ。

思ったより天気はよくないが、寒さはない。

奥の浜を見に行くと、いつもは10mぐらい沖にある岩にほぼ浜がつながっている。

こんなに近いのは初めて見た。
後から、もう一度行くと、まったく濡れずに岩にタッチできた。

おもしろい。

背後の岩をよくよく観察すると、まだ見つけていなかった終了点も見つけた。

紫の線は、11月までの砂の線。
海も下がっているのかな?

気温を見て体験したくなっただけなので、特にやりたいことがない。
「クロイダー」を少し触ってみるが、やる気がないので全然できない。
「ぬりかべ」なら、本気になったら1デイもあるか、と思った。
ぬりかべ付近は、11月後半からの中で一番暖かいような気もしたし…。
ぬりかべ横に本拠を構え、散歩したり蒸かし芋を作ったり…。


1回に付き3トライくらいを5回ほどやったけど、完登ならず。

写真の次の左手は触れたのですが…。
右腕&指の負担が大きいので、1日中トライは無理ですね。

それにしても1月に3回もアヨロに来るなんて驚きだ。
終始一人でアヨロにいたのも初めてかもしれない。
暖かい穏やかな日で満足。

もう雪の山に専念しよう。

天気予報ってほんとにあてにならないなあ

2024-01-07 | 
3日前の予報で、登別予報がピカピカだったので、アヨロに行こうと思った。
でも、前日の夕方になると曇り/雪に変わっていた。
低気圧の端に包まれていることは天気図で知っていたので、これは無理かな、と思った。
でも、行ってみた。

午前中勝負だと思っていたから、早めに出た。
当然朝日に出会う。
この朝日でがぜん期待感をもつ。

白老まではピカピカ天気。
ところが虎杖浜が近づくと急に曇り、まさにアヨロ直前で視界が悪くなるほどの雪。
ここまで来たら仕方がないのでとりあえず岩の下に避難。

吹雪いています。
合流したしょうたろさんとあきらめムードでチェルト避難ごっこ。

中でお湯を沸かし、まだ9時過ぎなのにカップラーメンを食べる。
コーヒーも入れて、2人で飲み終わる頃、雪が穏やかになってきた。

吹雪いていないならちょっと登るかな…、と言いながら、アップするラインもないので、すぐにマントライザー。
あきらめ気分だから、ちっとも登れない。

ところが!

なんと晴れた。

ちょっと晴れて曇が出るを繰り返す。
今までのこのパターンは、最後は曇って寒くなるはずだと思い、晴れ間が出るたびにちょっと登るを数回。
でもそのうち、完全に晴れた。
太陽が当たると、ここは暖かい。
しょうたろさんはいろいろやりだす。


この天気ならやるしかない、心に定めたマントライザー。
1トライで3,4回を数度繰り返す。
5度目の2トライ目かな。
終了ガバ前に、一度も使っていないカチを取り、指一本先っちょ引っ掛かりを抑え込めた。

『マントライザー』7a+完登!
だらだら取り組んでいた課題だった。
落ちると両手をついて「反省」のポーズを強いられる。
登れて反省しなくてよくなってうれしい。

暖かい晴れ間が続く。
だから、あちこち乾きだす。

「シャコ」もすっきり。
でも、ここは多少が風が当たるので、もとの場所に戻る。

で、「チイサイダー」

ほら、この奇跡の晴れ間。
なんでしょうねえ。ここ。
2時前には上がったのですが、その時もほぼ快晴。
12月からのアヨロに来た日の中で、一番太陽が当たっている時間が長い日だったかも…。
不思議なものです。

近場の積雪量偵察

2024-01-06 | 雪の山
稲穂嶺は単体で行くには短いことと、線路を渡る行為が気になって行っていなかった。
短い時間しか取れなかったので、積雪状況を見に行くにはちょうどよいと思った。
道中の雪も見る。
毛無峠までは確かに雪が少ない。
が、キロロに近づくにつれて笹藪が隠れてくる。
昨日から20㎝程度は積もったらしい。
新鮮な真っ白な雪で樹氷が美しい。

登り始めは針葉樹林。

すぐに開けてくる。

ラッセルは30㎝程度。
板を滑らせるように登ると、板の先がぎりぎり見えない。
いい雪だ。

1時間程度で、稜線が見えてくる。

広い沢型の開け具合がいい。
笹がちらちら見えるが、滑るのには問題ない。

Peak近くで振り返ると、新幹線の工事が進んでいることがわかる。

赤井川の道の駅近くにも橋脚ができていた。
新幹線の窓から道の駅が見えるのかな?

Peak。

稜線は風が強い。
さっさとシールを外して、滑る斜面を物色する。

沢寄りに滑る。
滑るに苦労するほどではないが、まだ少なめ。
ギャップが多いので、変化があって楽しい。

でも、写真には写らないので、目を凝らしてラインを入れた。

適当に滑ったので最後少しはまったが、ウロウロウロコ板なので登り返しはお手のもの。
途中食事をしても30分で下山。

登って下りて2時間半。
往復の運転時間の方が長い。
この雪の量とコース全体のお手軽さが、自宅からすぐの場所にあればいいのに…。