なちゅらる Hi !

かっぱの心をうるおす、山・川・岩・海などの小さな自然。主に北海道の話。

思索にふける風なし快晴単独行 浜益幌内山648m

2023-02-25 | 雪の山
明るい曇りぐらいの気持ちで行ったら、今シーズン1番の快晴。
前日まで土日のどちらを使うか悩んだので、素晴らしい1日となった。

青空と太陽、そして春山のイメージがわき立つ。

沢沿いの林道を詰めてから尾根に取りつくルートなので、最初は日が当たらない。
後から太陽が当たり始めると思うとワクワクする。

軽いラッセルの林道は、ウロウロ板だと速い。
1時間ちょっとで、尾根に取りつく地点に到着。
誰もいないこんな日に森に入るといろいろ考える。
毎週山に登っているが「山屋」という自覚はない。
かと言って「BCスキーヤー」という気分は全くない。

時折鳥の声が響くと、周囲を見渡す。そう言えば沢沿いの音もよかったな。
「探検」を気取る気持ちも年とともに薄れている。
星野道夫さんは、どういうカテゴリーだろう?
あんなに長期間1人で自然に身を置くことはないけれど、自然の音だけに囲まれているのが好きだなあ…、
などど考えているうちに稜線が見えてくる。

標高が低いのに稜線はいっちょ前。
そしてPeakに近づいていく。


快晴微風。

幸せとはこれだ。

来た道を戻ると林道が長い。
それに大好きな稜線歩きもしたい。

だから、滑るのも2つ向こうの553mまで稜線を歩く。

とりあえず登りで眺めたPeak西側を滑る。

春の天気と冬の雪。
たまらん。

稜線に戻り、歩く。

見上げると大きなワシが舞っている。

登ったり滑ったりしながら1つ目の553mを超えて、2つ目の553mに着いた。
振り向いて、来た道を眺める。


ここからの滑りがよかった。
Peak下りの雪は、普通にパウダー。
ここの下りは、クリーミーなやつ。
沢沿い林道に出るまでノンストップ。
突っ込むのに迷うようなところもなし。
ゆったり斜面を足が吊りそうになりながら、一気に下った。


最後の最後まで青空が続いた。


こんなルートでした。




春のにおいが漂い始める 沖里河山802m~無名山804m~音江山795m

2023-02-18 | 雪の山
夏は歩いたことのある、沖里河山、無名山、音江山をめぐる日帰り山旅。
人気があるようだから、人のいなさそうな方向からめぐる。

出だしは音江山往復と同じ林道。

622mの「展望台」という三角点を通過。


スカイラインと尾根を行ったり来たりして歩くと、沖里河Peakが見えてくる。


後半少し重めのラッセルを2時間ほどでPeak。夏の様子も併せてどうぞ。


空知平野の眺めを楽しみ、ウロコを利かせて、快適稜線を歩く。

790mポコにつくと、見渡す限り素敵な斜面。

「あそこも滑りたい」「ここも滑りたい」と話しながら、無名山に向かう。
振り返っても素敵な斜面。


無名山Peak。こちらも夏を併せて…。

気温が高い。沖里河山までの強風もやみ、風もない。
雪はふわふわ、気温は春を感じさせる幸せな状況に自然とほほが緩む。

ウロコ板なので登りは少し無理がかかるが、アップダウンがあっても快適稜線はすいすい進む。

斜面があればすぐ滑る。

音江山が近づいてきた。

この時点では、まだ快適な気温と無風。

振り向けば歩いたところが一望できる素敵な環境。


音江山Peakにつくと、状況一変。
真っ白け。

ここの下りが一番楽しみだったのに、少し残念。

でも雪はいい。

多少雪崩れるようなので沢底ど真ん中は避けて、樹林をつないでいく。

あっという間だったけど、白っぽい斜面で粉雪を飛ばし、ビューっと下山。

春を思わせる稜線歩きに満足な1日。

沼シリーズが続く ニセコ連峰 シャクナゲ1074m&ヴィーナスの丘

2023-02-12 | 雪の山
旧知のヤスから「少しずつ山に戻りつつある…」的な打診があった。
いつものUくんが調整し、せっかくだからBC寄りの山ということでニセコ連峰へ向かう。

普通に素敵なところは混むので避けることが多いが、ニセコは広い。
選べば人を避けられるだろうという実験でもある。

登り始めてすぐにカノマー&Hくんパーティーに出会う。
ヤス&Uと旧知の中であるため、盛り上がる。
人が少ないほうがいいが、出会いはいい。

チセ~シャクナゲ、コル。

なんだか白くなってくる。
白さに不安を感じ、先にヴィーナスの丘へ。

真っ白け。
「こんな真っ白だと滑ってもおもしろくないね」
「少し待ちますか」
と会話をして、真っ白け世界で世間話をするがあまり変化なし。
しょうがないから、とりあえず長沼に滑りましょう、と動くが、ヴィーナス台地で方向を失いかける。

平たくなってもわからないから、どうでもいいところで転んだりする。
慎重に木が生えているところまで下りて、そこからは楽しく滑る。


長沼に降りてもいまいち天気なので、ゆっくりしましょうとお昼ごはん。


少し明るくなってきたので、シャクナゲのPeakを踏みに行く。
雪が締まっていたので、ツボが歩きやすい。

Peakにつく頃には、また白い感じ。


長沼への斜面は風下なので、もう一度長沼まで滑る。


雪が締まっていて、すごく楽しい滑りではなかったけど、出会いとおしゃべり、ホワイトアウト、沼で休憩、帰りの温泉などなど、変化の多い1日。
実験は成功ですね。車の台数の割には長沼斜面を滑ったパーティーは、ほかにもう1パーティーだけだった。

気楽に行けない! 月形三角山707m。おまけの分監山459m

2023-02-05 | 雪の山
「月形三角山に行きましょう」
まだまだ雪深いこの時期(2/4(土))に、渋い山域選ぶな~、と感心して誘いに乗った。
行ってみると渋めの要素満載の充実山旅となった。


除雪止めから中小屋沢沿いに向かう。



深い雪を交代でラッセル。
渋要素1がこの林道。
ところどころ不明瞭。その上砂防ダムが次々出てくる。
いちいち越え方に悩み、地形図の林道位置とあまり関係なく渡渉を強いられる。

雪崩てもおかしくなさそうな斜面トラバースも数回。
240m地点で比較的ゆるやかな沢型から稜線コルに向かう。


ここからは微地形読みとラッセル量に親しみながら進む。

歩きやすい稜線だが、積雪が多く雪庇部分が不明瞭。
時々見える雪庇亀裂にドキドキしながら、ヒダヒダ越えたり樹林に逃げたりしながら進む。

標高が上がると視界が悪い。
おまけに700mぐらいからは、どこでもスキーシール登攀をしたがるメンバーを拒む条件のよくない急傾斜。
深雪ツボ足作戦を決行。

Peakに向かう。

で、何もないけど充実感の大きいPeak。


さて下り。
とりあえず上がったコルまでぴゅーっと。

ここは快適に滑れた。

そのまま尾根上を分監山へ。
地形図からも微地形があちこちに隠れている感じが伝わる稜線を、登ったり下りたりしながら進む。ウロコ大好き4人組も、ここはシール登攀。

上の写真、奥の左側が白いとんがりが三角山。

途中、「滝登」というなんだか魅力的な名前の三角点Pを越えて、分監山。

後は一気に下るだけ。
分監山Peakから、沢に向かって急斜面を駆け抜ける。

うまくなったと錯覚できる素晴らしいパウダーに一同狂乱。
「ヒャッホー」音が響き渡る。

傾斜が落ちたところで登りに偵察しておいた沢型に出る。

一部細い沢型をぴゅーっと滑ると林道に出た。


最後にツボ足を強いられる山容と継続的なルートなどのおかげで、ラッセル好き4人組も、十分に充実の日帰りスキー登山。